覚醒剤を使用した罪などに問われているアイドルグループ「KAT-TUN」の元メンバー・田中聖被告(37)の控訴審が東京高裁で開かれ、田中被告は「薬物と縁を完全に断ち切る」などと述べました。
アイドルグループ「KAT-TUN」の元メンバー・田中聖被告(37)は、去年6月、千葉県柏市で覚醒剤を使用した罪などに問われています。
千葉地裁松戸支部は今年2月、懲役1年4か月の実刑判決を言い渡しましたが、田中被告側が「刑が重すぎる」として控訴していました。
きょう東京高裁で開かれた控訴審に出廷した田中被告は、現在、薬物依存などからの回復を支援する施設で生活するとともに、従業員として在籍していることを明かしました。
被告人質問で弁護側から事件当時と現在の考え方の違いについて問われると、田中被告は「仕事のプレッシャーやSNSに届く誹謗中傷で疲弊していた」「薬物という絶対に逃げてはいけない方向に逃げてしまい、自分の選択肢が愚かで甘かった」と反省の言葉を述べました。
また、社会復帰した後の生活について問われると、「芸能界復帰は一切考えていません」としたうえで、「母親が泣きながら『助けてあげるから一緒に頑張ろう』と言ってくれたことが大きかった」「薬物と縁を完全に断ち切ることをこの場で誓います」などと、言葉を詰まらせながら更生への思いを述べました。
田中被告は別の覚醒剤事件をめぐって、懲役1年8か月、執行猶予3年の有罪判決が確定しています。
次回の裁判は9月12日に行われる予定です。