「耐えるしか」「仕事にならない」。
福島県伊達市で5日、今年全国初となる気温40.0度を観測した。連日の猛暑とも一線を画す暑さに、市内の人々からはうんざりした声が聞かれた。
市の玄関口となっているJR東北線伊達駅周辺は、連日の猛暑で人通りはまばら。駅で電車を待っていた専門学校生(18)は「他の日には感じないような暑さを感じた」と話し、「水分などを取りながら、ただ耐えるしかない」と苦笑いした。
40度を観測した梁川地区で自然公園の管理などをする男性(80)は「こんなことで有名になってもどうしようもない」と困惑。「連日の暑さでも使えていた草刈り機の調子が急に悪くなった。日なたでは仕事にもならなかった」と嘆いた。
男性によると、管理する公園内のキャンプ場ではこの日、利用者のキャンセルが相次いだという。宮城県から友人とキャンプに訪れた30代の男性は「覚悟を決めて来た。熱中症対策のため、いつもの倍以上の飲み物を持参した」と話した。