9月6日午前 、宮崎県警は「スーパークレイジー君」の名前で活動する宮崎市議会の西本誠議員(37)を不同意性交致傷容疑で逮捕した。県警によると、西本議員は今月3日未明に、30代の女性を宮崎市内の宿泊施設に無理やり連れ込み、性的暴行を加えたという。被害者は全身打撲など全治1週間のケガを負った。
西本議員といえば、少年院に5年、逮捕歴7回というアウトローな経歴を持つことでも知られている。しかし、その後は心を入れ替え、政界進出を目指した。
’20年6月には東京都知事選に立候補。ほかの候補者が街頭演説を行う中、西本議員は金髪に特攻服姿で美女を引き連れ、ダンスを披露して回って話題を集めた。翌年’21年1月には埼玉県戸田市の市議選に立候補し、初当選。同年2月から政治家としての道を歩み始めた。ところが、公職選挙法で定められた「選挙区内での3ヵ月以上の居住実態」がなく、選挙管理委員会から当選無効を言い渡された。
西本議員の公式X(旧ツイッター)より
’22年の戸田市長選と地元の宮崎県知事選にも出馬し敗れたが、’23年4月に、自身の故郷である宮崎市議選で4195票を獲得し、2位で初当選を果たしていた。
「人生はやり直せる」をモットーに掲げて活動してきた西本議員だが、「よからぬ噂」は戸田市議選の頃から付きまとっていた。戸田市在住の男性が話す。
「政治家を志す気持ちは本物でしたよ。ただ、彼の場合、政治家としての西本さんとプライベートの彼はまったくの別人格でした。選挙活動中に手伝いをしてくれた女子大生と連絡先を交換したり、『人妻に言い寄られているんだよね』と自慢してきたりしたそうです。あと、戸田市の隣の蕨市にあるキャバクラに通っている姿もよく目撃されていました。酔っぱらってキャバ嬢と思しき女性と歩いている姿も見受けられました」
彼を知る別の男性もこう続ける。
「正直、まったく驚かないというのが実際のところです。女性関係に奔放なことは地元の支持者の多くが知るところでした。たしかに最初は奇抜な見た目から、彼をよく思わない人も多くいました。それでも、必死にビラを配ったり、地元民に挨拶したりする真面目な姿を見て、次第に西本さんを応援する声が大きくなっていったんです。
実際、子供からの人気も絶大でした。戸田市で当選無効になってしまったことは残念でしたけど、故郷の宮崎市で当選したというニュースを見たときは嬉しかったですね。議員になれば、さすがにプライベートも見直すと思っていたんですが……。残念です」
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暗い過去を持ちながら、議員として故郷に錦を飾った西本議員。それだけに逮捕という不本意な形で支持者を裏切ってしまったのは残念でならない。