職場の上司に飲み会代金の支払いを強要するなどのパワーハラスメント行為を繰り返したとして、高知県の高幡消防組合消防本部は10日、津野山分署の50歳代男性消防司令補に対し、同日付で停職12か月の懲戒処分を行ったと発表した。
消防本部によると、消防司令補は2022年1月~23年4月、上司の消防司令補の50歳代男性に、自身や他の職員の飲み会代金を支払うよう強要し、少なくとも8回で計約24万円を支払わせた。他にも複数の職員に対し、飲み会の際の送迎を強要するなどしていた。
監督責任として、消防本部の消防長と分署長を減給10%(1か月)、副分署長を訓告とした。
組合長の池田洋光・中土佐町長は「自治体をまたぐ人事異動が行われず、分署内で個人に権力が集中してしまったことが一因。組織の体質改善に取り組む」とのコメントを出した。