堀北真希さんのピンク髪が波紋を呼んでいる。女優時代に黒髪清楚系であった彼女がハデに髪を染めたのは“強そうな見た目にしてベビーカーの子どもを守るため?”と報じられたのがきっかけだ。
【写真】まだ黒髪時代の堀北真希さん、北関東のファーストフード店で目撃された美ママ姿 ピンク髪の真相はともかく、数年前からSNSでは“ハデ髪だと変な男に絡まれない”“金髪にしたら痴漢に遭いにくい”“ブリーチ後、ぶつかり男の被害がなくなった”などの声が相次いでいる。金髪にしたら「絡まれなくなった」 背景にあるのは、ベビーカーや子連れの母親への嫌がらせや、若い女性へのぶつかり行為など……一見、抵抗することができなそうな“弱者”をターゲットにした卑劣な攻撃の数々だ。

漫画家の渋谷さえら(@voxxx)さんも《“母親っぽい”格好をした途端、大人しそうに見えたのか変な人に絡まれるようになったので、金髪にして好きな格好にしたら絡まれなくなった》とSNSで報告。4万件近い「いいね」を集めた。 ブロガーのはせおやさい(@hase0831)さんは《赤ちゃん産んだしナメられんように髪でも染めるかと思って真っ赤にして1年経ったけど、ベビーカー押してても嫌な目に合ったり押し付けおばさんに遭遇しないし(中略)わたしは派手髪にして成功だったな~》とつぶやき、万バズした。 “黒髪=おとなしそう”と決めつけるのも変だが、そんな見方が存在するのも事実。ならば女子が“自衛のためのハデ髪”にするのは、もはやライフハックといってもいい。“アフロ”で被害激減 変な男よけの“強そうな髪型”例としては、ハデ色のほか、ツーブロック、アフロ、ドレッド、ブレイズ(編み込み)などもネットで挙げられているが、実際に“変な男対策”でハデ髪にする女子はいる? そしてその効果は?「痴漢対策でハイトーンを希望する方というのは少ないですが、ちょっと近寄りがたい感じになって、結果的にナンパされなくなったとか、周囲からの扱いが変わった……という話は聞きますね」 とは、都内のブリーチカラー専門店美容師だ。ほかにも自身がピンクグレイの髪色である美容師(20代)は、「自己肯定感が上がることで、強気になる効果はあるかも」 とコメント。アフロやツイストなどの特殊パーマ専門店に勤務し、ジャクソン5時代のマイケルを思わせるアフロの美容師(20代)は、「痴漢にはまったく遭いません。むしろ避けて通られる」 と笑う。彼女の場合、アフロにする前は「背が低いこともあり、閉店後に終電で帰るときとか、セクハラ案件は多めでした」とのことだが、アフロにしたとたん、まったく被害がなくなったという。 今年1月、漫画家の峰なゆかさんはSNSで《子連れでいてもナメられない髪型》を披露。紫色のブレイズだったことから賛否両論が巻き起こった。黒人の伝統的髪型を威嚇に使うことが差別の助長だと非難の声があった一方、“髪型は変えないとナメられる”と擁護する声もあった。 そもそも髪型で威嚇しないと子連れ女性がナメられる世の中というのはおかしな話だ。本来、変えるべきは、堀北真希さんのピンク髪を“自己防衛なのでは”と勘繰らせてしまう社会のあり方。こんな世間に多くの女性たちはまさしく怒髪天だろう。取材・文/ガンガーラ田津美@ソフトドレッド
ピンク髪の真相はともかく、数年前からSNSでは“ハデ髪だと変な男に絡まれない”“金髪にしたら痴漢に遭いにくい”“ブリーチ後、ぶつかり男の被害がなくなった”などの声が相次いでいる。
背景にあるのは、ベビーカーや子連れの母親への嫌がらせや、若い女性へのぶつかり行為など……一見、抵抗することができなそうな“弱者”をターゲットにした卑劣な攻撃の数々だ。
漫画家の渋谷さえら(@voxxx)さんも《“母親っぽい”格好をした途端、大人しそうに見えたのか変な人に絡まれるようになったので、金髪にして好きな格好にしたら絡まれなくなった》とSNSで報告。4万件近い「いいね」を集めた。
ブロガーのはせおやさい(@hase0831)さんは《赤ちゃん産んだしナメられんように髪でも染めるかと思って真っ赤にして1年経ったけど、ベビーカー押してても嫌な目に合ったり押し付けおばさんに遭遇しないし(中略)わたしは派手髪にして成功だったな~》とつぶやき、万バズした。
“黒髪=おとなしそう”と決めつけるのも変だが、そんな見方が存在するのも事実。ならば女子が“自衛のためのハデ髪”にするのは、もはやライフハックといってもいい。
変な男よけの“強そうな髪型”例としては、ハデ色のほか、ツーブロック、アフロ、ドレッド、ブレイズ(編み込み)などもネットで挙げられているが、実際に“変な男対策”でハデ髪にする女子はいる? そしてその効果は?
「痴漢対策でハイトーンを希望する方というのは少ないですが、ちょっと近寄りがたい感じになって、結果的にナンパされなくなったとか、周囲からの扱いが変わった……という話は聞きますね」
とは、都内のブリーチカラー専門店美容師だ。ほかにも自身がピンクグレイの髪色である美容師(20代)は、
「自己肯定感が上がることで、強気になる効果はあるかも」
とコメント。アフロやツイストなどの特殊パーマ専門店に勤務し、ジャクソン5時代のマイケルを思わせるアフロの美容師(20代)は、
「痴漢にはまったく遭いません。むしろ避けて通られる」
と笑う。彼女の場合、アフロにする前は「背が低いこともあり、閉店後に終電で帰るときとか、セクハラ案件は多めでした」とのことだが、アフロにしたとたん、まったく被害がなくなったという。
今年1月、漫画家の峰なゆかさんはSNSで《子連れでいてもナメられない髪型》を披露。紫色のブレイズだったことから賛否両論が巻き起こった。黒人の伝統的髪型を威嚇に使うことが差別の助長だと非難の声があった一方、“髪型は変えないとナメられる”と擁護する声もあった。
そもそも髪型で威嚇しないと子連れ女性がナメられる世の中というのはおかしな話だ。本来、変えるべきは、堀北真希さんのピンク髪を“自己防衛なのでは”と勘繰らせてしまう社会のあり方。こんな世間に多くの女性たちはまさしく怒髪天だろう。
取材・文/ガンガーラ田津美@ソフトドレッド