2023年9月、宝塚歌劇団の25歳の俳優の女性が急死した問題で、女性の遺族の代理人弁護士が10日東京都内で会見し、女性の死の原因の1つと指摘した「上級生のパワハラ」について、歌劇団の「異常なまでの上下関係」が背景にあると指摘した。
代理人は会見で宝塚歌劇団の生徒手帳を示し、「上級生、下級生とは縦の絆」「同期生とは横の絆」との記載があることを紹介した。そして「この一時をもってという議論にはならないかもしれないが」と前置きした上で、歌劇団内では「上級生、下級生の縦の関係は一般の会社以上に、ある意味では異常なまでに上下関係が決定され、上級生が下級生に対する指導を行うのはいいが、パワハラと言わざるを得ない、暴言発言を繰り返していた」と指摘した。
その上で、「このような事態に至った背景の一つは。劇団の縦の関係の過剰なまでの順守があったと弁護士としては指摘せざるを得ない」と述べた。