石川県津幡町で、湧き水を使用した流しそうめんが4年ぶりに復活した。
しかし、8月11日と12日に食事をした人たちに下痢や発熱などの症状が出た。
保健所が調査したところ、そうめんを流す時などに使われる湧き水から、食中毒を起こす細菌“カンピロバクター”が検出されたという。
涼しげな水の中を次々に流れる、そうめん。
石川県津幡町では、滝を眺めながら味わう“大滝観光流しそうめん”が名物だ。
大滝観光流しそうめんが、2019年以来、4年ぶりに復活した。
ところが、8月11日と12日に食事をした人たちに、下痢や発熱などの症状が出た。
県によると、その後も相談が相次ぎ、患者の数は93人にのぼっているという。
保健所が調査したところ、そうめんを流す時などに使われる湧き水から、食中毒を引き起こす細菌、“カンピロバクター”が検出された。
そうめんの店はホームページで、営業が始まる前に水質調査が行えなかったと公表した。
7月の大雨の影響だったとしている。
なぜ、湧き水に食中毒菌が含まれていたのだろうか。
食環境衛生研究所・松本彰平取締役は、「カンピロバクターは自然発生せず、動物や鳥の腸の中にいる。動物のフンが大雨で川に流れ込んだことが原因の可能性がある」と説明した。
県は、その後相談のあった約500人についても、食中毒の可能性があるかどうか調査している。(「イット!」 9月1日放送より)