神戸市立中学校に通っていた3年の男子生徒(15)が亡くなり、自殺とみられることが27日、神戸市教育委員会への取材で分かった。
男子生徒の家族は、いじめがあったと訴えている。久元喜造市長は同日の定例会見で「(市教委には)事実関係を正確に把握し、家族に寄り添った対応をしてほしい」と述べた。
市教委によると、男子生徒は今月25日午前に亡くなっているのが見つかった。市教委は男子生徒の登校状況や相談の有無などについて、「個別の事案で、現段階では答えられない」とした上で、亡くなった後に市教委と学校側が、男子生徒の家族と面会していじめの訴えを聞いたとしている。
27日に市役所で行われた定例会見で、久元市長は市教委から同日午前に文書で報告を受けたことを明らかにした。男子生徒に関し、いじめの重大事案として報告があったかどうかは、「市教委側から説明はなく、まだ確認できていない」とし、今後の対応について、まずは「市教委に権限があり、市教委で事実関係を解明してもらうことだ」と強調した。
市教委は「保護者が訴える内容を受けて誠実に対応する」としている。