オムツ姿で1人で歩いていた男児(3)を適切に保護したとして、福島県警南相馬署は4日、南相馬市の会社員、大友千夏さん(30)に感謝状を贈った。
6月28日朝、車で通勤途中だった大友さんは、同市原町区の歩道を1人で歩いている男児を発見。周囲に保護者がいなかったため、保護して警察に届けた。男児は無事、保護者に引き渡された。
大友さんは、車の通行量が多く危ないと思い、車から降りた。「おはよう」と声をかけると、男児は無表情で「ママ、ママ」と話していたという。警察が到着するまでの約10分間、一緒にいた幼稚園年中の長男(4)と会話をさせていた。男児の保護者からも「ありがとうございます」と感謝されたという。
大友さんは「余計なことだったらどうしようと思ったが、声をかけて良かった。近い年の子どもが一緒にいたから(男児も)安心したと思う」と話した。
本望譲署長は「一つ間違えば事故につながる可能性もあった。勇気ある行動に感謝したい」と語った。