昭和の雰囲気を色濃く残すレトロな通りに、個性的なバーが約300軒も連なる「新宿ゴールデン街」。そんな古きよき飲み屋街が、インバウンド復活で再び外国人の人気観光スポットになっている。しかし、そうなるとわきあがってくるのがマナー問題だ。ゴールデン街に店舗を構える人たちにとって、はたして彼らは困りものなのか、それともアフターコロナの救世主なのか。

日本版「ミシュランガイド」掲載で 欧米人からの人気が爆発 昨年10月の新型コロナの規制緩和をきっかけに訪日ブームが再燃。日本政府観光局(JNTO)が発表した2023年4月の推計値によると、外国人観光客の数は2019年同月比で66.6%の194万9100人。コロナ前の約7割弱までインバウンドが回復している。 そんな外国人観光客から今、圧倒的な支持を集めるのが、東洋一の繁華街と呼ばれる歌舞伎町の近くにある「新宿ゴールデン街」だ。 戦後の闇市に端を発し、時代とともに飲み屋街に変貌していった新宿ゴールデン街は、現在もレトロな景観を残す、新宿界隈でも飲み慣れた”通”が集うエリアとして知られる。 「昨今の外国人観光客は定番の観光スポットにはあまり興味がなく、よりディープな場所をめぐる傾向にある。日本には外国人でも楽しめるナイトスポットが少ないため、新宿ゴールデン街が人気なのでしょう」(旅行業界関係者) 新宿ゴールデン街 2009年には、日本の観光地を紹介する『ミシュラン・グリーン・ガイド・ジャポン』に掲載されたことから、外国人観光客の数は一気に増加したといわれている。 5月某日の夜8時すぎ。取材班がゴールデン街に訪れると、すでに多くの人で賑わっていたが、その8割以上が外国人観光客だった。 それも中国や韓国といったアジア系ではなく、欧米系が圧倒的に多い。路上では多くの外国人が立ち止まって、その独特の風景をスマホで撮影しており、店内を覗けばバーの店員以外に日本人の姿がほとんど見られない店も少なくなかった。 そういった外国人たちに配慮してか、店先には「Cover Charge/1,000(チャージ1000円)」や「No Cover Charge(チャージ不要)」という英語の張り紙が散見される。 関西から旅行で来ていた30代の男性も驚きを隠せない。 「せっかく東京に来たからにはゴールデン街で飲もうと思って来たんですけど、外国人だらけで正直ビックリしています。聞こえてくるのは知らない言語ばかりで、まるで異世界に迷い込んだ気分。どうせなら日本人の方とおしゃべりしたいんですけどね(苦笑)」 トイレを無言で使って帰る“トイレ泥棒”も 夜9時をすぎるころには新宿ゴールデン街を歩く外国人の数もピークに達する。 そんなお祭りのような賑わいを見せるゴールデン街の各所には「No Smoking(路上喫煙禁止)」や「No Drinking(路上飲酒禁止)」といった英語看板がみられるのだが、この時間にもなると路上でたばこを吸ったり、缶チューハイを飲む外国人の姿も目に入ってくる。 店内では仲間内でバカ騒ぎする外国人が多い一方、店内だけスマホで撮影して、立ち去ってしまう人もいた。 新宿ゴールデン街にバーを構える40代の男性店主はこう話す。 「外国人観光客はマナーに疎いところがありますよね。 コロナ前は歩きタバコは当たり前で、缶チューハイ片手に路上で宴会する人もいた。最近では英語表記の注意書きが増えたから、そこまで非常識な人は少なくなったけど、5、6人のグループで入店したのに何も飲まない人がいたり、『1杯目はもう払ったよ!』とか、頑なに飲み代をケチろうとする人もいる。 トイレだけ使って無言で帰っていく“トイレ泥棒”にはあ然としてしまいます(苦笑)」 ※写真はイメージです 別の30代男性店主も続ける。 「一番困るのが店内でのナンパです。外国では当たり前なのかもしれないけど、他の女性客の手をギュッと握ったり、マジで口説きにかかる人もけっこう多いので、度が過ぎている場合には注意しています」 50代の常連男性客は「昔のゴールデン街とは変わってしまった」と肩を落とした。 「本来のゴールデン街のよさは“横のつながり”。バーで知り合ったおじさんが実は有名な政治家や売れっ子作家だったとか、普通に生きていたら会うことのない人と知り合えたりするんです。 別に特別な人じゃなくても、その日初めて会った人と肩を組んで2軒目に向かえるようなゴールデン街の魅力に、すっかり取りつかれて、私もこの年まで通ってます。 でも今は外国人が増えすぎて……。もちろん彼らもフレンドリーなんだけど、言葉が通じないことも多いし、深い付き合いにはなりませんよね」 脇の遊歩道は外国人専用の路上飲みスポットに 時刻は夜11時をまわった。先ほどよりも人の数は減ってきたが、路上では酔っぱらった外国人グループがビートルズの『ヘイ・ジュード』を熱唱していたり、カップルが周囲を気にせずにキスしたり、なかには缶チューハイを持ったまま入店しようとする者の姿も見られた。 さらに、新宿ゴールデン街の脇にある遊歩道、「四季の路」は外国人専用の路上飲みスポットと化していた。 このようにカオス状態になっている新宿ゴールデン街を、商店街の責任者はどう考えているのか? 新宿三光商店街振興組合の組合長・成瀬昭氏はこう語る。 「新宿ゴールデン街のほとんどは木造の建物でとにかく火災に弱い。事実、2016年には計6棟がほぼ全焼しましたし、去年も火災が起きています。 英語看板で注意喚起をしていますが、自国との文化の違いで、いまだに路上でたばこを吸ってしまう方はいらっしゃいます。 今後も看板の数を増やしたり、チラシを配るなどしてゴールデン街でのマナーを守ってもらえるよう呼びかけたいと考えております」 マナー違反に対しては頭を悩ませる一方で、成瀬氏はこう感謝もする。 「新型コロナウイルスによる『緊急事態宣言』や『まん延防止等重点措置』の影響で、新宿ゴールデン街は深夜営業ができなくなってお客さまが減り、大きな被害を受けました。 ですが、去年10月の規制緩和以降は、外国人観光客のみなさまのおかげで街に活気が戻って、大変に感謝しております」 ※写真はイメージです マナーの悪い外国人観光客に閉口していた前出の40代男性店主ふたりも同意見だ。 「マナーの悪い人が一部いるとはいえ、正直うちとしては助かってます。 ゴールデン街はオーナーが高齢で店を畳んだり客離れが起きたりで、かなりさびれていたんです。 そんな状況を変えてくれたのが外国人観光客。彼らは平日も土日も関係なくお金を落としてくれる。今日までゴールデン街が存続できたのは、間違いなく彼らのおかげでしょう」 「今のゴールデン街は平日だと外国人頼みのところが大きい。 それに翻訳機を使って『日本でおすすめの旅行先はありますか?』とか『桜がとてもきれいでした』とうれしそうに話しかけてくれる人もいる。そういう国際交流はウェルカムですよ」 外国人も日本人もともに肩を並べて、気持ちよくしっとりと飲める日がくるのか。もしそうなれば、新宿ゴールデン街特有の“横のつながり”は世界を股にかけるようになるはずだ。 取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班
昭和の雰囲気を色濃く残すレトロな通りに、個性的なバーが約300軒も連なる「新宿ゴールデン街」。そんな古きよき飲み屋街が、インバウンド復活で再び外国人の人気観光スポットになっている。しかし、そうなるとわきあがってくるのがマナー問題だ。ゴールデン街に店舗を構える人たちにとって、はたして彼らは困りものなのか、それともアフターコロナの救世主なのか。
日本版「ミシュランガイド」掲載で 欧米人からの人気が爆発 昨年10月の新型コロナの規制緩和をきっかけに訪日ブームが再燃。日本政府観光局(JNTO)が発表した2023年4月の推計値によると、外国人観光客の数は2019年同月比で66.6%の194万9100人。コロナ前の約7割弱までインバウンドが回復している。 そんな外国人観光客から今、圧倒的な支持を集めるのが、東洋一の繁華街と呼ばれる歌舞伎町の近くにある「新宿ゴールデン街」だ。 戦後の闇市に端を発し、時代とともに飲み屋街に変貌していった新宿ゴールデン街は、現在もレトロな景観を残す、新宿界隈でも飲み慣れた”通”が集うエリアとして知られる。 「昨今の外国人観光客は定番の観光スポットにはあまり興味がなく、よりディープな場所をめぐる傾向にある。日本には外国人でも楽しめるナイトスポットが少ないため、新宿ゴールデン街が人気なのでしょう」(旅行業界関係者) 新宿ゴールデン街 2009年には、日本の観光地を紹介する『ミシュラン・グリーン・ガイド・ジャポン』に掲載されたことから、外国人観光客の数は一気に増加したといわれている。 5月某日の夜8時すぎ。取材班がゴールデン街に訪れると、すでに多くの人で賑わっていたが、その8割以上が外国人観光客だった。 それも中国や韓国といったアジア系ではなく、欧米系が圧倒的に多い。路上では多くの外国人が立ち止まって、その独特の風景をスマホで撮影しており、店内を覗けばバーの店員以外に日本人の姿がほとんど見られない店も少なくなかった。 そういった外国人たちに配慮してか、店先には「Cover Charge/1,000(チャージ1000円)」や「No Cover Charge(チャージ不要)」という英語の張り紙が散見される。 関西から旅行で来ていた30代の男性も驚きを隠せない。 「せっかく東京に来たからにはゴールデン街で飲もうと思って来たんですけど、外国人だらけで正直ビックリしています。聞こえてくるのは知らない言語ばかりで、まるで異世界に迷い込んだ気分。どうせなら日本人の方とおしゃべりしたいんですけどね(苦笑)」 トイレを無言で使って帰る“トイレ泥棒”も 夜9時をすぎるころには新宿ゴールデン街を歩く外国人の数もピークに達する。 そんなお祭りのような賑わいを見せるゴールデン街の各所には「No Smoking(路上喫煙禁止)」や「No Drinking(路上飲酒禁止)」といった英語看板がみられるのだが、この時間にもなると路上でたばこを吸ったり、缶チューハイを飲む外国人の姿も目に入ってくる。 店内では仲間内でバカ騒ぎする外国人が多い一方、店内だけスマホで撮影して、立ち去ってしまう人もいた。 新宿ゴールデン街にバーを構える40代の男性店主はこう話す。 「外国人観光客はマナーに疎いところがありますよね。 コロナ前は歩きタバコは当たり前で、缶チューハイ片手に路上で宴会する人もいた。最近では英語表記の注意書きが増えたから、そこまで非常識な人は少なくなったけど、5、6人のグループで入店したのに何も飲まない人がいたり、『1杯目はもう払ったよ!』とか、頑なに飲み代をケチろうとする人もいる。 トイレだけ使って無言で帰っていく“トイレ泥棒”にはあ然としてしまいます(苦笑)」 ※写真はイメージです 別の30代男性店主も続ける。 「一番困るのが店内でのナンパです。外国では当たり前なのかもしれないけど、他の女性客の手をギュッと握ったり、マジで口説きにかかる人もけっこう多いので、度が過ぎている場合には注意しています」 50代の常連男性客は「昔のゴールデン街とは変わってしまった」と肩を落とした。 「本来のゴールデン街のよさは“横のつながり”。バーで知り合ったおじさんが実は有名な政治家や売れっ子作家だったとか、普通に生きていたら会うことのない人と知り合えたりするんです。 別に特別な人じゃなくても、その日初めて会った人と肩を組んで2軒目に向かえるようなゴールデン街の魅力に、すっかり取りつかれて、私もこの年まで通ってます。 でも今は外国人が増えすぎて……。もちろん彼らもフレンドリーなんだけど、言葉が通じないことも多いし、深い付き合いにはなりませんよね」 脇の遊歩道は外国人専用の路上飲みスポットに 時刻は夜11時をまわった。先ほどよりも人の数は減ってきたが、路上では酔っぱらった外国人グループがビートルズの『ヘイ・ジュード』を熱唱していたり、カップルが周囲を気にせずにキスしたり、なかには缶チューハイを持ったまま入店しようとする者の姿も見られた。 さらに、新宿ゴールデン街の脇にある遊歩道、「四季の路」は外国人専用の路上飲みスポットと化していた。 このようにカオス状態になっている新宿ゴールデン街を、商店街の責任者はどう考えているのか? 