9月20日の午後3時20分ごろ、大阪市にあるトレーディングカードの専門店で撮影された防犯カメラの映像。店に現れたのは、オレンジの帽子に黄色のタンクトップを着た一人の男性です。
「ショーケースのカードが見たい」とスタッフを呼び、楽しそうに談笑。「別のカードが見たい」と、スタッフにショーケースの鍵を開けさせます。
すると、次の瞬間、手元をよく見てみると、カードの右上に、何かを貼っているように見えます。
賑わう店内で、スタッフはその素振りに気づいていません。この瞬間、男性の手によって値札が勝手に安いものに貼り替えられたというのです。
大阪日本橋トレカボム 店長:怒りっていうよりも、やっぱ悲しいっていうのが大きいです。
店長によると、値札を貼り替えられたこのカードは20周年を記念するピカチュウのポケモンカードで、79万8000円という高額で売られていたものでした。
ところが、店長によると、値札が49万8000円に貼り替えられたというのです。
なんとその差額、30万円!入店してから20分後、男性はそのカードを購入することなく、店を後にしましたが…
約5分後、店はその安い価格で別の人物に売ってしまったのです。
実は、近隣の別の店でも同じような被害が出ているといいます。
大阪日本橋トレカボム 店長:他店のツイートでポケモンカードの鑑定品が(値札)ラベルを貼り替えられて購入されたっていうのを見て、うちもまさかと思って(販売時に)撮ってる写真があるんですけど、それを確認したら、明らかにラベルがずれているものがあったんで。
値札を貼った男性は、何回か店に来ている客。購入した客との関係は、わかっていないといいます。値札の貼り替えはどんな罪に当たる可能性があるのか?若狭弁護士に話を聞きました。
若狭弁護士:2人が共犯関係にあるということになりますと詐欺罪というのが2人に成立する可能性があると思います。全然関係なく、たまたまということになるとすれば、最初にその値札を変えた人間は、偽計業務妨害罪という罪になると思います。
いずれにしても、事前に安い値札を準備したとみられる用意周到なやり口。
大阪日本橋トレカボム 店長:本来遊んだり見たりして楽しむものだと思うんですけど、そういったもので事件が今、増えてるっていう事実がちょっと悲しい。戻ってくるんだったら戻ってきてほしい。(めざまし8 9月22日放送)