ラーメンに背脂をトッピングしたら追加料金を取られた。有料との案内はなかったのに――。ラーメン好きだというインフルエンサーのそんな不満の声に、人気ラーメン店主がツイッター(X)で反論する騒ぎがあった。
騒動の舞台となったのは、東京・高田馬場のラーメン店「博多ラーメンでぶちゃん」。食べログで評価の高い「TOP5000」にも選ばれている人気店だ。
発端となったのは、1万5000人のフォロワーを有するラーメン好きのインフルエンサーが2023年9月4日にX(ツイッター)に投稿した問題提起だ。
「背脂大好き」だというインフルエンサーは、「注文する際店員さんに背脂多め出来ますか?」と尋ねたところ「出来ます!」と快諾されたため、「じゃあ多めでお願いします」と注文。
提供されたラーメンを食べている最中、レシートに「多め 100円」と覚えのない金額が加算されていることに気づき、店員に確認すると「背脂増しの料金です」と説明されたという。
「メニューにも背脂増しは+100円と表記もされてない」ことから、「追加料金掛かるならお願いしたい時に追加料金掛かりますけどよろしいでしょうか? くらい言わなきゃわかんねーよ! って話じゃないですか」と不満をあらわにした。
「久しぶりにイラッときました」とするインフルエンサーはこの対応に抗議したところ、「上の方が出てきてお店側の落ち度という形で背脂分はサービスして貰いました」とし、最終的な対応や味には満足したとつづっていた。
この投稿をめぐっては、SNSで賛否両論が巻き起こった。
「追加料金を払いたくないなら客側が店に『有料ですか?』と聞けよ」「メニューにないものを頼んだら有料は当たり前では」と店側の対応を支持する声もあれば、「店側が説明を欠いていただけでは」「追加で料金が発生するのはちゃんと伝えるのが常識だけどな」と追加料金が掛かるオプションについては説明をすべきだったとする声もある。
ラーメン激戦区の東京・高田馬場にある「博多ラーメンでぶちゃん」の店主は、賛否を呼んだインフルエンサーの投稿を引用し、
と怒りをあらわにした。
「当店も注文の都度説明なんかしない。お酒濃いめとか良く言われるけど。コストがかかってる以上は当たり前の話すぎて」と店にとっては当然の対応だとし、「『あ、そうなんですね!』で済む話ではないですかね?? パーソナライズをお願いしてたら尚のこと」とした。
「本来は無料な事が感謝されるべき。有料なのは当たり前。くらいの感覚でいるべき。勘違いするな」と断じた。
追加料金の掛かるメニューについては表記するべきだとする主張には、「なんでもかんでも記載するわけないだろ。株主にでもなったつもりか? 店を利用するかしないか選ぶ権利はあるが意見する権利はない」と反論し、「逆もまたしかり うちもそのつもりでやっている。勘違いするな」とした。
トッピングのサービスについては、「無料だと思うのも暴論になる」とし、「コストがかかるものを無料で頂けると思うな。有料が当たり前。無料なら感謝するべきはなし。何故、有料だとキレららたり文句を言わらなきゃならんのだ」(原文ママ)と怒りをつづっている。
「消費者と生産者の両輪で回る経済。選ばれるか選ばれないか 選ばれるためにサービス過多になるのはおかしな話」ともしている。
騒動の発端となった投稿をしたインフルエンサーは、6日11時現在、アカウントを非公開設定としている。