千葉県内の神社や寺院で、相次いで謎の落書きが見つかっている。イット!の独自取材で新たな被害が確認され、警察の捜査が始まった。
「バチ当たりなやつだね。私なんかその場で見たらぶっ飛ばしますよ」「すごい腹立たしいですよね。信じられない」
千葉・市川市で近隣の住民が口々に怒りを表すのは、地元で愛される神社「葛飾八幡宮」で見つかった謎の落書きだ。
市の有形文化財に指定された随神門には、「お前らにDNAないよ」「ほほえみかけられてるほうだよさらされコリアン イエス・キリスト」という落書きがあった。
イエス・キリストの名前をかたり、意味不明な文章に見える落書き。
実は2023年9月、葛飾八幡宮から約3km離れた船橋市の寺院「明王院」でも、同じような謎の落書きの被害があった。落書きには「ほほえみかけられるほうだよ仏教はアジアキリスト圏 立入禁止」と書かれていた。
2つの落書きを比べてみると、「ほほえみかけられるほうだよ」というひらがなの内容が一致しているほか、どちらにも「キリスト」と書かれていた。同一犯による落書きなのか。
明王院の住職は「どういう意味で書いたのかも分からないし、どういう意図があって書いているのかも分からないので、ほんとに気味が悪いっていうのと、また書かれるんじゃないかっていう不安がある」と話す。謎の落書きの内容については、全く心当たりはないという。
犯人の手がかりを探るべく、イット!が周辺の神社や寺院で聞き込みを続けていると、市川市若宮の「八幡神社」で落書き被害が新たに見つかった。
神社の通報で警察が駆けつけ、八幡神社でも捜査が始まった。
落書きの内容は、「いつユダヤ系先住民にすりかわったの?さらされてるコリアンだよwww」という言葉だった。
謎の落書きには、これまでの落書きにもあった「さらされてるコリアン」という意味不明な言葉があった。またインターネット上で笑い声を意味する「w」の文字も使われていた。
被害を神社側に伝えると、宮司は「わざわざここに上がってこられて、ペンかなんかで書かれたと。ここは社殿ですので、神主の立場としては非常に悲しいことです」と肩を落とした。
はしごなどを使って登ったのだろうか、謎の落書きは約2mの高さにある社殿に書かれていた。
通報で駆けつけた警察は、落書き周辺の指紋や社殿の上の足跡の採取を行った。警察は建造物損壊事件とみて、一連の謎の落書きとの関連についても捜査を進めている。(「イット!」 4月8日放送より)