暴力団組員であることを隠し、生活保護費およそ640万円を不正に受給したとして、57歳の男が逮捕されました。
警視庁によりますと、詐欺の疑いで逮捕されたのは指定暴力団・住吉会系の暴力団組員、後藤太郎容疑者(57)です。
後藤容疑者は2020年の4月からおよそ2年半にわたって、東京・新宿区の福祉事務所に「暴力団組員ではない」とウソをつき、生活保護費およそ640万円をだまし取った疑いがもたれています。新宿区は厚生労働省の通知に基づき、暴力団組員に対する生活保護費の支給を原則は認めていません。
後藤容疑者は取り調べに対し、生活保護費の受給については「コロナで仕事がなくなって生活が苦しくなった」と供述する一方で、容疑については「生活保護費をもらっていた時期はヤクザをやっていなかった」と否認しています。