新型コロナの補助金詐欺で、歯科医師の男ら3人が逮捕された。FNNは逮捕前、その3人を独自取材していた。
4日、次々と逮捕された3人の男――。
「午前8時53分です。歯科医師の貝田勝之容疑者を乗せた車が西成警察署に到着しました」
「午前9時です。大阪府警の捜査員に連れられ竹本容疑者が出てきました」
「午前8時40分です。大阪府警の捜査員に連れられて男がマンションから出てきました」(中野容疑者)
詐欺の疑いで逮捕されたのは、大阪市にある「心斎橋ミライデンタルクリニック」の院長で歯科医師の貝田勝之容疑者(63)、無職の竹本智一容疑者(47)、会社員の中野友和容疑者(46)。
3人は2022年、大阪府が行った新型コロナの無料検査事業で、検査数を水増しするなどウソの申請をして、補助金約1億6600万円をだまし取った疑いが持たれている。
FNNは、逮捕前の容疑者3人に直撃取材していた。
歯科医師の貝田容疑者は、取材に対し「えらい迷惑。僕も被害者やから。結論から言うと、僕は名前を貸しただけ」と否定。
無職の竹本容疑者は…。
――補助金をだまし取っていますよね?「違います、違います」――水増し申請とかしていませんか?「してないです」
唯一、中野容疑者は赤裸々に実態を語った。
「少なからず僕も税金を使って生活していたので、本当に申し訳なく思っています。やってしまったことなので、きちんと罰を受ける覚悟はできています」
警察の調べに対し、貝田容疑者は「2人に歯科医師としての名義を貸しただけで、2人に利用され騙されたと思っている」と容疑を否認しているが、ほかの2人は容疑を認めているという。
警察は、他にも5万件以上の水増し請求があるとみて余罪を調べている。(「イット!」1月4日放送)