日本大アメリカンフットボール部の寮の前に集まった報道陣ら=5日午前7時57分、東京都中野区
覚醒剤と大麻を所持したとして逮捕された日本大アメリカンフットボール部員の北畠成文容疑者(21)が、警視庁の任意聴取に「(違法薬物は)もらったものだ」と説明していたことが5日、捜査関係者への取材で分かった。同庁薬物銃器対策課は入手経路を詳しく調べる。
日本大は5日、部員の逮捕を受け、アメフト部を同日から無期限活動停止処分とするとウェブサイトで明らかにした。
捜査関係者によると、アメフト部員が違法薬物に関わっているとの情報が昨年、警視庁に寄せられていたことも判明。関係先への家宅捜索に踏み切るほどの具体的な事実が確認できなかったため、警視庁は昨年12月、キャンパスで部員らを対象に薬物乱用の防止講座を開いた。
今年に入ってからも同様の情報提供があり、警視庁から実態調査を求められた大学側が7月6日、寮内の北畠容疑者の部屋にある収納ボックス内で錠剤と植物片を発見した。警視庁が報告を受けたのは18日夜で、鑑定の結果、28日に覚醒剤と大麻と判明した。