日本維新の会の浅川義治議員が9日、衆議院安全保障委員会で木原稔防衛相に、米国で開発中の爍妝藤話誼竜´瓩瞭各を提案した。
まず浅川氏は、現実に即した防衛体制、自衛隊の統合作戦司令部の新設、予備自衛官補制度、貸費学生制度、日英伊で共同開発の次期戦闘機などについて質問。
続けて「先日、米国防総省がいわゆる爍妝藤話誼竜´瓩箸靴討痢悒哀譽爛螢鵝戮魍発しているとの報道がありました。持ち運びできるセンサー探知機と検知システムの総称とのことです。この開発について、防衛省、自衛隊は何もからんでないのでしょうか?」と質問した。
防衛省の今給黎学(いまきゅうれい・まなぶ)大臣官房審議官は「米国防総省の全領域異常対策室(AARO)がグレムリンという名称を付した監視システムを開発していること、同システムではケースの中にセンサーを収容でき展開可能であること、将来的にUAPの報告がみられた安全保障上重要な施設やインフラに配備することが可能であること、を発表していることは承知しております。引き続き米国防総省の取り組みを注視して参りたいと考えております」と答えた。
浅川氏は「できれば自衛隊でもできあがったものを導入した方がいいのではと思います。というのは、米国防総省が西日本でのUAP目撃多発をホームページで公表しています。他国の最新兵器かもしれないものがうようよと飛んでいる中、アメリカが探知機を開発しているのであれば、早期に取り組んで、自衛隊基地の周辺にも配備した方がいいと思います」として、木原稔防衛相に提案した。
木原氏は「識別不能な物体を含めたわが国の安全に関わる事象については、対応に万全を期すことは必要不可欠であると考えております。こういった認識のもとで、識別不能な物体の情報収集・分析を任務とするAAROを含めた米国政府と緊密連携を行っているところです。識別不能な物体が他国の最新兵器や偵察機であった場合の危機感といった問題意識は、浅川委員と共有しております」と応じた。
また、浅川氏は中国の動画投稿サイトに、護衛艦「いずも」の艦上をドローンで撮影したかのような動画が投稿されたことを取り上げた。3月26日に投稿された動画については捏造説と本物説が出ているが、現在、防衛省では総合的に分析を進めているところだという。
傍聴したUFO研究家の竹本良氏は「UFO探知機というと、オールドファンは矢追純一先生監修のユータンを思い浮かべますが、ここで話題のグレムリンとは、ペンタゴンとジョージア工科大学が共同開発した装置で、ペンタゴンのAAROのティム・フィリップス氏が英国にも宣伝営業に走っているほどです。木原稔防衛大臣はさすがに『日本も購入します』とは即答しませんでしたが、きっと喉から手が出るほど欲しいのではないでしょうか? 首相官邸上空や空母に接近するドローン対策にも役に立つかもしれません」と指摘している。