全国で給食調理業務などを展開している「ホーユー」(広島市中区)が、各地で給食の提供を停止していることが7日、分かった。
広島県内の公立高校計7校では、今月初旬から寮での提供を停止。静岡県や大阪府などの学校でも同様の事例が起きている。同社社長は同日、取材に対し「近日中に破産申請をする」と話した。
広島県と広島市の教育委員会によると、1日午前、ホーユーの調理員から学校側に「食事の提供ができない」と連絡があった。計約320人分の寮生向けの食事が提供されず、学校側で弁当を調達するなどしたという。県教委は法的手段も含めて対応策を検討している。
このほか少なくとも京都府、岡山県の公立高校や島根県、徳島県の警察学校などで食事の提供が滞る事態となり、弁当を提供するなどの対応を取っている。大阪府の特別支援学校でも影響が出ており、吉村洋文知事は6日午後の記者会見で「連絡もなく給食の提供が中止になることは残念。できるだけ適切に対応していきたい」と述べた。