大雪の影響で、名神高速でトラックが立ち往生となるなど、交通トラブルが相次いでいます。岐阜では250件近くの事故が起きていて、JAFは「タイヤチェーンを考えて」と注意を呼びかけています。 今シーズン最強の寒波が到来し、岐阜県関ケ原町では、視界が遮られるほど横殴りの雪が降り、クリニックの駐車場では朝から職員が雪かきに追われていました。クリニックの職員:「早い人は(午前)4~5時から。職員一同で雪かき。患者さんのために」
岐阜市内では朝から積雪がみられ、滑らないように足元を気にしながら通勤する人の姿もみられました。通勤中の男性:「歩幅を小さくして、まっすぐに足を地面につけるようにしないと、もっていかれちゃいますからね」
午後4時現在の積雪は、白川村で95cm、関ケ原町で57cm、岐阜市で14cmなどとなっています。 この雪で、交通も大混乱です。岐阜県垂井町の国道21号線では、トラックが雪にはまってスタックしていました。トラック運転手:「ここで今1時間止まっちゃったんで、その間にたぶん路面が固まって(動けなくなった)」
国道21号線は、一部区間で通行止めとなり、大渋滞となりました。 名神高速道路でも、岐阜羽島ICと栗東湖南ICの間で通行止めとなりました。関ヶ原IC付近では午後3時現在、上りで約5km、下りが6kmほどにわたって除雪を待つトラックなどが立ち往生しています。
さらに、車のトラブルも相次ぎました。岐阜県池田町では午前11時半過ぎ、対向車を避けようとした車が、側溝に落ちてしまっていました。運転手の男性:「対向車線の車を避ける時に、雪が積もっていたので段差が見えずに落ちちゃった感じです。相当焦りました」
ロードサービスの「JAF」が救援に駆けつけると、手際よく作業を進め、約30分ほどで車を引きあげました。運転手の男性:「夜になるかなと思っていたんですけど、昼前に来てくれたので本当に助かりました」JAFの担当者:「スタッドレスをはいているからといって過信するのではなく、タイヤチェーンまで考えてもらえれば一番安全かなと思います」 東海3県では岐阜で244件、愛知で90件の車の事故が発生しています。
東海3県の25日午後6時までの24時間に降る雪の量は、多い所で岐阜県の山地で80cm、平地で50cm、三重県で30cmなどとなっています。 名古屋でも今後、雪が積もる恐れがあります。 気象台は大雪や路面の凍結、さらに水道管の凍結などにも警戒するよう呼びかけています。