「裏切られた」「恥ずかしい」。
地元選出の衆院議員が逮捕される事態に、名古屋市内の池田佳隆容疑者(57)の支援者らからは厳しい声が上がった。
同市天白区にある池田容疑者の事務所には、朝から報道陣が集まったが、中に人けはなく、入り口には「しばらく閉所させていただきます」と書かれたボードが張られていた。近くに住む70代男性は「有権者に何も説明せず、居場所も明らかにしない。政治家として失格だ」と吐き捨てるように語った。
毎回池田容疑者に投票してきたという40代の会社員男性は、「裏切られたような気持ちだ」と落胆した様子。裏金疑惑については「信頼を大きく失う行為で本当に残念。しっかりと正してほしい」と求めた。60代の主婦も「地元住民として恥ずかしい。説明責任も果たさず許せない」と憤った。
「国会議員として情けない」と話すのは自民党愛知県連の男性幹部。「(疑惑発覚後)ずっと雲隠れしていたが、自分の口で説明する必要がある。政治不信を招いた責任は大きい」と批判した。今後の選挙などへの影響については、「捜査の行方を見守るしかない」と淡々と話した。
池田容疑者や政策秘書柿沼和宏容疑者(45)から依頼を受け、パーティー券を購入してきたという名古屋市の会社代表の男性は「洗いざらい話してほしい」と訴えた。
派閥からのキックバックについては「こんな仕組みになっているとは思わなかった」とあきれた。疑惑浮上後に池田容疑者自身から1回電話があったものの、その後連絡が取れないままだったという。