林芳正官房長官は26日の記者会見で、小林製薬が販売した「紅こうじ」のサプリメントに腎疾患など健康被害の恐れがあるとして自主回収を呼びかけている問題について、「公表まで2カ月あまりの時間を要したのは誠に遺憾だ」と同社を批判した。
多面的分析怠った小林製薬 公表まで2カ月、原因一つに絞り調査
林氏は健康被害の拡大防止などのため、関係省庁による連絡会議の開催を検討していると明らかにした。厚生労働省、消費者庁、農林水産省などで構成するとし、「関係省庁が一丸となり、食の安全確保に全力を尽くす」と語った。
サプリメントは機能性表示食品のため「小林製薬に安全性に関する科学的根拠の再検証を求めており、結果を踏まえて厳正に対処する」と強調した。【古川宗】