3日午後、北九州市のJR小倉駅近くで発生した大規模火災。一夜明け、店舗の看板が焼け落ちるなど、被害の大きさが明らかになった。
火災が発生したのは3日午後3時過ぎ。
現場はJR小倉駅から、約300mのところに位置する昭和の雰囲気を今も残す「鳥町食道街」だ。
火災を目撃した人は「爆発音というか燃える音がして見たら燃え上がっていました」、別の人は「(建物が)古いから材質とか木造が多いので…」と話した。
この火災で「鳥町食道街」とともに、北九州最古の商店街として知られる「魚町銀天街」の合わせて35店舗、約2900屬鮠討、発生から半日以上過ぎた、4日午前8時過ぎにようやく鎮火状態になった。
被害は鳥町食道街にある、地元の名物「焼きうどん」の発祥の店として知られる「だるま堂」にも及んだ。
金属のへらを器用に操り、鉄板の上で焼いた野菜や肉、そして、うどんに特製ソースをかけてできあがったのは焼きうどん。
戦後、まもない頃に誕生した「だるま堂」の「焼きうどん」は現在3代目となる店主が店を切り盛りし、その伝統の味を守っている。
4日午後、「だるま堂」の店主は現場を訪れ、涙ながらに悲痛な思いを明かした。
「だるま堂」店主 竹中康二さん:やっぱり79年継いできた店を…(涙で言葉に詰まる)またあの場所で、あの形で再興するというのは無理だなと…。
火元とみられる飲食店関係者は警察に対し、「鍋から火が出た」と話していて、この火事によるけが人はいないという。
飲食店が密集していたことが、大規模な火災につながった原因とみられるが、警察と消防は出火原因などを詳しく調べている。(「イット!」 1月4日放送より)