フリーマーケットアプリで成人向け雑誌を購入。送られてきた郵便物には、雑誌の他に児童わいせつ動画のリストと販売案内が同封されていたという――。
7月1日、架空の商品取引を装い少女のポルノ映像を売ったとし、組織犯罪処罰法違反(犯罪収益の仮装)の疑いで警視庁人身安全対策課が逮捕したのは埼玉県新座市に住む無職・木村真魚(まお)容疑者(44)だ。木村容疑者はフリマアプリ「メルカリ」で、不特定多数へ向け児童わいせつ動画を販売。決済サービスを通じ利益を得ていたとされる。
「木村容疑者は、メルカリで商品を購入した人に児童わいせつ動画の販売案内を送っていたようです。応じた人が代金を払うと、匿名性の高い通信アプリ『テレグラム』で映像データを送っていたとか。少なくとも茨城県や福岡県の40代男性2人が、わいせつ動画を購入したことが判明しています。
販売していたのは、昨年9月から10月にかけての数週間。データには中学1年生だった少女への性的暴行動画が入っていたそうです。調べに対し木村容疑者は『児童ポルノ動画の代金を受けとったのは間違いありませんが、不特定多数に売ったつもりはありません』と犯行を一部否認しています」(全国紙社会部記者)
本誌カメラマンは木村容疑者の送検を撮影。悪びれることなく、ひょうひょうとした様子で移送車に乗り込んだ。
木村容疑者の犯行には戦慄させられる。その一部始終を紹介しよう。
「木村容疑者は昨年11月、17歳の女子高生に電車内でわいせつな行為をしたうえ付きまとったとしてストーカー規制法違反などの疑いで逮捕されています。押収したスマートフォンからは、女子中学生や女子高生ら12歳から15歳の少女5人に性的暴行を加え撮影した動画が……。インターネットで購入者を募り販売していたと思われます。
木村容疑者は自身の顔写真を加工し、20代と偽って少女たちに近づいていたようです。SNSで知り合った女子高生らと、ダイレクトメッセージで繰り返し連絡をとり合っていた。直接会うことに応じた少女へ、性的暴行を働いていたと考えられます」(同前)
ネット上で知り合った面識のない人物と2人きりで会うのは、当然危険をともなう。今回のような重大なトラブルに発展しかねないのだ。警察は注意をうながしている。