新宿三光商店街振興組合の組合長・成瀬昭氏はこう語る。 「新宿ゴールデン街のほとんどは木造の建物でとにかく火災に弱い。事実、2016年には計6棟がほぼ全焼しましたし、去年も火災が起きています。 英語看板で注意喚起をしていますが、自国との文化の違いで、いまだに路上でたばこを吸ってしまう方はいらっしゃいます。 今後も看板の数を増やしたり、チラシを配るなどしてゴールデン街でのマナーを守ってもらえるよう呼びかけたいと考えております」 マナー違反に対しては頭を悩ませる一方で、成瀬氏はこう感謝もする。 「新型コロナウイルスによる『緊急事態宣言』や『まん延防止等重点措置』の影響で、新宿ゴールデン街は深夜営業ができなくなってお客さまが減り、大きな被害を受けました。 ですが、去年10月の規制緩和以降は、外国人観光客のみなさまのおかげで街に活気が戻って、大変に感謝しております」 ※写真はイメージです マナーの悪い外国人観光客に閉口していた前出の40代男性店主ふたりも同意見だ。 「マナーの悪い人が一部いるとはいえ、正直うちとしては助かってます。 ゴールデン街はオーナーが高齢で店を畳んだり客離れが起きたりで、かなりさびれていたんです。 そんな状況を変えてくれたのが外国人観光客。彼らは平日も土日も関係なくお金を落としてくれる。今日までゴールデン街が存続できたのは、間違いなく彼らのおかげでしょう」 「今のゴールデン街は平日だと外国人頼みのところが大きい。 それに翻訳機を使って『日本でおすすめの旅行先はありますか?』とか『桜がとてもきれいでした』とうれしそうに話しかけてくれる人もいる。そういう国際交流はウェルカムですよ」 外国人も日本人もともに肩を並べて、気持ちよくしっとりと飲める日がくるのか。もしそうなれば、新宿ゴールデン街特有の“横のつながり”は世界を股にかけるようになるはずだ。 取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班
日本版「ミシュランガイド」掲載で 欧米人からの人気が爆発 昨年10月の新型コロナの規制緩和をきっかけに訪日ブームが再燃。日本政府観光局(JNTO)が発表した2023年4月の推計値によると、外国人観光客の数は2019年同月比で66.6%の194万9100人。コロナ前の約7割弱までインバウンドが回復している。 そんな外国人観光客から今、圧倒的な支持を集めるのが、東洋一の繁華街と呼ばれる歌舞伎町の近くにある「新宿ゴールデン街」だ。 戦後の闇市に端を発し、時代とともに飲み屋街に変貌していった新宿ゴールデン街は、現在もレトロな景観を残す、新宿界隈でも飲み慣れた”通”が集うエリアとして知られる。 「昨今の外国人観光客は定番の観光スポットにはあまり興味がなく、よりディープな場所をめぐる傾向にある。日本には外国人でも楽しめるナイトスポットが少ないため、新宿ゴールデン街が人気なのでしょう」(旅行業界関係者) 新宿ゴールデン街 2009年には、日本の観光地を紹介する『ミシュラン・グリーン・ガイド・ジャポン』に掲載されたことから、外国人観光客の数は一気に増加したといわれている。 5月某日の夜8時すぎ。取材班がゴールデン街に訪れると、すでに多くの人で賑わっていたが、その8割以上が外国人観光客だった。 それも中国や韓国といったアジア系ではなく、欧米系が圧倒的に多い。路上では多くの外国人が立ち止まって、その独特の風景をスマホで撮影しており、店内を覗けばバーの店員以外に日本人の姿がほとんど見られない店も少なくなかった。 そういった外国人たちに配慮してか、店先には「Cover Charge/1,000(チャージ1000円)」や「No Cover Charge(チャージ不要)」という英語の張り紙が散見される。 関西から旅行で来ていた30代の男性も驚きを隠せない。 「せっかく東京に来たからにはゴールデン街で飲もうと思って来たんですけど、外国人だらけで正直ビックリしています。聞こえてくるのは知らない言語ばかりで、まるで異世界に迷い込んだ気分。どうせなら日本人の方とおしゃべりしたいんですけどね(苦笑)」 トイレを無言で使って帰る“トイレ泥棒”も 夜9時をすぎるころには新宿ゴールデン街を歩く外国人の数もピークに達する。 そんなお祭りのような賑わいを見せるゴールデン街の各所には「No Smoking(路上喫煙禁止)」や「No Drinking(路上飲酒禁止)」といった英語看板がみられるのだが、この時間にもなると路上でたばこを吸ったり、缶チューハイを飲む外国人の姿も目に入ってくる。 店内では仲間内でバカ騒ぎする外国人が多い一方、店内だけスマホで撮影して、立ち去ってしまう人もいた。 新宿ゴールデン街にバーを構える40代の男性店主はこう話す。 「外国人観光客はマナーに疎いところがありますよね。 コロナ前は歩きタバコは当たり前で、缶チューハイ片手に路上で宴会する人もいた。最近では英語表記の注意書きが増えたから、そこまで非常識な人は少なくなったけど、5、6人のグループで入店したのに何も飲まない人がいたり、『1杯目はもう払ったよ!』とか、頑なに飲み代をケチろうとする人もいる。 トイレだけ使って無言で帰っていく“トイレ泥棒”にはあ然としてしまいます(苦笑)」 ※写真はイメージです 別の30代男性店主も続ける。 「一番困るのが店内でのナンパです。外国では当たり前なのかもしれないけど、他の女性客の手をギュッと握ったり、マジで口説きにかかる人もけっこう多いので、度が過ぎている場合には注意しています」 50代の常連男性客は「昔のゴールデン街とは変わってしまった」と肩を落とした。 「本来のゴールデン街のよさは“横のつながり”。バーで知り合ったおじさんが実は有名な政治家や売れっ子作家だったとか、普通に生きていたら会うことのない人と知り合えたりするんです。 別に特別な人じゃなくても、その日初めて会った人と肩を組んで2軒目に向かえるようなゴールデン街の魅力に、すっかり取りつかれて、私もこの年まで通ってます。 でも今は外国人が増えすぎて……。もちろん彼らもフレンドリーなんだけど、言葉が通じないことも多いし、深い付き合いにはなりませんよね」 脇の遊歩道は外国人専用の路上飲みスポットに 時刻は夜11時をまわった。先ほどよりも人の数は減ってきたが、路上では酔っぱらった外国人グループがビートルズの『ヘイ・ジュード』を熱唱していたり、カップルが周囲を気にせずにキスしたり、なかには缶チューハイを持ったまま入店しようとする者の姿も見られた。 さらに、新宿ゴールデン街の脇にある遊歩道、「四季の路」は外国人専用の路上飲みスポットと化していた。 このようにカオス状態になっている新宿ゴールデン街を、商店街の責任者はどう考えているのか? 新宿三光商店街振興組合の組合長・成瀬昭氏はこう語る。 「新宿ゴールデン街のほとんどは木造の建物でとにかく火災に弱い。事実、2016年には計6棟がほぼ全焼しましたし、去年も火災が起きています。 英語看板で注意喚起をしていますが、自国との文化の違いで、いまだに路上でたばこを吸ってしまう方はいらっしゃいます。 今後も看板の数を増やしたり、チラシを配るなどしてゴールデン街でのマナーを守ってもらえるよう呼びかけたいと考えております」 マナー違反に対しては頭を悩ませる一方で、成瀬氏はこう感謝もする。 「新型コロナウイルスによる『緊急事態宣言』や『まん延防止等重点措置』の影響で、新宿ゴールデン街は深夜営業ができなくなってお客さまが減り、大きな被害を受けました。 ですが、去年10月の規制緩和以降は、外国人観光客のみなさまのおかげで街に活気が戻って、大変に感謝しております」 ※写真はイメージです マナーの悪い外国人観光客に閉口していた前出の40代男性店主ふたりも同意見だ。 「マナーの悪い人が一部いるとはいえ、正直うちとしては助かってます。 ゴールデン街はオーナーが高齢で店を畳んだり客離れが起きたりで、かなりさびれていたんです。 そんな状況を変えてくれたのが外国人観光客。彼らは平日も土日も関係なくお金を落としてくれる。今日までゴールデン街が存続できたのは、間違いなく彼らのおかげでしょう」 「今のゴールデン街は平日だと外国人頼みのところが大きい。 それに翻訳機を使って『日本でおすすめの旅行先はありますか?』とか『桜がとてもきれいでした』とうれしそうに話しかけてくれる人もいる。そういう国際交流はウェルカムですよ」 外国人も日本人もともに肩を並べて、気持ちよくしっとりと飲める日がくるのか。もしそうなれば、新宿ゴールデン街特有の“横のつながり”は世界を股にかけるようになるはずだ。 取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班
昨年10月の新型コロナの規制緩和をきっかけに訪日ブームが再燃。日本政府観光局(JNTO)が発表した2023年4月の推計値によると、外国人観光客の数は2019年同月比で66.6%の194万9100人。コロナ前の約7割弱までインバウンドが回復している。 そんな外国人観光客から今、圧倒的な支持を集めるのが、東洋一の繁華街と呼ばれる歌舞伎町の近くにある「新宿ゴールデン街」だ。 戦後の闇市に端を発し、時代とともに飲み屋街に変貌していった新宿ゴールデン街は、現在もレトロな景観を残す、新宿界隈でも飲み慣れた”通”が集うエリアとして知られる。 「昨今の外国人観光客は定番の観光スポットにはあまり興味がなく、よりディープな場所をめぐる傾向にある。日本には外国人でも楽しめるナイトスポットが少ないため、新宿ゴールデン街が人気なのでしょう」(旅行業界関係者) 新宿ゴールデン街 2009年には、日本の観光地を紹介する『ミシュラン・グリーン・ガイド・ジャポン』に掲載されたことから、外国人観光客の数は一気に増加したといわれている。 5月某日の夜8時すぎ。取材班がゴールデン街に訪れると、すでに多くの人で賑わっていたが、その8割以上が外国人観光客だった。 それも中国や韓国といったアジア系ではなく、欧米系が圧倒的に多い。路上では多くの外国人が立ち止まって、その独特の風景をスマホで撮影しており、店内を覗けばバーの店員以外に日本人の姿がほとんど見られない店も少なくなかった。 そういった外国人たちに配慮してか、店先には「Cover Charge/1,000(チャージ1000円)」や「No Cover Charge(チャージ不要)」という英語の張り紙が散見される。 関西から旅行で来ていた30代の男性も驚きを隠せない。 「せっかく東京に来たからにはゴールデン街で飲もうと思って来たんですけど、外国人だらけで正直ビックリしています。聞こえてくるのは知らない言語ばかりで、まるで異世界に迷い込んだ気分。どうせなら日本人の方とおしゃべりしたいんですけどね(苦笑)」 トイレを無言で使って帰る“トイレ泥棒”も 夜9時をすぎるころには新宿ゴールデン街を歩く外国人の数もピークに達する。 そんなお祭りのような賑わいを見せるゴールデン街の各所には「No Smoking(路上喫煙禁止)」や「No Drinking(路上飲酒禁止)」といった英語看板がみられるのだが、この時間にもなると路上でたばこを吸ったり、缶チューハイを飲む外国人の姿も目に入ってくる。 店内では仲間内でバカ騒ぎする外国人が多い一方、店内だけスマホで撮影して、立ち去ってしまう人もいた。 新宿ゴールデン街にバーを構える40代の男性店主はこう話す。 「外国人観光客はマナーに疎いところがありますよね。 コロナ前は歩きタバコは当たり前で、缶チューハイ片手に路上で宴会する人もいた。最近では英語表記の注意書きが増えたから、そこまで非常識な人は少なくなったけど、5、6人のグループで入店したのに何も飲まない人がいたり、『1杯目はもう払ったよ!』とか、頑なに飲み代をケチろうとする人もいる。 トイレだけ使って無言で帰っていく“トイレ泥棒”にはあ然としてしまいます(苦笑)」 ※写真はイメージです 別の30代男性店主も続ける。 「一番困るのが店内でのナンパです。外国では当たり前なのかもしれないけど、他の女性客の手をギュッと握ったり、マジで口説きにかかる人もけっこう多いので、度が過ぎている場合には注意しています」 50代の常連男性客は「昔のゴールデン街とは変わってしまった」と肩を落とした。 