京都アニメーション放火殺人事件の初公判が開かれ、青葉真司被告は起訴内容を認めました。
記者「午前10時すぎです。青葉被告を乗せたとみられる車が京都地裁に入っていきます」
京都アニメーションの社員36人に対する殺人罪などで起訴されている青葉真司被告のきのうの初公判では、厳重な警備体制が敷かれました。
35の一般傍聴席に対し、およそ500人が集まるなど注目を集める中、法廷に現れた青葉被告。車椅子に乗り、上下青のジャージーを着て、髪は丸刈りでマスク姿でした。
「間違いありません」と起訴内容を認めたうえで、「事件当時はそうするしかなかった」などと述べ、弁護側も事実については争わないとした一方、「心神喪失」で無罪、または「心神耗弱」で刑を減軽するべきとしました。
一方の検察側は、冒頭陳述で「作品が京アニに盗まれたと一方的に思い込んだ。筋違いの恨みによる犯行だ」などと指摘。「完全責任能力はある」と主張しました。
続く証拠調べで、検察側は犠牲となった36人の死亡した場所や死因について説明。このうち19人については数字で示し、匿名としました。
閉廷後、傍聴した遺族の1人は…
亡くなった寺脇(池田)晶子さんの夫「あまりの被害の大きさにものすごくしんどかった。それで妄想一言では片付かないでしょ、納得できない。青葉さん、なんでこんなことやってしまったの?って。本当にみんなで目を向けてほしいかな」
裁判は来年1月の判決まで最大で32回開かれ、きょうも証拠調べが行なわれます。