元衆院議員の宮崎謙介氏が8日、「ABEMA的ニュースショー」に出演し、鈴木宗男参院議員のロシア訪問に私見を述べた。
番組では、鈴木氏が所属の日本維新の会に無届けでロシアを訪れ、同党が鈴木氏の除名も含め処分を検討している問題を取り上げた。鈴木氏はロシアのウクライナ侵攻後、日本の国会議員として初めてロシアを訪れ、外務次官らと会談。党は鈴木氏がロシア国営通信のインタビュー動画で「ロシアの勝利を100%確信してます」と発言したことを問題視している。
宮崎氏は、鈴木氏のロシア訪問について「国内の世論は非常に批判的であって『何やってんだ、この議員は』ということで一色になってますよね。宗男さんは政治家として経験が長い方なので、こうなることを覚悟の上で行ってるように思う」と話した。
番組ではジャーナリストの青山和弘氏が、故アントニオ猪木氏が過去にイラクを訪問して人質解放につなげたことなどを紹介し、議員外交のメリットを解説。「宗男さんはロシアに強いパイプを持ってる。どこかで生かしていく必要があるんじゃないか。これは一種の安全保障であって、日本という国が政治家にどういう幅を持たせるべきなのかという問題に直結するのかなと思う」と指摘した。
宮崎氏は「外務省だけに任せてると、物ごとって発展しない。彼らの役割って国と国の関係を維持することが目的なので、踏み込んだことをやるということはあんまりしないんです。それをやっていくのが政治家の役割だったり、使命だったりする。それを宗男さん分かっていて、ずっと人脈を培ってきた」。
今回はロシアに発言を利用される形となったが「あの失言がなくて、うまく転んだら宗男さん、ヒーローになる可能性があったんですよ。それぐらい大きな力を持っているのが議員外交だと思います」と話した。