「本来のゴールデン街のよさは“横のつながり”。バーで知り合ったおじさんが実は有名な政治家や売れっ子作家だったとか、普通に生きていたら会うことのない人と知り合えたりするんです。 別に特別な人じゃなくても、その日初めて会った人と肩を組んで2軒目に向かえるようなゴールデン街の魅力に、すっかり取りつかれて、私もこの年まで通ってます。 でも今は外国人が増えすぎて……。もちろん彼らもフレンドリーなんだけど、言葉が通じないことも多いし、深い付き合いにはなりませんよね」 脇の遊歩道は外国人専用の路上飲みスポットに 時刻は夜11時をまわった。先ほどよりも人の数は減ってきたが、路上では酔っぱらった外国人グループがビートルズの『ヘイ・ジュード』を熱唱していたり、カップルが周囲を気にせずにキスしたり、なかには缶チューハイを持ったまま入店しようとする者の姿も見られた。 さらに、新宿ゴールデン街の脇にある遊歩道、「四季の路」は外国人専用の路上飲みスポットと化していた。 このようにカオス状態になっている新宿ゴールデン街を、商店街の責任者はどう考えているのか? 新宿三光商店街振興組合の組合長・成瀬昭氏はこう語る。 「新宿ゴールデン街のほとんどは木造の建物でとにかく火災に弱い。事実、2016年には計6棟がほぼ全焼しましたし、去年も火災が起きています。 英語看板で注意喚起をしていますが、自国との文化の違いで、いまだに路上でたばこを吸ってしまう方はいらっしゃいます。 今後も看板の数を増やしたり、チラシを配るなどしてゴールデン街でのマナーを守ってもらえるよう呼びかけたいと考えております」 マナー違反に対しては頭を悩ませる一方で、成瀬氏はこう感謝もする。 「新型コロナウイルスによる『緊急事態宣言』や『まん延防止等重点措置』の影響で、新宿ゴールデン街は深夜営業ができなくなってお客さまが減り、大きな被害を受けました。 ですが、去年10月の規制緩和以降は、外国人観光客のみなさまのおかげで街に活気が戻って、大変に感謝しております」 ※写真はイメージです マナーの悪い外国人観光客に閉口していた前出の40代男性店主ふたりも同意見だ。 「マナーの悪い人が一部いるとはいえ、正直うちとしては助かってます。 ゴールデン街はオーナーが高齢で店を畳んだり客離れが起きたりで、かなりさびれていたんです。 そんな状況を変えてくれたのが外国人観光客。彼らは平日も土日も関係なくお金を落としてくれる。今日までゴールデン街が存続できたのは、間違いなく彼らのおかげでしょう」 「今のゴールデン街は平日だと外国人頼みのところが大きい。 それに翻訳機を使って『日本でおすすめの旅行先はありますか?』とか『桜がとてもきれいでした』とうれしそうに話しかけてくれる人もいる。そういう国際交流はウェルカムですよ」 外国人も日本人もともに肩を並べて、気持ちよくしっとりと飲める日がくるのか。もしそうなれば、新宿ゴールデン街特有の“横のつながり”は世界を股にかけるようになるはずだ。 取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班
昨年10月の新型コロナの規制緩和をきっかけに訪日ブームが再燃。日本政府観光局(JNTO)が発表した2023年4月の推計値によると、外国人観光客の数は2019年同月比で66.6%の194万9100人。コロナ前の約7割弱までインバウンドが回復している。
そんな外国人観光客から今、圧倒的な支持を集めるのが、東洋一の繁華街と呼ばれる歌舞伎町の近くにある「新宿ゴールデン街」だ。 戦後の闇市に端を発し、時代とともに飲み屋街に変貌していった新宿ゴールデン街は、現在もレトロな景観を残す、新宿界隈でも飲み慣れた”通”が集うエリアとして知られる。 「昨今の外国人観光客は定番の観光スポットにはあまり興味がなく、よりディープな場所をめぐる傾向にある。日本には外国人でも楽しめるナイトスポットが少ないため、新宿ゴールデン街が人気なのでしょう」(旅行業界関係者) 新宿ゴールデン街 2009年には、日本の観光地を紹介する『ミシュラン・グリーン・ガイド・ジャポン』に掲載されたことから、外国人観光客の数は一気に増加したといわれている。 5月某日の夜8時すぎ。取材班がゴールデン街に訪れると、すでに多くの人で賑わっていたが、その8割以上が外国人観光客だった。 それも中国や韓国といったアジア系ではなく、欧米系が圧倒的に多い。路上では多くの外国人が立ち止まって、その独特の風景をスマホで撮影しており、店内を覗けばバーの店員以外に日本人の姿がほとんど見られない店も少なくなかった。 そういった外国人たちに配慮してか、店先には「Cover Charge/1,000(チャージ1000円)」や「No Cover Charge(チャージ不要)」という英語の張り紙が散見される。 関西から旅行で来ていた30代の男性も驚きを隠せない。 「せっかく東京に来たからにはゴールデン街で飲もうと思って来たんですけど、外国人だらけで正直ビックリしています。聞こえてくるのは知らない言語ばかりで、まるで異世界に迷い込んだ気分。どうせなら日本人の方とおしゃべりしたいんですけどね(苦笑)」 トイレを無言で使って帰る“トイレ泥棒”も 夜9時をすぎるころには新宿ゴールデン街を歩く外国人の数もピークに達する。 そんなお祭りのような賑わいを見せるゴールデン街の各所には「No Smoking(路上喫煙禁止)」や「No Drinking(路上飲酒禁止)」といった英語看板がみられるのだが、この時間にもなると路上でたばこを吸ったり、缶チューハイを飲む外国人の姿も目に入ってくる。 店内では仲間内でバカ騒ぎする外国人が多い一方、店内だけスマホで撮影して、立ち去ってしまう人もいた。 新宿ゴールデン街にバーを構える40代の男性店主はこう話す。 「外国人観光客はマナーに疎いところがありますよね。 コロナ前は歩きタバコは当たり前で、缶チューハイ片手に路上で宴会する人もいた。最近では英語表記の注意書きが増えたから、そこまで非常識な人は少なくなったけど、5、6人のグループで入店したのに何も飲まない人がいたり、『1杯目はもう払ったよ!』とか、頑なに飲み代をケチろうとする人もいる。 トイレだけ使って無言で帰っていく“トイレ泥棒”にはあ然としてしまいます(苦笑)」 ※写真はイメージです 別の30代男性店主も続ける。 「一番困るのが店内でのナンパです。外国では当たり前なのかもしれないけど、他の女性客の手をギュッと握ったり、マジで口説きにかかる人もけっこう多いので、度が過ぎている場合には注意しています」 50代の常連男性客は「昔のゴールデン街とは変わってしまった」と肩を落とした。 「本来のゴールデン街のよさは“横のつながり”。バーで知り合ったおじさんが実は有名な政治家や売れっ子作家だったとか、普通に生きていたら会うことのない人と知り合えたりするんです。 別に特別な人じゃなくても、その日初めて会った人と肩を組んで2軒目に向かえるようなゴールデン街の魅力に、すっかり取りつかれて、私もこの年まで通ってます。 でも今は外国人が増えすぎて……。もちろん彼らもフレンドリーなんだけど、言葉が通じないことも多いし、深い付き合いにはなりませんよね」 脇の遊歩道は外国人専用の路上飲みスポットに 時刻は夜11時をまわった。先ほどよりも人の数は減ってきたが、路上では酔っぱらった外国人グループがビートルズの『ヘイ・ジュード』を熱唱していたり、カップルが周囲を気にせずにキスしたり、なかには缶チューハイを持ったまま入店しようとする者の姿も見られた。 さらに、新宿ゴールデン街の脇にある遊歩道、「四季の路」は外国人専用の路上飲みスポットと化していた。 このようにカオス状態になっている新宿ゴールデン街を、商店街の責任者はどう考えているのか? 新宿三光商店街振興組合の組合長・成瀬昭氏はこう語る。 「新宿ゴールデン街のほとんどは木造の建物でとにかく火災に弱い。事実、2016年には計6棟がほぼ全焼しましたし、去年も火災が起きています。 英語看板で注意喚起をしていますが、自国との文化の違いで、いまだに路上でたばこを吸ってしまう方はいらっしゃいます。 今後も看板の数を増やしたり、チラシを配るなどしてゴールデン街でのマナーを守ってもらえるよう呼びかけたいと考えております」 マナー違反に対しては頭を悩ませる一方で、成瀬氏はこう感謝もする。 「新型コロナウイルスによる『緊急事態宣言』や『まん延防止等重点措置』の影響で、新宿ゴールデン街は深夜営業ができなくなってお客さまが減り、大きな被害を受けました。 ですが、去年10月の規制緩和以降は、外国人観光客のみなさまのおかげで街に活気が戻って、大変に感謝しております」 ※写真はイメージです マナーの悪い外国人観光客に閉口していた前出の40代男性店主ふたりも同意見だ。 「マナーの悪い人が一部いるとはいえ、正直うちとしては助かってます。 ゴールデン街はオーナーが高齢で店を畳んだり客離れが起きたりで、かなりさびれていたんです。 そんな状況を変えてくれたのが外国人観光客。彼らは平日も土日も関係なくお金を落としてくれる。今日までゴールデン街が存続できたのは、間違いなく彼らのおかげでしょう」 「今のゴールデン街は平日だと外国人頼みのところが大きい。 それに翻訳機を使って『日本でおすすめの旅行先はありますか?』とか『桜がとてもきれいでした』とうれしそうに話しかけてくれる人もいる。そういう国際交流はウェルカムですよ」 外国人も日本人もともに肩を並べて、気持ちよくしっとりと飲める日がくるのか。もしそうなれば、新宿ゴールデン街特有の“横のつながり”は世界を股にかけるようになるはずだ。 取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班
そんな外国人観光客から今、圧倒的な支持を集めるのが、東洋一の繁華街と呼ばれる歌舞伎町の近くにある「新宿ゴールデン街」だ。
戦後の闇市に端を発し、時代とともに飲み屋街に変貌していった新宿ゴールデン街は、現在もレトロな景観を残す、新宿界隈でも飲み慣れた”通”が集うエリアとして知られる。
「昨今の外国人観光客は定番の観光スポットにはあまり興味がなく、よりディープな場所をめぐる傾向にある。日本には外国人でも楽しめるナイトスポットが少ないため、新宿ゴールデン街が人気なのでしょう」(旅行業界関係者) 新宿ゴールデン街 2009年には、日本の観光地を紹介する『ミシュラン・グリーン・ガイド・ジャポン』に掲載されたことから、外国人観光客の数は一気に増加したといわれている。 5月某日の夜8時すぎ。取材班がゴールデン街に訪れると、すでに多くの人で賑わっていたが、その8割以上が外国人観光客だった。 それも中国や韓国といったアジア系ではなく、欧米系が圧倒的に多い。路上では多くの外国人が立ち止まって、その独特の風景をスマホで撮影しており、店内を覗けばバーの店員以外に日本人の姿がほとんど見られない店も少なくなかった。 そういった外国人たちに配慮してか、店先には「Cover Charge/1,000(チャージ1000円)」や「No Cover Charge(チャージ不要)」という英語の張り紙が散見される。 関西から旅行で来ていた30代の男性も驚きを隠せない。 「せっかく東京に来たからにはゴールデン街で飲もうと思って来たんですけど、外国人だらけで正直ビックリしています。聞こえてくるのは知らない言語ばかりで、まるで異世界に迷い込んだ気分。どうせなら日本人の方とおしゃべりしたいんですけどね(苦笑)」 トイレを無言で使って帰る“トイレ泥棒”も 夜9時をすぎるころには新宿ゴールデン街を歩く外国人の数もピークに達する。 そんなお祭りのような賑わいを見せるゴールデン街の各所には「No Smoking(路上喫煙禁止)」や「No Drinking(路上飲酒禁止)」といった英語看板がみられるのだが、この時間にもなると路上でたばこを吸ったり、缶チューハイを飲む外国人の姿も目に入ってくる。 店内では仲間内でバカ騒ぎする外国人が多い一方、店内だけスマホで撮影して、立ち去ってしまう人もいた。 新宿ゴールデン街にバーを構える40代の男性店主はこう話す。 「外国人観光客はマナーに疎いところがありますよね。 