4年ぶりに制限のなかった天下の奇祭、愛知県稲沢市の国府宮はだか祭。CBCは特別に許可を得て、小型カメラで「もみ合い」を撮影しました。
【写真を見る】特別に許可され はだか男7500人の「もみ合い」に小型カメラが飛び込んだ 37歳90キロのカメラマンが撮影した「国府宮はだか祭」
2月22日、稲沢市の和陽館で、祭り前に下帯をつけてもらうCBCの梶谷裕也カメラマン。特別に許可をいただき「もみ合い」に小型カメラを持って参加です。身長178センチ、体重90キロ。梶谷の使命は、貴重なまつり映像を未来に残すこと、その一つだけ。
「ウオー!」午後4時頃、参道のボルテージが一気に高まります。水が入った桶を持ち現れたのは「手桶隊」。彼らの役目は「神男」を儺追殿(なおいでん)に導くこと。まもなく参道のどこからか神男が現れるはずです。
「ウオー!!」午後4時24分。参道に神男が入り、「もみ合い」が始まりました。「手桶隊」は突進してくるはだか男たちに水をかけてひるませ、神男が進むべき道を作ります。水は密着状態が長時間続く男たちの肌の摩擦を軽減。そして、喉の渇きを防ぐ効果もあります。
余談ですが、梶谷カメラマンと神男は同じ37歳。それぞれが役目を全うする日です。
ほどなくしてはだか男たちが渦に。その中に丸刈りの男性が…神男か!?
22日に参加したはだか男たちは約7500人。もみ合い開始から30分後、「渦」は神社の楼門前まで来ました。「押せ押せ!」
すると…「下がれ こけたぞ!」「危ない 危ない!」「下がれ 下がれ!」 神男が転倒したかもしれないというハプニング。祭りは激しさを増していきます。梶谷カメラマンの撮影許可は、ここ楼門前まで。
そして、午後5時ごろ。「神男」は、楼門を通過し境内に入ると、儺追殿(なおいでん)まで100メートル足らず。
すると、儺追殿の中から引き上げ役がダイブ!そして、その時が。「神男」大佑起(おおくわ ゆうき)さんが、午後5時15分、無事に儺追殿入りを果たしました。