19日午後3時半ごろ、東京・足立区の道路で信号待ちをしている車のドライブレコーダーが、郵便局員のバイクの危険な運転を記録していた。
信号待ちをしている多くの車やバイク。すると、画面左を1台のバイクが走っていく。
このバイクは、郵便配達員が使用する郵便バイク。問題は、バイクが通った場所にあった。
郵便配達のバイクが走っていたのは歩道で、別角度のカメラには、奥の方からバイクが歩道に乗り上げ、そのまま数十メートル直進して左折する様子がとらえられていた。
目撃者は、「あれだけすぐ会社がわかるバイクで、そういった行為をするのは、ちょっと意識が低いんじゃないかなと思いますね。(車が)止まっているときにバイクの運転手さんが戻ってきて、多分、前に進めないので歩道から行った形ですね」と話す。
直前の映像には、配達中なのか、車道に止まる郵便バイクが確認できる。
その先では、多くの車が信号待ちをしていたため、戻ってきた配達員は、歩道を走って次の配達箇所に向かったとみられる。
歩道は両手を広げたほどの幅。実際、バイクはどのくらいの距離を走ったのか、現場を取材したところ、20メートル以上にわたって歩道を走行したあと、家の隙間へと走っていった事がわかった。
交通問題にくわしい弁護士は、道路外の施設に出入りするなど、やむを得ない場合は、歩道走行が認められることがあるものの、今回のケースに関しては次のように指摘する。
高山法律事務所・高山俊吉弁護士:「20~30メートルも歩道を走る理由はないということになれば、通行区分違反ですよと。郵便配達車両であるということで、歩道を走行していいことには当然ならない」
日本郵便は「イット!」の取材に対し、配達員の危険な走行を認めたうえで、「再発防止を徹底し、法令順守をあらためて徹底してまいります」とコメントしている。