コロナ前は歩きタバコは当たり前で、缶チューハイ片手に路上で宴会する人もいた。最近では英語表記の注意書きが増えたから、そこまで非常識な人は少なくなったけど、5、6人のグループで入店したのに何も飲まない人がいたり、『1杯目はもう払ったよ!』とか、頑なに飲み代をケチろうとする人もいる。 トイレだけ使って無言で帰っていく“トイレ泥棒”にはあ然としてしまいます(苦笑)」 ※写真はイメージです 別の30代男性店主も続ける。 「一番困るのが店内でのナンパです。外国では当たり前なのかもしれないけど、他の女性客の手をギュッと握ったり、マジで口説きにかかる人もけっこう多いので、度が過ぎている場合には注意しています」 50代の常連男性客は「昔のゴールデン街とは変わってしまった」と肩を落とした。 「本来のゴールデン街のよさは“横のつながり”。バーで知り合ったおじさんが実は有名な政治家や売れっ子作家だったとか、普通に生きていたら会うことのない人と知り合えたりするんです。 別に特別な人じゃなくても、その日初めて会った人と肩を組んで2軒目に向かえるようなゴールデン街の魅力に、すっかり取りつかれて、私もこの年まで通ってます。 でも今は外国人が増えすぎて……。もちろん彼らもフレンドリーなんだけど、言葉が通じないことも多いし、深い付き合いにはなりませんよね」 脇の遊歩道は外国人専用の路上飲みスポットに 時刻は夜11時をまわった。先ほどよりも人の数は減ってきたが、路上では酔っぱらった外国人グループがビートルズの『ヘイ・ジュード』を熱唱していたり、カップルが周囲を気にせずにキスしたり、なかには缶チューハイを持ったまま入店しようとする者の姿も見られた。 さらに、新宿ゴールデン街の脇にある遊歩道、「四季の路」は外国人専用の路上飲みスポットと化していた。 このようにカオス状態になっている新宿ゴールデン街を、商店街の責任者はどう考えているのか? 新宿三光商店街振興組合の組合長・成瀬昭氏はこう語る。 「新宿ゴールデン街のほとんどは木造の建物でとにかく火災に弱い。事実、2016年には計6棟がほぼ全焼しましたし、去年も火災が起きています。 英語看板で注意喚起をしていますが、自国との文化の違いで、いまだに路上でたばこを吸ってしまう方はいらっしゃいます。 今後も看板の数を増やしたり、チラシを配るなどしてゴールデン街でのマナーを守ってもらえるよう呼びかけたいと考えております」 マナー違反に対しては頭を悩ませる一方で、成瀬氏はこう感謝もする。 「新型コロナウイルスによる『緊急事態宣言』や『まん延防止等重点措置』の影響で、新宿ゴールデン街は深夜営業ができなくなってお客さまが減り、大きな被害を受けました。 ですが、去年10月の規制緩和以降は、外国人観光客のみなさまのおかげで街に活気が戻って、大変に感謝しております」 ※写真はイメージです マナーの悪い外国人観光客に閉口していた前出の40代男性店主ふたりも同意見だ。 「マナーの悪い人が一部いるとはいえ、正直うちとしては助かってます。 ゴールデン街はオーナーが高齢で店を畳んだり客離れが起きたりで、かなりさびれていたんです。 そんな状況を変えてくれたのが外国人観光客。彼らは平日も土日も関係なくお金を落としてくれる。今日までゴールデン街が存続できたのは、間違いなく彼らのおかげでしょう」 「今のゴールデン街は平日だと外国人頼みのところが大きい。 それに翻訳機を使って『日本でおすすめの旅行先はありますか?』とか『桜がとてもきれいでした』とうれしそうに話しかけてくれる人もいる。そういう国際交流はウェルカムですよ」 外国人も日本人もともに肩を並べて、気持ちよくしっとりと飲める日がくるのか。もしそうなれば、新宿ゴールデン街特有の“横のつながり”は世界を股にかけるようになるはずだ。 取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班
「昨今の外国人観光客は定番の観光スポットにはあまり興味がなく、よりディープな場所をめぐる傾向にある。日本には外国人でも楽しめるナイトスポットが少ないため、新宿ゴールデン街が人気なのでしょう」(旅行業界関係者)
新宿ゴールデン街 2009年には、日本の観光地を紹介する『ミシュラン・グリーン・ガイド・ジャポン』に掲載されたことから、外国人観光客の数は一気に増加したといわれている。 5月某日の夜8時すぎ。取材班がゴールデン街に訪れると、すでに多くの人で賑わっていたが、その8割以上が外国人観光客だった。 それも中国や韓国といったアジア系ではなく、欧米系が圧倒的に多い。路上では多くの外国人が立ち止まって、その独特の風景をスマホで撮影しており、店内を覗けばバーの店員以外に日本人の姿がほとんど見られない店も少なくなかった。 そういった外国人たちに配慮してか、店先には「Cover Charge/1,000(チャージ1000円)」や「No Cover Charge(チャージ不要)」という英語の張り紙が散見される。 関西から旅行で来ていた30代の男性も驚きを隠せない。 「せっかく東京に来たからにはゴールデン街で飲もうと思って来たんですけど、外国人だらけで正直ビックリしています。聞こえてくるのは知らない言語ばかりで、まるで異世界に迷い込んだ気分。どうせなら日本人の方とおしゃべりしたいんですけどね(苦笑)」 トイレを無言で使って帰る“トイレ泥棒”も 夜9時をすぎるころには新宿ゴールデン街を歩く外国人の数もピークに達する。 そんなお祭りのような賑わいを見せるゴールデン街の各所には「No Smoking(路上喫煙禁止)」や「No Drinking(路上飲酒禁止)」といった英語看板がみられるのだが、この時間にもなると路上でたばこを吸ったり、缶チューハイを飲む外国人の姿も目に入ってくる。 店内では仲間内でバカ騒ぎする外国人が多い一方、店内だけスマホで撮影して、立ち去ってしまう人もいた。 新宿ゴールデン街にバーを構える40代の男性店主はこう話す。 「外国人観光客はマナーに疎いところがありますよね。 コロナ前は歩きタバコは当たり前で、缶チューハイ片手に路上で宴会する人もいた。最近では英語表記の注意書きが増えたから、そこまで非常識な人は少なくなったけど、5、6人のグループで入店したのに何も飲まない人がいたり、『1杯目はもう払ったよ!』とか、頑なに飲み代をケチろうとする人もいる。 トイレだけ使って無言で帰っていく“トイレ泥棒”にはあ然としてしまいます(苦笑)」 ※写真はイメージです 別の30代男性店主も続ける。 「一番困るのが店内でのナンパです。外国では当たり前なのかもしれないけど、他の女性客の手をギュッと握ったり、マジで口説きにかかる人もけっこう多いので、度が過ぎている場合には注意しています」 50代の常連男性客は「昔のゴールデン街とは変わってしまった」と肩を落とした。 「本来のゴールデン街のよさは“横のつながり”。バーで知り合ったおじさんが実は有名な政治家や売れっ子作家だったとか、普通に生きていたら会うことのない人と知り合えたりするんです。 別に特別な人じゃなくても、その日初めて会った人と肩を組んで2軒目に向かえるようなゴールデン街の魅力に、すっかり取りつかれて、私もこの年まで通ってます。 でも今は外国人が増えすぎて……。もちろん彼らもフレンドリーなんだけど、言葉が通じないことも多いし、深い付き合いにはなりませんよね」 脇の遊歩道は外国人専用の路上飲みスポットに 時刻は夜11時をまわった。先ほどよりも人の数は減ってきたが、路上では酔っぱらった外国人グループがビートルズの『ヘイ・ジュード』を熱唱していたり、カップルが周囲を気にせずにキスしたり、なかには缶チューハイを持ったまま入店しようとする者の姿も見られた。 さらに、新宿ゴールデン街の脇にある遊歩道、「四季の路」は外国人専用の路上飲みスポットと化していた。 このようにカオス状態になっている新宿ゴールデン街を、商店街の責任者はどう考えているのか? 新宿三光商店街振興組合の組合長・成瀬昭氏はこう語る。 「新宿ゴールデン街のほとんどは木造の建物でとにかく火災に弱い。事実、2016年には計6棟がほぼ全焼しましたし、去年も火災が起きています。 英語看板で注意喚起をしていますが、自国との文化の違いで、いまだに路上でたばこを吸ってしまう方はいらっしゃいます。 今後も看板の数を増やしたり、チラシを配るなどしてゴールデン街でのマナーを守ってもらえるよう呼びかけたいと考えております」 マナー違反に対しては頭を悩ませる一方で、成瀬氏はこう感謝もする。 「新型コロナウイルスによる『緊急事態宣言』や『まん延防止等重点措置』の影響で、新宿ゴールデン街は深夜営業ができなくなってお客さまが減り、大きな被害を受けました。 ですが、去年10月の規制緩和以降は、外国人観光客のみなさまのおかげで街に活気が戻って、大変に感謝しております」 ※写真はイメージです マナーの悪い外国人観光客に閉口していた前出の40代男性店主ふたりも同意見だ。 「マナーの悪い人が一部いるとはいえ、正直うちとしては助かってます。 ゴールデン街はオーナーが高齢で店を畳んだり客離れが起きたりで、かなりさびれていたんです。 そんな状況を変えてくれたのが外国人観光客。彼らは平日も土日も関係なくお金を落としてくれる。今日までゴールデン街が存続できたのは、間違いなく彼らのおかげでしょう」 「今のゴールデン街は平日だと外国人頼みのところが大きい。 それに翻訳機を使って『日本でおすすめの旅行先はありますか?』とか『桜がとてもきれいでした』とうれしそうに話しかけてくれる人もいる。そういう国際交流はウェルカムですよ」 外国人も日本人もともに肩を並べて、気持ちよくしっとりと飲める日がくるのか。もしそうなれば、新宿ゴールデン街特有の“横のつながり”は世界を股にかけるようになるはずだ。 取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班
新宿ゴールデン街 2009年には、日本の観光地を紹介する『ミシュラン・グリーン・ガイド・ジャポン』に掲載されたことから、外国人観光客の数は一気に増加したといわれている。 5月某日の夜8時すぎ。取材班がゴールデン街に訪れると、すでに多くの人で賑わっていたが、その8割以上が外国人観光客だった。 それも中国や韓国といったアジア系ではなく、欧米系が圧倒的に多い。路上では多くの外国人が立ち止まって、その独特の風景をスマホで撮影しており、店内を覗けばバーの店員以外に日本人の姿がほとんど見られない店も少なくなかった。 そういった外国人たちに配慮してか、店先には「Cover Charge/1,000(チャージ1000円)」や「No Cover Charge(チャージ不要)」という英語の張り紙が散見される。 関西から旅行で来ていた30代の男性も驚きを隠せない。 「せっかく東京に来たからにはゴールデン街で飲もうと思って来たんですけど、外国人だらけで正直ビックリしています。聞こえてくるのは知らない言語ばかりで、まるで異世界に迷い込んだ気分。どうせなら日本人の方とおしゃべりしたいんですけどね(苦笑)」 トイレを無言で使って帰る“トイレ泥棒”も 夜9時をすぎるころには新宿ゴールデン街を歩く外国人の数もピークに達する。 そんなお祭りのような賑わいを見せるゴールデン街の各所には「No Smoking(路上喫煙禁止)」や「No Drinking(路上飲酒禁止)」といった英語看板がみられるのだが、この時間にもなると路上でたばこを吸ったり、缶チューハイを飲む外国人の姿も目に入ってくる。 店内では仲間内でバカ騒ぎする外国人が多い一方、店内だけスマホで撮影して、立ち去ってしまう人もいた。 新宿ゴールデン街にバーを構える40代の男性店主はこう話す。 「外国人観光客はマナーに疎いところがありますよね。 コロナ前は歩きタバコは当たり前で、缶チューハイ片手に路上で宴会する人もいた。最近では英語表記の注意書きが増えたから、そこまで非常識な人は少なくなったけど、5、6人のグループで入店したのに何も飲まない人がいたり、『1杯目はもう払ったよ!』とか、頑なに飲み代をケチろうとする人もいる。 トイレだけ使って無言で帰っていく“トイレ泥棒”にはあ然としてしまいます(苦笑)」 ※写真はイメージです 別の30代男性店主も続ける。 