真冬の2月とは思えない暖かい日が続く中、“超暖冬”の影響で観光地や冬のイベントが大きな打撃を受けています。
日本三名瀑のひとつとも言われ、国指定の名勝である茨城県大子町の「袋田の滝」。
例年この時期は、滝全体が真っ白に凍る「氷瀑」が見られ、多くの観光客で賑わっていますが、13日に取材してみると…。
凍っている部分はほとんど見られず、岩肌がむき出しになっている箇所も目立ちます。滝壺も凍らず、例年とは異なる光景が広がっていました。
担当者によると、1月の観光客は、去年と比べて3割減ったということです。
「超暖冬」による異変は、ほかの観光地でも…。
福島県にある桧原湖、1月末あたりから始まる凍った湖の上での「ワカサギ釣り」が冬の風物詩となっていますが、こちらも湖の表面は凍っているものの、人が立てないほど薄くなっていました。
そのため、いまだに氷上でのワカサギ釣りが解禁できていないというのです。
民宿ひばら 伊藤毅さん:氷と雪と氷って何層にもなって厚さを増していって安全を確認して人を乗せるんですが、氷と雪でだいたい15cmはほしいところですかね。今年は大体5、6cmくらいですかね。
これにはお客さんもがっかり。
ドーム船でワカサギ釣りに来た人:(氷上釣りを)当然やりたいですね、残念です。
――2月中に氷上でワカサギ釣りはできるのでしょうか?民宿ひばら 伊藤毅さん:ここ1~2週間、暖かい予報しか出ていなくて。そんなことをしている間に3月になってしまうとさらに暖かいので。氷上釣りってなるともう難しくなってくるかなと思います。
現在、ワカサギ釣りは、湖の周囲から釣り糸を垂らすことしかできず、例年と比べて訪れる人が4割減ると予想されています。
田んぼに降り積もった雪を踏み固めて描く「スノーアート」として知られている、青森県田舎館村の「冬の田んぼアート」も、今年は積雪が少ないため中止に。
会場の様子を見に行ってみると、雪がなく地面が見えている場所も。2016年から続いているイベントでしたが、雪不足での中止は初めてだということです。(「めざまし8」2月14日放送より)