■「怖いからやめて」一部始終が
19日、茨城県日立市で撮影されたドライブレコーダーの映像。車に乗っていた夫婦は、台風13号で割れたガラス戸18枚を載せて市のごみ捨て場に運んでいました。
すると突然、ウィンカーも出さず割り込んできたのです。割り込んできた車は、なんとタクシー。ここから恐怖の数分間が始まります。左右にフラフラしながら走行を続けたかと思えば、交差点の真ん中で急ブレーキを掛けるなど危険な運転が続きます。この後、さらにタクシー運転手の驚きの行動が…。
妻:「棒、持ったよ」
運転手:「撮れ撮れ、写真早く」
なんと、運転席の窓から出したのは警棒とみられるもの。
運転手:「110番!110番(通報)だよ」
威嚇するように、道路に向けて振り下ろします。
運転していた男性:「(危険な運転で)頭にきていたんですけど、とにかく妻が『怖いからやめて』って言って。(タクシーに)近付かないようにはしました」
■危険なタクシー運転手が“警棒”
タクシー運転手の危険な運転にさらされた男性に、動画が撮影された現場で当時の状況を聞きました。
運転していた男性:「(Q.ここから急に出てきた?)そうですね。割り込みですね。ウィンカーも付けてないです。(交差点で)信号が青なのに、真ん中で止められそうになった。進路妨害になっちゃうのでクラクションを鳴らした。そしたら、窓を開けた状態でシャキーンって警棒を出して地面にドンドンとたたきながら、左に寄れみたいな動作」
何度も急ブレーキを踏まれて威嚇され続けたため、男性は危険を感じ、警察に通報しました。
運転手:「あおり運転受けてて、警棒持ってんの」
そして最後は走行中にもかかわらずドアを開け、ごみを捨てて走り去りました。
タクシー会社の営業所は、自社のタクシーであることを認めました。この運転手は退職したということです。
男性によりますと、映像のタクシー運転手から警察を通じ、謝罪の申し出があったと言います。
運転していた男性:「やっぱりカーッとなって警棒を出すっていうことは考えられないことなので、お会いはしたくないとお伝えしました。プロのタクシードライバーがこういうことをするっていうのは、いかがなものかなと思う」