「一番困るのが店内でのナンパです。外国では当たり前なのかもしれないけど、他の女性客の手をギュッと握ったり、マジで口説きにかかる人もけっこう多いので、度が過ぎている場合には注意しています」 50代の常連男性客は「昔のゴールデン街とは変わってしまった」と肩を落とした。 「本来のゴールデン街のよさは“横のつながり”。バーで知り合ったおじさんが実は有名な政治家や売れっ子作家だったとか、普通に生きていたら会うことのない人と知り合えたりするんです。 別に特別な人じゃなくても、その日初めて会った人と肩を組んで2軒目に向かえるようなゴールデン街の魅力に、すっかり取りつかれて、私もこの年まで通ってます。 でも今は外国人が増えすぎて……。もちろん彼らもフレンドリーなんだけど、言葉が通じないことも多いし、深い付き合いにはなりませんよね」 脇の遊歩道は外国人専用の路上飲みスポットに 時刻は夜11時をまわった。先ほどよりも人の数は減ってきたが、路上では酔っぱらった外国人グループがビートルズの『ヘイ・ジュード』を熱唱していたり、カップルが周囲を気にせずにキスしたり、なかには缶チューハイを持ったまま入店しようとする者の姿も見られた。 さらに、新宿ゴールデン街の脇にある遊歩道、「四季の路」は外国人専用の路上飲みスポットと化していた。 このようにカオス状態になっている新宿ゴールデン街を、商店街の責任者はどう考えているのか? 新宿三光商店街振興組合の組合長・成瀬昭氏はこう語る。 「新宿ゴールデン街のほとんどは木造の建物でとにかく火災に弱い。事実、2016年には計6棟がほぼ全焼しましたし、去年も火災が起きています。 英語看板で注意喚起をしていますが、自国との文化の違いで、いまだに路上でたばこを吸ってしまう方はいらっしゃいます。 今後も看板の数を増やしたり、チラシを配るなどしてゴールデン街でのマナーを守ってもらえるよう呼びかけたいと考えております」 マナー違反に対しては頭を悩ませる一方で、成瀬氏はこう感謝もする。 「新型コロナウイルスによる『緊急事態宣言』や『まん延防止等重点措置』の影響で、新宿ゴールデン街は深夜営業ができなくなってお客さまが減り、大きな被害を受けました。 ですが、去年10月の規制緩和以降は、外国人観光客のみなさまのおかげで街に活気が戻って、大変に感謝しております」 ※写真はイメージです マナーの悪い外国人観光客に閉口していた前出の40代男性店主ふたりも同意見だ。 「マナーの悪い人が一部いるとはいえ、正直うちとしては助かってます。 ゴールデン街はオーナーが高齢で店を畳んだり客離れが起きたりで、かなりさびれていたんです。 そんな状況を変えてくれたのが外国人観光客。彼らは平日も土日も関係なくお金を落としてくれる。今日までゴールデン街が存続できたのは、間違いなく彼らのおかげでしょう」 「今のゴールデン街は平日だと外国人頼みのところが大きい。 それに翻訳機を使って『日本でおすすめの旅行先はありますか?』とか『桜がとてもきれいでした』とうれしそうに話しかけてくれる人もいる。そういう国際交流はウェルカムですよ」 外国人も日本人もともに肩を並べて、気持ちよくしっとりと飲める日がくるのか。もしそうなれば、新宿ゴールデン街特有の“横のつながり”は世界を股にかけるようになるはずだ。 取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班
新宿ゴールデン街
新宿ゴールデン街

2009年には、日本の観光地を紹介する『ミシュラン・グリーン・ガイド・ジャポン』に掲載されたことから、外国人観光客の数は一気に増加したといわれている。 5月某日の夜8時すぎ。取材班がゴールデン街に訪れると、すでに多くの人で賑わっていたが、その8割以上が外国人観光客だった。 それも中国や韓国といったアジア系ではなく、欧米系が圧倒的に多い。路上では多くの外国人が立ち止まって、その独特の風景をスマホで撮影しており、店内を覗けばバーの店員以外に日本人の姿がほとんど見られない店も少なくなかった。 そういった外国人たちに配慮してか、店先には「Cover Charge/1,000(チャージ1000円)」や「No Cover Charge(チャージ不要)」という英語の張り紙が散見される。 関西から旅行で来ていた30代の男性も驚きを隠せない。 「せっかく東京に来たからにはゴールデン街で飲もうと思って来たんですけど、外国人だらけで正直ビックリしています。聞こえてくるのは知らない言語ばかりで、まるで異世界に迷い込んだ気分。どうせなら日本人の方とおしゃべりしたいんですけどね(苦笑)」 トイレを無言で使って帰る“トイレ泥棒”も 夜9時をすぎるころには新宿ゴールデン街を歩く外国人の数もピークに達する。 そんなお祭りのような賑わいを見せるゴールデン街の各所には「No Smoking(路上喫煙禁止)」や「No Drinking(路上飲酒禁止)」といった英語看板がみられるのだが、この時間にもなると路上でたばこを吸ったり、缶チューハイを飲む外国人の姿も目に入ってくる。 店内では仲間内でバカ騒ぎする外国人が多い一方、店内だけスマホで撮影して、立ち去ってしまう人もいた。 新宿ゴールデン街にバーを構える40代の男性店主はこう話す。 「外国人観光客はマナーに疎いところがありますよね。 コロナ前は歩きタバコは当たり前で、缶チューハイ片手に路上で宴会する人もいた。最近では英語表記の注意書きが増えたから、そこまで非常識な人は少なくなったけど、5、6人のグループで入店したのに何も飲まない人がいたり、『1杯目はもう払ったよ!』とか、頑なに飲み代をケチろうとする人もいる。 トイレだけ使って無言で帰っていく“トイレ泥棒”にはあ然としてしまいます(苦笑)」 ※写真はイメージです 別の30代男性店主も続ける。 「一番困るのが店内でのナンパです。外国では当たり前なのかもしれないけど、他の女性客の手をギュッと握ったり、マジで口説きにかかる人もけっこう多いので、度が過ぎている場合には注意しています」 50代の常連男性客は「昔のゴールデン街とは変わってしまった」と肩を落とした。 「本来のゴールデン街のよさは“横のつながり”。バーで知り合ったおじさんが実は有名な政治家や売れっ子作家だったとか、普通に生きていたら会うことのない人と知り合えたりするんです。 別に特別な人じゃなくても、その日初めて会った人と肩を組んで2軒目に向かえるようなゴールデン街の魅力に、すっかり取りつかれて、私もこの年まで通ってます。 でも今は外国人が増えすぎて……。もちろん彼らもフレンドリーなんだけど、言葉が通じないことも多いし、深い付き合いにはなりませんよね」 脇の遊歩道は外国人専用の路上飲みスポットに 時刻は夜11時をまわった。先ほどよりも人の数は減ってきたが、路上では酔っぱらった外国人グループがビートルズの『ヘイ・ジュード』を熱唱していたり、カップルが周囲を気にせずにキスしたり、なかには缶チューハイを持ったまま入店しようとする者の姿も見られた。 さらに、新宿ゴールデン街の脇にある遊歩道、「四季の路」は外国人専用の路上飲みスポットと化していた。 このようにカオス状態になっている新宿ゴールデン街を、商店街の責任者はどう考えているのか? 新宿三光商店街振興組合の組合長・成瀬昭氏はこう語る。 「新宿ゴールデン街のほとんどは木造の建物でとにかく火災に弱い。事実、2016年には計6棟がほぼ全焼しましたし、去年も火災が起きています。 英語看板で注意喚起をしていますが、自国との文化の違いで、いまだに路上でたばこを吸ってしまう方はいらっしゃいます。 今後も看板の数を増やしたり、チラシを配るなどしてゴールデン街でのマナーを守ってもらえるよう呼びかけたいと考えております」 マナー違反に対しては頭を悩ませる一方で、成瀬氏はこう感謝もする。 「新型コロナウイルスによる『緊急事態宣言』や『まん延防止等重点措置』の影響で、新宿ゴールデン街は深夜営業ができなくなってお客さまが減り、大きな被害を受けました。 ですが、去年10月の規制緩和以降は、外国人観光客のみなさまのおかげで街に活気が戻って、大変に感謝しております」 ※写真はイメージです マナーの悪い外国人観光客に閉口していた前出の40代男性店主ふたりも同意見だ。 「マナーの悪い人が一部いるとはいえ、正直うちとしては助かってます。 ゴールデン街はオーナーが高齢で店を畳んだり客離れが起きたりで、かなりさびれていたんです。 そんな状況を変えてくれたのが外国人観光客。彼らは平日も土日も関係なくお金を落としてくれる。今日までゴールデン街が存続できたのは、間違いなく彼らのおかげでしょう」 「今のゴールデン街は平日だと外国人頼みのところが大きい。 それに翻訳機を使って『日本でおすすめの旅行先はありますか?』とか『桜がとてもきれいでした』とうれしそうに話しかけてくれる人もいる。そういう国際交流はウェルカムですよ」 外国人も日本人もともに肩を並べて、気持ちよくしっとりと飲める日がくるのか。もしそうなれば、新宿ゴールデン街特有の“横のつながり”は世界を股にかけるようになるはずだ。 取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班
2009年には、日本の観光地を紹介する『ミシュラン・グリーン・ガイド・ジャポン』に掲載されたことから、外国人観光客の数は一気に増加したといわれている。
5月某日の夜8時すぎ。取材班がゴールデン街に訪れると、すでに多くの人で賑わっていたが、その8割以上が外国人観光客だった。 それも中国や韓国といったアジア系ではなく、欧米系が圧倒的に多い。路上では多くの外国人が立ち止まって、その独特の風景をスマホで撮影しており、店内を覗けばバーの店員以外に日本人の姿がほとんど見られない店も少なくなかった。 そういった外国人たちに配慮してか、店先には「Cover Charge/1,000(チャージ1000円)」や「No Cover Charge(チャージ不要)」という英語の張り紙が散見される。 関西から旅行で来ていた30代の男性も驚きを隠せない。 「せっかく東京に来たからにはゴールデン街で飲もうと思って来たんですけど、外国人だらけで正直ビックリしています。聞こえてくるのは知らない言語ばかりで、まるで異世界に迷い込んだ気分。どうせなら日本人の方とおしゃべりしたいんですけどね(苦笑)」 トイレを無言で使って帰る“トイレ泥棒”も 夜9時をすぎるころには新宿ゴールデン街を歩く外国人の数もピークに達する。 そんなお祭りのような賑わいを見せるゴールデン街の各所には「No Smoking(路上喫煙禁止)」や「No Drinking(路上飲酒禁止)」といった英語看板がみられるのだが、この時間にもなると路上でたばこを吸ったり、缶チューハイを飲む外国人の姿も目に入ってくる。 店内では仲間内でバカ騒ぎする外国人が多い一方、店内だけスマホで撮影して、立ち去ってしまう人もいた。 新宿ゴールデン街にバーを構える40代の男性店主はこう話す。 「外国人観光客はマナーに疎いところがありますよね。 コロナ前は歩きタバコは当たり前で、缶チューハイ片手に路上で宴会する人もいた。最近では英語表記の注意書きが増えたから、そこまで非常識な人は少なくなったけど、5、6人のグループで入店したのに何も飲まない人がいたり、『1杯目はもう払ったよ!』とか、頑なに飲み代をケチろうとする人もいる。 トイレだけ使って無言で帰っていく“トイレ泥棒”にはあ然としてしまいます(苦笑)」 ※写真はイメージです 別の30代男性店主も続ける。 「一番困るのが店内でのナンパです。外国では当たり前なのかもしれないけど、他の女性客の手をギュッと握ったり、マジで口説きにかかる人もけっこう多いので、度が過ぎている場合には注意しています」 50代の常連男性客は「昔のゴールデン街とは変わってしまった」と肩を落とした。 「本来のゴールデン街のよさは“横のつながり”。バーで知り合ったおじさんが実は有名な政治家や売れっ子作家だったとか、普通に生きていたら会うことのない人と知り合えたりするんです。 別に特別な人じゃなくても、その日初めて会った人と肩を組んで2軒目に向かえるようなゴールデン街の魅力に、すっかり取りつかれて、私もこの年まで通ってます。 