女性に睡眠薬入りの飲み物を飲ませ、性的暴行を加えた罪などに問われている元キャリア官僚の男の裁判で、検察側は懲役13年を求刑した。
経産省のキャリア官僚だった佐藤大被告(34)は2022年、知人女性ら6人に睡眠薬を混ぜた飲み物を飲ませ、性的暴行を加えた罪などに問われている。
東京地裁で開かれた裁判では、被害に遭った女性が「仕事中も涙が止まらず、長期の病欠を余儀なくされた」と厳重な処罰を求め、検察側は「狡猾(こうかつ)かつ計画的な犯行で悪質」だと指摘し、懲役13年を求刑した。
佐藤被告が最後に「罪を償っていきたい」などと述べ、裁判は結審し、判決は5月に言い渡される。