福島県双葉町の町産業交流センターに3日、コンビニ店「ファミリーマート」がオープンした。
東日本大震災後、町内にコンビニ店が出店するのは初めて。
全町避難が続いていた同町では、昨年8月30日に帰還困難区域の一部で避難指示が解除され、原発事故後、初めて人が住めるようになったが、スーパーやコンビニ店がなかった。
オープンした店では、県産の野菜や果物など生鮮食品を豊富に取りそろえるほか、土産品なども販売して地域に密着した店舗を目指すという。昨年町に帰還した男性(72)は開店と同時に訪れ、「ずっと待ち望んでいたのでうれしい。ATMもあって便利になった」と喜んでいた。
この日はオープン式典も行われ、伊沢史朗町長が「利便性が高まり、町の復興が進むと確信している」とあいさつ。渡辺正店長は「町に多くの人が立ち寄る呼び水になれば」と語った。