でも今は外国人が増えすぎて……。もちろん彼らもフレンドリーなんだけど、言葉が通じないことも多いし、深い付き合いにはなりませんよね」 脇の遊歩道は外国人専用の路上飲みスポットに 時刻は夜11時をまわった。先ほどよりも人の数は減ってきたが、路上では酔っぱらった外国人グループがビートルズの『ヘイ・ジュード』を熱唱していたり、カップルが周囲を気にせずにキスしたり、なかには缶チューハイを持ったまま入店しようとする者の姿も見られた。 さらに、新宿ゴールデン街の脇にある遊歩道、「四季の路」は外国人専用の路上飲みスポットと化していた。 このようにカオス状態になっている新宿ゴールデン街を、商店街の責任者はどう考えているのか? 新宿三光商店街振興組合の組合長・成瀬昭氏はこう語る。 「新宿ゴールデン街のほとんどは木造の建物でとにかく火災に弱い。事実、2016年には計6棟がほぼ全焼しましたし、去年も火災が起きています。 英語看板で注意喚起をしていますが、自国との文化の違いで、いまだに路上でたばこを吸ってしまう方はいらっしゃいます。 今後も看板の数を増やしたり、チラシを配るなどしてゴールデン街でのマナーを守ってもらえるよう呼びかけたいと考えております」 マナー違反に対しては頭を悩ませる一方で、成瀬氏はこう感謝もする。 「新型コロナウイルスによる『緊急事態宣言』や『まん延防止等重点措置』の影響で、新宿ゴールデン街は深夜営業ができなくなってお客さまが減り、大きな被害を受けました。 ですが、去年10月の規制緩和以降は、外国人観光客のみなさまのおかげで街に活気が戻って、大変に感謝しております」 ※写真はイメージです マナーの悪い外国人観光客に閉口していた前出の40代男性店主ふたりも同意見だ。 「マナーの悪い人が一部いるとはいえ、正直うちとしては助かってます。 ゴールデン街はオーナーが高齢で店を畳んだり客離れが起きたりで、かなりさびれていたんです。 そんな状況を変えてくれたのが外国人観光客。彼らは平日も土日も関係なくお金を落としてくれる。今日までゴールデン街が存続できたのは、間違いなく彼らのおかげでしょう」 「今のゴールデン街は平日だと外国人頼みのところが大きい。 それに翻訳機を使って『日本でおすすめの旅行先はありますか?』とか『桜がとてもきれいでした』とうれしそうに話しかけてくれる人もいる。そういう国際交流はウェルカムですよ」 外国人も日本人もともに肩を並べて、気持ちよくしっとりと飲める日がくるのか。もしそうなれば、新宿ゴールデン街特有の“横のつながり”は世界を股にかけるようになるはずだ。 取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班
5月某日の夜8時すぎ。取材班がゴールデン街に訪れると、すでに多くの人で賑わっていたが、その8割以上が外国人観光客だった。
それも中国や韓国といったアジア系ではなく、欧米系が圧倒的に多い。路上では多くの外国人が立ち止まって、その独特の風景をスマホで撮影しており、店内を覗けばバーの店員以外に日本人の姿がほとんど見られない店も少なくなかった。
そういった外国人たちに配慮してか、店先には「Cover Charge/1,000(チャージ1000円)」や「No Cover Charge(チャージ不要)」という英語の張り紙が散見される。 関西から旅行で来ていた30代の男性も驚きを隠せない。 「せっかく東京に来たからにはゴールデン街で飲もうと思って来たんですけど、外国人だらけで正直ビックリしています。聞こえてくるのは知らない言語ばかりで、まるで異世界に迷い込んだ気分。どうせなら日本人の方とおしゃべりしたいんですけどね(苦笑)」 トイレを無言で使って帰る“トイレ泥棒”も 夜9時をすぎるころには新宿ゴールデン街を歩く外国人の数もピークに達する。 そんなお祭りのような賑わいを見せるゴールデン街の各所には「No Smoking(路上喫煙禁止)」や「No Drinking(路上飲酒禁止)」といった英語看板がみられるのだが、この時間にもなると路上でたばこを吸ったり、缶チューハイを飲む外国人の姿も目に入ってくる。 店内では仲間内でバカ騒ぎする外国人が多い一方、店内だけスマホで撮影して、立ち去ってしまう人もいた。 新宿ゴールデン街にバーを構える40代の男性店主はこう話す。 「外国人観光客はマナーに疎いところがありますよね。 コロナ前は歩きタバコは当たり前で、缶チューハイ片手に路上で宴会する人もいた。最近では英語表記の注意書きが増えたから、そこまで非常識な人は少なくなったけど、5、6人のグループで入店したのに何も飲まない人がいたり、『1杯目はもう払ったよ!』とか、頑なに飲み代をケチろうとする人もいる。 トイレだけ使って無言で帰っていく“トイレ泥棒”にはあ然としてしまいます(苦笑)」 ※写真はイメージです 別の30代男性店主も続ける。 「一番困るのが店内でのナンパです。外国では当たり前なのかもしれないけど、他の女性客の手をギュッと握ったり、マジで口説きにかかる人もけっこう多いので、度が過ぎている場合には注意しています」 50代の常連男性客は「昔のゴールデン街とは変わってしまった」と肩を落とした。 「本来のゴールデン街のよさは“横のつながり”。バーで知り合ったおじさんが実は有名な政治家や売れっ子作家だったとか、普通に生きていたら会うことのない人と知り合えたりするんです。 別に特別な人じゃなくても、その日初めて会った人と肩を組んで2軒目に向かえるようなゴールデン街の魅力に、すっかり取りつかれて、私もこの年まで通ってます。 でも今は外国人が増えすぎて……。もちろん彼らもフレンドリーなんだけど、言葉が通じないことも多いし、深い付き合いにはなりませんよね」 脇の遊歩道は外国人専用の路上飲みスポットに 時刻は夜11時をまわった。先ほどよりも人の数は減ってきたが、路上では酔っぱらった外国人グループがビートルズの『ヘイ・ジュード』を熱唱していたり、カップルが周囲を気にせずにキスしたり、なかには缶チューハイを持ったまま入店しようとする者の姿も見られた。 さらに、新宿ゴールデン街の脇にある遊歩道、「四季の路」は外国人専用の路上飲みスポットと化していた。 このようにカオス状態になっている新宿ゴールデン街を、商店街の責任者はどう考えているのか? 新宿三光商店街振興組合の組合長・成瀬昭氏はこう語る。 「新宿ゴールデン街のほとんどは木造の建物でとにかく火災に弱い。事実、2016年には計6棟がほぼ全焼しましたし、去年も火災が起きています。 英語看板で注意喚起をしていますが、自国との文化の違いで、いまだに路上でたばこを吸ってしまう方はいらっしゃいます。 今後も看板の数を増やしたり、チラシを配るなどしてゴールデン街でのマナーを守ってもらえるよう呼びかけたいと考えております」 マナー違反に対しては頭を悩ませる一方で、成瀬氏はこう感謝もする。 「新型コロナウイルスによる『緊急事態宣言』や『まん延防止等重点措置』の影響で、新宿ゴールデン街は深夜営業ができなくなってお客さまが減り、大きな被害を受けました。 ですが、去年10月の規制緩和以降は、外国人観光客のみなさまのおかげで街に活気が戻って、大変に感謝しております」 ※写真はイメージです マナーの悪い外国人観光客に閉口していた前出の40代男性店主ふたりも同意見だ。 「マナーの悪い人が一部いるとはいえ、正直うちとしては助かってます。 ゴールデン街はオーナーが高齢で店を畳んだり客離れが起きたりで、かなりさびれていたんです。 そんな状況を変えてくれたのが外国人観光客。彼らは平日も土日も関係なくお金を落としてくれる。今日までゴールデン街が存続できたのは、間違いなく彼らのおかげでしょう」 「今のゴールデン街は平日だと外国人頼みのところが大きい。 それに翻訳機を使って『日本でおすすめの旅行先はありますか?』とか『桜がとてもきれいでした』とうれしそうに話しかけてくれる人もいる。そういう国際交流はウェルカムですよ」 外国人も日本人もともに肩を並べて、気持ちよくしっとりと飲める日がくるのか。もしそうなれば、新宿ゴールデン街特有の“横のつながり”は世界を股にかけるようになるはずだ。 取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班
そういった外国人たちに配慮してか、店先には「Cover Charge/1,000(チャージ1000円)」や「No Cover Charge(チャージ不要)」という英語の張り紙が散見される。
関西から旅行で来ていた30代の男性も驚きを隠せない。 「せっかく東京に来たからにはゴールデン街で飲もうと思って来たんですけど、外国人だらけで正直ビックリしています。聞こえてくるのは知らない言語ばかりで、まるで異世界に迷い込んだ気分。どうせなら日本人の方とおしゃべりしたいんですけどね(苦笑)」 トイレを無言で使って帰る“トイレ泥棒”も 夜9時をすぎるころには新宿ゴールデン街を歩く外国人の数もピークに達する。 そんなお祭りのような賑わいを見せるゴールデン街の各所には「No Smoking(路上喫煙禁止)」や「No Drinking(路上飲酒禁止)」といった英語看板がみられるのだが、この時間にもなると路上でたばこを吸ったり、缶チューハイを飲む外国人の姿も目に入ってくる。 店内では仲間内でバカ騒ぎする外国人が多い一方、店内だけスマホで撮影して、立ち去ってしまう人もいた。 新宿ゴールデン街にバーを構える40代の男性店主はこう話す。 「外国人観光客はマナーに疎いところがありますよね。 コロナ前は歩きタバコは当たり前で、缶チューハイ片手に路上で宴会する人もいた。最近では英語表記の注意書きが増えたから、そこまで非常識な人は少なくなったけど、5、6人のグループで入店したのに何も飲まない人がいたり、『1杯目はもう払ったよ!』とか、頑なに飲み代をケチろうとする人もいる。 トイレだけ使って無言で帰っていく“トイレ泥棒”にはあ然としてしまいます(苦笑)」 ※写真はイメージです 別の30代男性店主も続ける。 「一番困るのが店内でのナンパです。外国では当たり前なのかもしれないけど、他の女性客の手をギュッと握ったり、マジで口説きにかかる人もけっこう多いので、度が過ぎている場合には注意しています」 50代の常連男性客は「昔のゴールデン街とは変わってしまった」と肩を落とした。 「本来のゴールデン街のよさは“横のつながり”。バーで知り合ったおじさんが実は有名な政治家や売れっ子作家だったとか、普通に生きていたら会うことのない人と知り合えたりするんです。 別に特別な人じゃなくても、その日初めて会った人と肩を組んで2軒目に向かえるようなゴールデン街の魅力に、すっかり取りつかれて、私もこの年まで通ってます。 でも今は外国人が増えすぎて……。もちろん彼らもフレンドリーなんだけど、言葉が通じないことも多いし、深い付き合いにはなりませんよね」 脇の遊歩道は外国人専用の路上飲みスポットに 時刻は夜11時をまわった。先ほどよりも人の数は減ってきたが、路上では酔っぱらった外国人グループがビートルズの『ヘイ・ジュード』を熱唱していたり、カップルが周囲を気にせずにキスしたり、なかには缶チューハイを持ったまま入店しようとする者の姿も見られた。 さらに、新宿ゴールデン街の脇にある遊歩道、「四季の路」は外国人専用の路上飲みスポットと化していた。 このようにカオス状態になっている新宿ゴールデン街を、商店街の責任者はどう考えているのか? 新宿三光商店街振興組合の組合長・成瀬昭氏はこう語る。 「新宿ゴールデン街のほとんどは木造の建物でとにかく火災に弱い。事実、2016年には計6棟がほぼ全焼しましたし、去年も火災が起きています。 英語看板で注意喚起をしていますが、自国との文化の違いで、いまだに路上でたばこを吸ってしまう方はいらっしゃいます。 今後も看板の数を増やしたり、チラシを配るなどしてゴールデン街でのマナーを守ってもらえるよう呼びかけたいと考えております」 マナー違反に対しては頭を悩ませる一方で、成瀬氏はこう感謝もする。 「新型コロナウイルスによる『緊急事態宣言』や『まん延防止等重点措置』の影響で、新宿ゴールデン街は深夜営業ができなくなってお客さまが減り、大きな被害を受けました。 ですが、去年10月の規制緩和以降は、外国人観光客のみなさまのおかげで街に活気が戻って、大変に感謝しております」 ※写真はイメージです マナーの悪い外国人観光客に閉口していた前出の40代男性店主ふたりも同意見だ。 「マナーの悪い人が一部いるとはいえ、正直うちとしては助かってます。 ゴールデン街はオーナーが高齢で店を畳んだり客離れが起きたりで、かなりさびれていたんです。 そんな状況を変えてくれたのが外国人観光客。彼らは平日も土日も関係なくお金を落としてくれる。今日までゴールデン街が存続できたのは、間違いなく彼らのおかげでしょう」 「今のゴールデン街は平日だと外国人頼みのところが大きい。 それに翻訳機を使って『日本でおすすめの旅行先はありますか?』とか『桜がとてもきれいでした』とうれしそうに話しかけてくれる人もいる。そういう国際交流はウェルカムですよ」 外国人も日本人もともに肩を並べて、気持ちよくしっとりと飲める日がくるのか。もしそうなれば、新宿ゴールデン街特有の“横のつながり”は世界を股にかけるようになるはずだ。 取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班
