台湾東部沖で3日に発生した地震を受けて、熊本県八代市は5日、八代港に寄港した台湾発着のクルーズ船に向けて「台灣加油」(台湾頑張れ)と書いた縦60センチ、横6メートルの横断幕を岸壁で掲げた。
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クルーズ船「コスタ セレーナ」は地震前の2日に台湾北部の基隆市を出発。釜山(韓国)を経て5日午前に八代港に入った。同日中に八代を出て基隆市に戻る。船は定員3780人で、台湾からの客が多く乗っているという。
八代市は2018年に基隆市と友好交流協定を結んでいる。
夫婦でクルーズ船を利用し、八代で市内観光のため一時下船した彭偉智さん(45)は「船の中で地震のニュースを知った。被害に遭った知人はいないが恐ろしい。(横断幕を見て)うれしかった」と話した。【西貴晴】