低迷する中学校給食の利用率を上昇させ、生徒の食育にも役立てようと、東京都の町田市教育委員会は10月から、国産の高級な牛肉や魚介類を使った「にっぽんプレミアム給食」を3回にわたり提供する。
同市の中学校では、家庭から持参した弁当、または、業者が調理した給食のどちらかを選択できる。ただ、給食は「料理が冷たい」などと不評で、利用率は2019年度に過去最低の9・6%まで落ち込んだ。24年度から25年度にかけ、全員給食に切り替えることが決まっている。
提供されるメニューは、鹿児島県志布志市で牧草を食べさせて育てた牛肉のプルコギ(10月12日)、稚魚から出荷まで一貫して管理された同県出水郡の養殖ブリの照り焼き(11月24日)、甘さと食感の軟らかさが特徴とされる青森市の陸奥湾で養殖されたホタテのフライ(12月19日)。各回2900食限定となっている。
通常の給食費は1食310円だが、プレミアム給食は1食あたり180~500円オーバーするため、超過分は市が補填(ほてん)する。