東京都足立区の「源証寺」の納骨堂で住職の男性が一酸化炭素(CO)中毒で殺害された事件で、事件当日に寺で納骨が予定されていたことが捜査関係者への取材でわかった。
殺人容疑などで逮捕された石材会社社長の斎藤竜太容疑者(50)は前日に寺を訪れており、警視庁は納骨の予定を把握した上で練炭を仕掛けた疑いがあるとみている。
警視庁幹部によると、斎藤容疑者は同社役員の青木淳子容疑者(63)と共謀し、7月22日夜、納骨堂に侵入して練炭を燃やし、23日朝に納骨堂に入った住職の大谷忍昌さん(当時70歳)をCO中毒死させた疑い。
捜査関係者によると、寺では23日に納骨の予定があったが、担当業者が業務の都合で来ないことが前日までに決まっていた。業者に代わって遺骨を整理するため住職が納骨堂に入った可能性がある。
警視庁は斎藤容疑者が契約していた千葉県鎌ヶ谷市のトランクルームを今月9日に捜索し、練炭数十個や着火剤を押収した。