関西から旅行で来ていた30代の男性も驚きを隠せない。
「せっかく東京に来たからにはゴールデン街で飲もうと思って来たんですけど、外国人だらけで正直ビックリしています。聞こえてくるのは知らない言語ばかりで、まるで異世界に迷い込んだ気分。どうせなら日本人の方とおしゃべりしたいんですけどね(苦笑)」 トイレを無言で使って帰る“トイレ泥棒”も 夜9時をすぎるころには新宿ゴールデン街を歩く外国人の数もピークに達する。 そんなお祭りのような賑わいを見せるゴールデン街の各所には「No Smoking(路上喫煙禁止)」や「No Drinking(路上飲酒禁止)」といった英語看板がみられるのだが、この時間にもなると路上でたばこを吸ったり、缶チューハイを飲む外国人の姿も目に入ってくる。 店内では仲間内でバカ騒ぎする外国人が多い一方、店内だけスマホで撮影して、立ち去ってしまう人もいた。 新宿ゴールデン街にバーを構える40代の男性店主はこう話す。 「外国人観光客はマナーに疎いところがありますよね。 コロナ前は歩きタバコは当たり前で、缶チューハイ片手に路上で宴会する人もいた。最近では英語表記の注意書きが増えたから、そこまで非常識な人は少なくなったけど、5、6人のグループで入店したのに何も飲まない人がいたり、『1杯目はもう払ったよ!』とか、頑なに飲み代をケチろうとする人もいる。 トイレだけ使って無言で帰っていく“トイレ泥棒”にはあ然としてしまいます(苦笑)」 ※写真はイメージです 別の30代男性店主も続ける。 「一番困るのが店内でのナンパです。外国では当たり前なのかもしれないけど、他の女性客の手をギュッと握ったり、マジで口説きにかかる人もけっこう多いので、度が過ぎている場合には注意しています」 50代の常連男性客は「昔のゴールデン街とは変わってしまった」と肩を落とした。 「本来のゴールデン街のよさは“横のつながり”。バーで知り合ったおじさんが実は有名な政治家や売れっ子作家だったとか、普通に生きていたら会うことのない人と知り合えたりするんです。 別に特別な人じゃなくても、その日初めて会った人と肩を組んで2軒目に向かえるようなゴールデン街の魅力に、すっかり取りつかれて、私もこの年まで通ってます。 でも今は外国人が増えすぎて……。もちろん彼らもフレンドリーなんだけど、言葉が通じないことも多いし、深い付き合いにはなりませんよね」 脇の遊歩道は外国人専用の路上飲みスポットに 時刻は夜11時をまわった。先ほどよりも人の数は減ってきたが、路上では酔っぱらった外国人グループがビートルズの『ヘイ・ジュード』を熱唱していたり、カップルが周囲を気にせずにキスしたり、なかには缶チューハイを持ったまま入店しようとする者の姿も見られた。 さらに、新宿ゴールデン街の脇にある遊歩道、「四季の路」は外国人専用の路上飲みスポットと化していた。 このようにカオス状態になっている新宿ゴールデン街を、商店街の責任者はどう考えているのか? 新宿三光商店街振興組合の組合長・成瀬昭氏はこう語る。 「新宿ゴールデン街のほとんどは木造の建物でとにかく火災に弱い。事実、2016年には計6棟がほぼ全焼しましたし、去年も火災が起きています。 英語看板で注意喚起をしていますが、自国との文化の違いで、いまだに路上でたばこを吸ってしまう方はいらっしゃいます。 今後も看板の数を増やしたり、チラシを配るなどしてゴールデン街でのマナーを守ってもらえるよう呼びかけたいと考えております」 マナー違反に対しては頭を悩ませる一方で、成瀬氏はこう感謝もする。 「新型コロナウイルスによる『緊急事態宣言』や『まん延防止等重点措置』の影響で、新宿ゴールデン街は深夜営業ができなくなってお客さまが減り、大きな被害を受けました。 ですが、去年10月の規制緩和以降は、外国人観光客のみなさまのおかげで街に活気が戻って、大変に感謝しております」 ※写真はイメージです マナーの悪い外国人観光客に閉口していた前出の40代男性店主ふたりも同意見だ。 「マナーの悪い人が一部いるとはいえ、正直うちとしては助かってます。 ゴールデン街はオーナーが高齢で店を畳んだり客離れが起きたりで、かなりさびれていたんです。 そんな状況を変えてくれたのが外国人観光客。彼らは平日も土日も関係なくお金を落としてくれる。今日までゴールデン街が存続できたのは、間違いなく彼らのおかげでしょう」 「今のゴールデン街は平日だと外国人頼みのところが大きい。 それに翻訳機を使って『日本でおすすめの旅行先はありますか?』とか『桜がとてもきれいでした』とうれしそうに話しかけてくれる人もいる。そういう国際交流はウェルカムですよ」 外国人も日本人もともに肩を並べて、気持ちよくしっとりと飲める日がくるのか。もしそうなれば、新宿ゴールデン街特有の“横のつながり”は世界を股にかけるようになるはずだ。 取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班
「せっかく東京に来たからにはゴールデン街で飲もうと思って来たんですけど、外国人だらけで正直ビックリしています。聞こえてくるのは知らない言語ばかりで、まるで異世界に迷い込んだ気分。どうせなら日本人の方とおしゃべりしたいんですけどね(苦笑)」
トイレを無言で使って帰る“トイレ泥棒”も 夜9時をすぎるころには新宿ゴールデン街を歩く外国人の数もピークに達する。 そんなお祭りのような賑わいを見せるゴールデン街の各所には「No Smoking(路上喫煙禁止)」や「No Drinking(路上飲酒禁止)」といった英語看板がみられるのだが、この時間にもなると路上でたばこを吸ったり、缶チューハイを飲む外国人の姿も目に入ってくる。 店内では仲間内でバカ騒ぎする外国人が多い一方、店内だけスマホで撮影して、立ち去ってしまう人もいた。 新宿ゴールデン街にバーを構える40代の男性店主はこう話す。 「外国人観光客はマナーに疎いところがありますよね。 コロナ前は歩きタバコは当たり前で、缶チューハイ片手に路上で宴会する人もいた。最近では英語表記の注意書きが増えたから、そこまで非常識な人は少なくなったけど、5、6人のグループで入店したのに何も飲まない人がいたり、『1杯目はもう払ったよ!』とか、頑なに飲み代をケチろうとする人もいる。 トイレだけ使って無言で帰っていく“トイレ泥棒”にはあ然としてしまいます(苦笑)」 ※写真はイメージです 別の30代男性店主も続ける。 「一番困るのが店内でのナンパです。外国では当たり前なのかもしれないけど、他の女性客の手をギュッと握ったり、マジで口説きにかかる人もけっこう多いので、度が過ぎている場合には注意しています」 50代の常連男性客は「昔のゴールデン街とは変わってしまった」と肩を落とした。 「本来のゴールデン街のよさは“横のつながり”。バーで知り合ったおじさんが実は有名な政治家や売れっ子作家だったとか、普通に生きていたら会うことのない人と知り合えたりするんです。 別に特別な人じゃなくても、その日初めて会った人と肩を組んで2軒目に向かえるようなゴールデン街の魅力に、すっかり取りつかれて、私もこの年まで通ってます。 でも今は外国人が増えすぎて……。もちろん彼らもフレンドリーなんだけど、言葉が通じないことも多いし、深い付き合いにはなりませんよね」 脇の遊歩道は外国人専用の路上飲みスポットに 時刻は夜11時をまわった。先ほどよりも人の数は減ってきたが、路上では酔っぱらった外国人グループがビートルズの『ヘイ・ジュード』を熱唱していたり、カップルが周囲を気にせずにキスしたり、なかには缶チューハイを持ったまま入店しようとする者の姿も見られた。 さらに、新宿ゴールデン街の脇にある遊歩道、「四季の路」は外国人専用の路上飲みスポットと化していた。 このようにカオス状態になっている新宿ゴールデン街を、商店街の責任者はどう考えているのか? 新宿三光商店街振興組合の組合長・成瀬昭氏はこう語る。 「新宿ゴールデン街のほとんどは木造の建物でとにかく火災に弱い。事実、2016年には計6棟がほぼ全焼しましたし、去年も火災が起きています。 英語看板で注意喚起をしていますが、自国との文化の違いで、いまだに路上でたばこを吸ってしまう方はいらっしゃいます。 今後も看板の数を増やしたり、チラシを配るなどしてゴールデン街でのマナーを守ってもらえるよう呼びかけたいと考えております」 マナー違反に対しては頭を悩ませる一方で、成瀬氏はこう感謝もする。 「新型コロナウイルスによる『緊急事態宣言』や『まん延防止等重点措置』の影響で、新宿ゴールデン街は深夜営業ができなくなってお客さまが減り、大きな被害を受けました。 ですが、去年10月の規制緩和以降は、外国人観光客のみなさまのおかげで街に活気が戻って、大変に感謝しております」 ※写真はイメージです マナーの悪い外国人観光客に閉口していた前出の40代男性店主ふたりも同意見だ。 「マナーの悪い人が一部いるとはいえ、正直うちとしては助かってます。 ゴールデン街はオーナーが高齢で店を畳んだり客離れが起きたりで、かなりさびれていたんです。 そんな状況を変えてくれたのが外国人観光客。彼らは平日も土日も関係なくお金を落としてくれる。今日までゴールデン街が存続できたのは、間違いなく彼らのおかげでしょう」 「今のゴールデン街は平日だと外国人頼みのところが大きい。 それに翻訳機を使って『日本でおすすめの旅行先はありますか?』とか『桜がとてもきれいでした』とうれしそうに話しかけてくれる人もいる。そういう国際交流はウェルカムですよ」 外国人も日本人もともに肩を並べて、気持ちよくしっとりと飲める日がくるのか。もしそうなれば、新宿ゴールデン街特有の“横のつながり”は世界を股にかけるようになるはずだ。 取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班
