山形県真室川町新町の新庄署真室川駐在所で4月、勤務する男性巡査長が業務時間外に拳銃の実弾1発を誤って発射した問題で、巡査長が「仕事の悩みで自殺しようと考えているうちに間違って撃ってしまった」と話していることが5日、県警幹部への取材でわかった。
複数の県警幹部によると、巡査長は当時、外出先で飲酒して戻ってきたところで、酒に酔っていた。駐在所の2階居住スペースで、仕事の悩みで自殺しようと考えながら銃を触っているうちに誤って発射。弾は隣室で寝ていた同居の妻の胸付近をかすめた。妻は軽傷を負ったが、命に別条はないという。
内規では、業務中以外は拳銃を保管庫で厳重に管理するよう定めている。県警は、銃刀法違反と業務上過失傷害の疑いで調べを進めている。