不規則な動きで、夜の街を映し出す映像。
カメラが作動した状態で盗まれた、スマートフォンの映像。
被害男性によると、スマホを盗まれたのは、生配信の最中。
そのため、犯行グループの生々しい会話も配信された。
現場は神奈川・横浜市のJR桜木町駅に近い商店街。
被害男性は10月1日の深夜、ここでスマホを使い、生配信を始めた。
被害男性「ここで配信を回しながら、座って腰掛けていましたね」
生配信されていた実際の映像。
酒を飲んで酔っ払っていた男性は、すでに眠たそう。
最大で80人ほどが閲覧していたが、開始からおよそ7分後、男性は寝落ち。
しかし生配信は、そのまま続く。
すると突然、何者かが、半開きになっていた男性のかばんから財布を抜き取っていった。
被害に気づかず寝続ける男性。
しかも体勢を入れ替えた際に、持っていたスマホの画面が真っ暗になる。
この状態で30分ほど生配信が続いたあと、スマホに動きがあった。
それは、日付が変わった2日午前1時ごろのこと。
男が、男性からスマホを奪っていた。
その後、男は途中で車に乗り、別の人物に電話をかける。
男「もしもし、お疲れさまです。今俺ちょっと“マグロ”で、携帯とセットで手に入れたんですけど…」
男が口にした、“マグロ”とは、酔いつぶれて寝込んでいる人から、財布などを盗むことを指しているとみられる。
男「1個なんか銀行のデビット(カード)があって、いつもとりあえず持っていって、電話つきだと暗証番号わかるって聞いたから…。この前は2万もらったんですけど…」
このあと男が、別の人物と合流した様子も生配信されていた。
仲間「結構あった? 入ってた?」
男「金、全然ないですよ。でもこのキャッシュカード、これでコンビニでアイコス買ってみたら買えたんですよ」
映像は、この直後に途切れた。
被害男性「(盗まれた日に)コンビニで2万円くらいは利用履歴があった。(免許証など)個人情報も入っていますし、変なことに巻き込まれるのもちょっと怖い。(心境は)複雑です」