栃木県那須町の山間部で全身が焼けた男女2人の遺体が見つかった事件で、女性の頭蓋骨に複数の骨折の痕があったことが19日、捜査関係者への取材で分かった。
また、県警は遺体発見前の16日未明に遺棄現場周辺で確認された不審な車を押収。女性の身元の特定を進めるとともに、女性が何者かに鈍器のようなもので殴られた可能性があるとみて、2人が事件に巻き込まれた経緯を調べている。
県警によると、亡くなった男性は本籍が東京都台東区の住所・職業不詳宝島龍太郎さん(55)。女性は40~60歳くらいで、宝島さんの妻の可能性があるとみて調べている。いずれも死因は首を圧迫されたことによる窒息死だった。
2人の遺体は16日午前に見つかった。
捜査関係者によると、防犯カメラの映像から、宝島さんが前日午後9時頃に東京都内にいたことが判明している。さらに、那須町の遺棄現場周辺の防犯カメラには、遺体が発見される約3時間前の16日午前4時頃、現場から離れる不審な黒い車が映っていた。
17日に東京都内の警察署に出頭した20歳代の男性について、県警は19日も任意で事情を聞いている。