26日、国会で記者に囲まれた自民党の山田太郎文部科学政務官(56)。
女性との不倫関係を認め、「報道にあった『妻以外の女性と男女の仲になった』という点は事実であります。このたびは本当に申し訳ございませんでした」と謝罪した。
山田氏は26日付で政務官を辞任。
9月の内閣改造以降、岸田内閣の政務三役が辞任するのは初めてだ。
ちょうネクタイがトレードマークの山田氏。こども家庭庁の創設にも関わり、9月、岸田内閣で文部科学政務官に就任した。就任時には取材に対し「子ども本位に考えていくことが重要なんだろう」と答えていた。
自身のYouTubeでは、エプロン姿で保育士を体験する様子も公開。
ところが、政務官就任からわずか1カ月余りで、辞任することに。
一部週刊誌は、妻や娘がいる山田氏が、20代の女性と不倫関係にあったと報道。さらに、相手の女性に対し、山田氏が金銭を支払っていたとも伝えたのだ。
午前の参議院本会議で岸田首相が答弁していた間、山田氏はというと、どこか上の空。見つめる紙には、「不徳の致すところ」と書いてある。
そして、この本会議終了後、不倫を認め、謝罪した。
辞任した自民党・山田太郎文科政務:「このたびは、私の不徳の致すところにより、妻を裏切ってしまい、家族にもつらい思いをさせてしまった」
何度も頭を下げる一方、女性に対する金銭の支払いについては「一切ない」と否定し、議員辞職はしない考えを示した。
山田氏をめぐっては、名前が野球漫画「ドカベン」の主人公と同じ「山田太郎」であることから、ネット上で、「ドカベンに謝れ」、「ドカベンの名を汚すな」などの声も上がった。
午後の参議院本会議では…。
立憲民主党・古賀参院議員:「政務官の1人が早々に辞任したことに、総理の任命責任は重いと考えるが、ご説明願います」
岸田首相:「このような事態に至ったことは、誠に遺憾であります。私自身、任命責任も重く受け止めております」
支持率回復を図りたい岸田政権にとって、今回の辞任は大きな痛手となった。