居眠り運転をして重傷事故を起こしたとして、兵庫県警は27日、自動車運転処罰法違反(過失傷害)容疑で、本部警備部に所属する20代男性巡査長を書類送検し、戒告の懲戒処分としたと明らかにした。
産経新聞の情報公開請求で分かった。いずれも9月8日付。
県警によると、巡査長は6月11日未明、県内の国道で、私用車を運転中に居眠りしてセンターラインをはみ出し、事故を起こしたとしている。
この事故でいずれも50代の男性2人が胸の骨を折るなどの重軽傷を負った。巡査長は「眠気を感じたが、自宅までの距離がわずかだったので運転を続けた」と話したという。
また、県警は、部下を大声で叱責したり、暴行したりしたほか、宿直責任者にもかかわらず宿直勤務中に缶ビールを飲んだとして、本部刑事部の50代男性警視を本部長訓戒とした。
このほか、後輩の20代男性巡査の上腕部をつねったり首を絞めたりしたとして、県警は、暴行容疑で、阪神地域の警察署警備部に当時所属した20代男性巡査を書類送検し、本部長訓戒とした。いずれも9月29日付。巡査は同日、依願退職した。
元巡査は、暴行相手の巡査を含む後輩2人と現金を賭けてダーツやボーリングに興じ、2人から計24万円を得ていたという。