朝鮮人被爆者の実態調査などに取り組んだ元長崎市議で牧師の岡正治氏(1994年7月に死去)が生前、知人女性に同意なく抱きつくなどの行為をしたことが分かったとして、岡氏の活動などを伝える同市西坂町の「岡まさはる記念長崎平和資料館」は8日、10日から一時休館することを明らかにした。
館の名称変更や岡氏に関する展示内容の見直しなどを検討する。
同館によると、岡氏は1994年、自宅を訪れた知人女性に突然抱きつくなどの行為をしたという。女性は2020年、インターネット上で被害の内容を公表。調査していた同館側は9月、女性の主張を認め、女性に文書で謝罪した。
同館は95年、市民有志によって開館。戦時中の日本の加害責任を訴える資料などを展示している。運営するNPO法人の崎山昇理事長は「性暴力は絶対に許されない。被害者に寄り添って対応する」と話した。