大切な人との最後の別れ。しかし、この際に思わぬ事故が起きています。
消費者庁によりますと、2020年から2021年にかけて、棺(ひつぎ)の中の二酸化炭素を吸い込んだことによると疑われる死亡事故が、全国で3件起きていることが分かりました。
棺の中には遺体の保全のためドライアイスが入れられ、二酸化炭素が充満しています。
国民生活センターの実験では、棺にドライアイスを入れ二酸化炭素の濃度を測ったところ、20分後に30%を超え、4時間後には90%まで上がりました。
二酸化炭素の濃度30%は、即時に意識を失うレベルです。
消費者庁は、棺には顔を近づけない、室内の換気を十分行うなどの注意を呼び掛けています。