白骨化した実の父親の遺体を半年以上にわたり自宅に放置したとして、警察は石川県野々市市に住む65歳の男を死体遺棄の疑いで逮捕しました。
死体遺棄の疑いで逮捕されたのは、石川県野々市市菅原町の無職・山本俊昭容疑者(65)です。
山本容疑者は、今年2月ごろからおよそ9か月間、同居していた実の父親の山本爲俊さん(91)の遺体を自宅に放置した疑いがもたれています。
警察によりますと、山本容疑者は爲俊さんとの2人暮らしで、遺体は1階の居間で服を着たまま、白骨化していたということです。
野々市市介護長寿課によりますと、高齢者宅への訪問事業で市から委託を受けた職員が爲俊さんの自宅を訪れたところ、山本容疑者から「本人は寝ているから会わせることができない」と言われたということです。その後、市が山本容疑者と連絡が取れなくなったことから、警察に安否確認を依頼したところ、事件が発覚しました。
近くに住む男性は「これまでは玄関先で犬をなでたりしていたのに、最近おじいちゃんの姿を見ないなと心配していた。(事件を聞いて)やっぱりかと言うしかない」と話していました。
山本容疑者は警察の調べに対し「間違いない」と容疑を認めています。警察は司法解剖を行い、詳しい死因を調べるとともに、動機についても捜査を進めています。