実名が出た影響は? 無修正動画をツイッターで販売したとして会社員の21歳女が6月末にわいせつ電磁的記録送信頒布などの疑いで逮捕された。女は自分で自分のわいせつな動画を撮影して販売し、約170万円を売り上げていた。この件が大きく話題になったのはその美貌に加え、女の名前と顔が公開されたことにあった。
6月30日、テレビは一斉に女の逮捕を報じた。するとネットでは驚く声であふれた。「かわいいな」「ん~無罪!」「誰も損してないじゃん」「違法なんだろうけどもっと捕まるべき人がいる気する」などとアイドルばりのルックスに注目が集まったのだ。
女はツイッターで動画を販売。「無修正欲しい方DMください」と客を集めていた。動画はリスト化されており、自身のわいせつ動画を3000円から4000円で売っていた。捜査関係者は「ツイッターでは履いていた下着や靴の販売も行っていたようです。支払いはPayPayを指定していました。転売を警戒する文面もあります」と明かした。
また、顔だけでなく本名が公開されたことにも衝撃が走っている。「顔と名前永久に晒されるとか そんなに重い罪かね」「170万円で全世界にデジタルタトゥーだよ」と困惑が広がっているのだ。
もっとも、警察の狙いは達成できたとの指摘もある。SNS事情に詳しいジャーナリストは「昨今、ツイッターで自分のわいせつ動画を販売するアカウントは増えていました。売れてないキャバ嬢や風俗嬢も参入しているといいます。すべてが本当に女性本人が運用しているアカウントなのかは分かりません。男が女になりすましてどこからか手に入れた動画や写真をさも自分のものかのように売っているケースもあります。いずれにせよ無修正が多く、問題視されていました」と指摘した。
今回、逮捕された女の名前と顔が公開されたことで、同様のアカウントに影響が出ているという。「ニュース以降、わいせつ動画の販売アカウントがだいぶなくなった印象です。どんな刑罰よりも顔や実名が出回ったことの方が厳しいと映ったのでしょう。小遣い稼ぎにしては女性のリスクが大きすぎます。見せしめとしては効果抜群でした」(同)。警察としては一罰百戒となればいいわけだ。
女のツイッターは現在、カギがかけられ、中身を見ることはできない。ニュース直後は3000ほどだったフォロワーが、5日の時点で9万7000以上に膨らんでいた。無修正動画は法に触れてしまうにしても、これだけのファンがいれば新たなビジネスも展開できそうだが…。