動物虐待で検挙された事件は、去年過去最多の181件に上り、虐待された動物の9割近くが犬や猫だった。
警察庁によると、2023年の1年間に動物愛護法違反で摘発されたのは181件、206人でいずれも過去最多だった。このうち、犬が65件、猫が97件で、あわせて9割近くを占めた。
具体的には、河川敷で猫に吹き矢を刺した疑いや、勤務する農場の牛を蹴るなどの暴行を加えた疑いで、男らが摘発された。牛に暴行する動画がSNSに掲載されたのを見た人が通報したのがきっかけだった。
こうした一般市民など第三者による通報によって発覚した事件は、118件で全体の半数以上だった。
警察庁は、動物保護に関する社会の関心の高まりが増加の背景にあると分析している。