衆議院の予算委員会は27日から本格論戦が始まる中、立憲民主党の長妻政調会長は、SNSなどで話題となっている岸田首相に対する「増税メガネ」との呼称について、岸田首相本人に「気になりますか?」と質問した。
これに対し岸田首相は、「いろいろな呼び方はあるもんだなと思っております」と笑顔で受け流した。
この応答に続いて長妻氏は、「私もメガネなんでね」と断った上で「増税メガネと言うことを気にするあまり減税に走ったと言われている」と続けたが、岸田首相は座席で首を横に振って否定するしぐさを見せる場面もあった。
長妻氏の指摘は、減税の還元を受ける世帯は「1人あたり」4万円の減税なので、例えば4人家族では16万円減税される一方、給付しかもらえない対象は「世帯」が対象なので、家族の人数が多くても7万円しか給付されず不公平だという指摘だ。
これに対し、岸田首相は、給付の対象で、かつ世帯人数が多い世帯には「給付の部分になんらかの上乗せをする」と述べ、「不公平が生じない工夫を指示している」と答えた。
長妻氏はもう一点、住民税は課税、所得税は非課税の世帯は、7万円の給付も4万円の減税も受けられないことになることを問題として指摘した。これについて岸田首相は「重点支援地方交付金を使ってこの”間”の部分にはしっかり考える」として、給付や減税からもれこぼれる世帯・個人がないようにする対策を行う考えを示した。