トイレを無言で使って帰る“トイレ泥棒”も 夜9時をすぎるころには新宿ゴールデン街を歩く外国人の数もピークに達する。 そんなお祭りのような賑わいを見せるゴールデン街の各所には「No Smoking(路上喫煙禁止)」や「No Drinking(路上飲酒禁止)」といった英語看板がみられるのだが、この時間にもなると路上でたばこを吸ったり、缶チューハイを飲む外国人の姿も目に入ってくる。 店内では仲間内でバカ騒ぎする外国人が多い一方、店内だけスマホで撮影して、立ち去ってしまう人もいた。 新宿ゴールデン街にバーを構える40代の男性店主はこう話す。 「外国人観光客はマナーに疎いところがありますよね。 コロナ前は歩きタバコは当たり前で、缶チューハイ片手に路上で宴会する人もいた。最近では英語表記の注意書きが増えたから、そこまで非常識な人は少なくなったけど、5、6人のグループで入店したのに何も飲まない人がいたり、『1杯目はもう払ったよ!』とか、頑なに飲み代をケチろうとする人もいる。 トイレだけ使って無言で帰っていく“トイレ泥棒”にはあ然としてしまいます(苦笑)」 ※写真はイメージです 別の30代男性店主も続ける。 「一番困るのが店内でのナンパです。外国では当たり前なのかもしれないけど、他の女性客の手をギュッと握ったり、マジで口説きにかかる人もけっこう多いので、度が過ぎている場合には注意しています」 50代の常連男性客は「昔のゴールデン街とは変わってしまった」と肩を落とした。 「本来のゴールデン街のよさは“横のつながり”。バーで知り合ったおじさんが実は有名な政治家や売れっ子作家だったとか、普通に生きていたら会うことのない人と知り合えたりするんです。 別に特別な人じゃなくても、その日初めて会った人と肩を組んで2軒目に向かえるようなゴールデン街の魅力に、すっかり取りつかれて、私もこの年まで通ってます。 でも今は外国人が増えすぎて……。もちろん彼らもフレンドリーなんだけど、言葉が通じないことも多いし、深い付き合いにはなりませんよね」 脇の遊歩道は外国人専用の路上飲みスポットに 時刻は夜11時をまわった。先ほどよりも人の数は減ってきたが、路上では酔っぱらった外国人グループがビートルズの『ヘイ・ジュード』を熱唱していたり、カップルが周囲を気にせずにキスしたり、なかには缶チューハイを持ったまま入店しようとする者の姿も見られた。 さらに、新宿ゴールデン街の脇にある遊歩道、「四季の路」は外国人専用の路上飲みスポットと化していた。 このようにカオス状態になっている新宿ゴールデン街を、商店街の責任者はどう考えているのか? 新宿三光商店街振興組合の組合長・成瀬昭氏はこう語る。 「新宿ゴールデン街のほとんどは木造の建物でとにかく火災に弱い。事実、2016年には計6棟がほぼ全焼しましたし、去年も火災が起きています。 英語看板で注意喚起をしていますが、自国との文化の違いで、いまだに路上でたばこを吸ってしまう方はいらっしゃいます。 今後も看板の数を増やしたり、チラシを配るなどしてゴールデン街でのマナーを守ってもらえるよう呼びかけたいと考えております」 マナー違反に対しては頭を悩ませる一方で、成瀬氏はこう感謝もする。 「新型コロナウイルスによる『緊急事態宣言』や『まん延防止等重点措置』の影響で、新宿ゴールデン街は深夜営業ができなくなってお客さまが減り、大きな被害を受けました。 ですが、去年10月の規制緩和以降は、外国人観光客のみなさまのおかげで街に活気が戻って、大変に感謝しております」 ※写真はイメージです マナーの悪い外国人観光客に閉口していた前出の40代男性店主ふたりも同意見だ。 「マナーの悪い人が一部いるとはいえ、正直うちとしては助かってます。 ゴールデン街はオーナーが高齢で店を畳んだり客離れが起きたりで、かなりさびれていたんです。 そんな状況を変えてくれたのが外国人観光客。彼らは平日も土日も関係なくお金を落としてくれる。今日までゴールデン街が存続できたのは、間違いなく彼らのおかげでしょう」 「今のゴールデン街は平日だと外国人頼みのところが大きい。 それに翻訳機を使って『日本でおすすめの旅行先はありますか?』とか『桜がとてもきれいでした』とうれしそうに話しかけてくれる人もいる。そういう国際交流はウェルカムですよ」 外国人も日本人もともに肩を並べて、気持ちよくしっとりと飲める日がくるのか。もしそうなれば、新宿ゴールデン街特有の“横のつながり”は世界を股にかけるようになるはずだ。 取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班
トイレを無言で使って帰る“トイレ泥棒”も 夜9時をすぎるころには新宿ゴールデン街を歩く外国人の数もピークに達する。 そんなお祭りのような賑わいを見せるゴールデン街の各所には「No Smoking(路上喫煙禁止)」や「No Drinking(路上飲酒禁止)」といった英語看板がみられるのだが、この時間にもなると路上でたばこを吸ったり、缶チューハイを飲む外国人の姿も目に入ってくる。 店内では仲間内でバカ騒ぎする外国人が多い一方、店内だけスマホで撮影して、立ち去ってしまう人もいた。 新宿ゴールデン街にバーを構える40代の男性店主はこう話す。 「外国人観光客はマナーに疎いところがありますよね。 コロナ前は歩きタバコは当たり前で、缶チューハイ片手に路上で宴会する人もいた。最近では英語表記の注意書きが増えたから、そこまで非常識な人は少なくなったけど、5、6人のグループで入店したのに何も飲まない人がいたり、『1杯目はもう払ったよ!』とか、頑なに飲み代をケチろうとする人もいる。 トイレだけ使って無言で帰っていく“トイレ泥棒”にはあ然としてしまいます(苦笑)」 ※写真はイメージです 別の30代男性店主も続ける。 「一番困るのが店内でのナンパです。外国では当たり前なのかもしれないけど、他の女性客の手をギュッと握ったり、マジで口説きにかかる人もけっこう多いので、度が過ぎている場合には注意しています」 50代の常連男性客は「昔のゴールデン街とは変わってしまった」と肩を落とした。 「本来のゴールデン街のよさは“横のつながり”。バーで知り合ったおじさんが実は有名な政治家や売れっ子作家だったとか、普通に生きていたら会うことのない人と知り合えたりするんです。 別に特別な人じゃなくても、その日初めて会った人と肩を組んで2軒目に向かえるようなゴールデン街の魅力に、すっかり取りつかれて、私もこの年まで通ってます。 でも今は外国人が増えすぎて……。もちろん彼らもフレンドリーなんだけど、言葉が通じないことも多いし、深い付き合いにはなりませんよね」 脇の遊歩道は外国人専用の路上飲みスポットに 時刻は夜11時をまわった。先ほどよりも人の数は減ってきたが、路上では酔っぱらった外国人グループがビートルズの『ヘイ・ジュード』を熱唱していたり、カップルが周囲を気にせずにキスしたり、なかには缶チューハイを持ったまま入店しようとする者の姿も見られた。 さらに、新宿ゴールデン街の脇にある遊歩道、「四季の路」は外国人専用の路上飲みスポットと化していた。 このようにカオス状態になっている新宿ゴールデン街を、商店街の責任者はどう考えているのか? 新宿三光商店街振興組合の組合長・成瀬昭氏はこう語る。 「新宿ゴールデン街のほとんどは木造の建物でとにかく火災に弱い。事実、2016年には計6棟がほぼ全焼しましたし、去年も火災が起きています。 英語看板で注意喚起をしていますが、自国との文化の違いで、いまだに路上でたばこを吸ってしまう方はいらっしゃいます。 今後も看板の数を増やしたり、チラシを配るなどしてゴールデン街でのマナーを守ってもらえるよう呼びかけたいと考えております」 マナー違反に対しては頭を悩ませる一方で、成瀬氏はこう感謝もする。 「新型コロナウイルスによる『緊急事態宣言』や『まん延防止等重点措置』の影響で、新宿ゴールデン街は深夜営業ができなくなってお客さまが減り、大きな被害を受けました。 ですが、去年10月の規制緩和以降は、外国人観光客のみなさまのおかげで街に活気が戻って、大変に感謝しております」 ※写真はイメージです マナーの悪い外国人観光客に閉口していた前出の40代男性店主ふたりも同意見だ。 「マナーの悪い人が一部いるとはいえ、正直うちとしては助かってます。 ゴールデン街はオーナーが高齢で店を畳んだり客離れが起きたりで、かなりさびれていたんです。 そんな状況を変えてくれたのが外国人観光客。彼らは平日も土日も関係なくお金を落としてくれる。今日までゴールデン街が存続できたのは、間違いなく彼らのおかげでしょう」 「今のゴールデン街は平日だと外国人頼みのところが大きい。 それに翻訳機を使って『日本でおすすめの旅行先はありますか?』とか『桜がとてもきれいでした』とうれしそうに話しかけてくれる人もいる。そういう国際交流はウェルカムですよ」 外国人も日本人もともに肩を並べて、気持ちよくしっとりと飲める日がくるのか。もしそうなれば、新宿ゴールデン街特有の“横のつながり”は世界を股にかけるようになるはずだ。 取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班
夜9時をすぎるころには新宿ゴールデン街を歩く外国人の数もピークに達する。 そんなお祭りのような賑わいを見せるゴールデン街の各所には「No Smoking(路上喫煙禁止)」や「No Drinking(路上飲酒禁止)」といった英語看板がみられるのだが、この時間にもなると路上でたばこを吸ったり、缶チューハイを飲む外国人の姿も目に入ってくる。 店内では仲間内でバカ騒ぎする外国人が多い一方、店内だけスマホで撮影して、立ち去ってしまう人もいた。 新宿ゴールデン街にバーを構える40代の男性店主はこう話す。 「外国人観光客はマナーに疎いところがありますよね。 コロナ前は歩きタバコは当たり前で、缶チューハイ片手に路上で宴会する人もいた。最近では英語表記の注意書きが増えたから、そこまで非常識な人は少なくなったけど、5、6人のグループで入店したのに何も飲まない人がいたり、『1杯目はもう払ったよ!』とか、頑なに飲み代をケチろうとする人もいる。 トイレだけ使って無言で帰っていく“トイレ泥棒”にはあ然としてしまいます(苦笑)」 ※写真はイメージです 別の30代男性店主も続ける。 「一番困るのが店内でのナンパです。外国では当たり前なのかもしれないけど、他の女性客の手をギュッと握ったり、マジで口説きにかかる人もけっこう多いので、度が過ぎている場合には注意しています」 50代の常連男性客は「昔のゴールデン街とは変わってしまった」と肩を落とした。 「本来のゴールデン街のよさは“横のつながり”。バーで知り合ったおじさんが実は有名な政治家や売れっ子作家だったとか、普通に生きていたら会うことのない人と知り合えたりするんです。 別に特別な人じゃなくても、その日初めて会った人と肩を組んで2軒目に向かえるようなゴールデン街の魅力に、すっかり取りつかれて、私もこの年まで通ってます。 でも今は外国人が増えすぎて……。もちろん彼らもフレンドリーなんだけど、言葉が通じないことも多いし、深い付き合いにはなりませんよね」 脇の遊歩道は外国人専用の路上飲みスポットに 時刻は夜11時をまわった。先ほどよりも人の数は減ってきたが、路上では酔っぱらった外国人グループがビートルズの『ヘイ・ジュード』を熱唱していたり、カップルが周囲を気にせずにキスしたり、なかには缶チューハイを持ったまま入店しようとする者の姿も見られた。 さらに、新宿ゴールデン街の脇にある遊歩道、「四季の路」は外国人専用の路上飲みスポットと化していた。 このようにカオス状態になっている新宿ゴールデン街を、商店街の責任者はどう考えているのか? 新宿三光商店街振興組合の組合長・成瀬昭氏はこう語る。 「新宿ゴールデン街のほとんどは木造の建物でとにかく火災に弱い。事実、2016年には計6棟がほぼ全焼しましたし、去年も火災が起きています。 英語看板で注意喚起をしていますが、自国との文化の違いで、いまだに路上でたばこを吸ってしまう方はいらっしゃいます。 今後も看板の数を増やしたり、チラシを配るなどしてゴールデン街でのマナーを守ってもらえるよう呼びかけたいと考えております」 マナー違反に対しては頭を悩ませる一方で、成瀬氏はこう感謝もする。 「新型コロナウイルスによる『緊急事態宣言』や『まん延防止等重点措置』の影響で、新宿ゴールデン街は深夜営業ができなくなってお客さまが減り、大きな被害を受けました。 ですが、去年10月の規制緩和以降は、外国人観光客のみなさまのおかげで街に活気が戻って、大変に感謝しております」 ※写真はイメージです マナーの悪い外国人観光客に閉口していた前出の40代男性店主ふたりも同意見だ。 「マナーの悪い人が一部いるとはいえ、正直うちとしては助かってます。 ゴールデン街はオーナーが高齢で店を畳んだり客離れが起きたりで、かなりさびれていたんです。 そんな状況を変えてくれたのが外国人観光客。彼らは平日も土日も関係なくお金を落としてくれる。今日までゴールデン街が存続できたのは、間違いなく彼らのおかげでしょう」 「今のゴールデン街は平日だと外国人頼みのところが大きい。 それに翻訳機を使って『日本でおすすめの旅行先はありますか?』とか『桜がとてもきれいでした』とうれしそうに話しかけてくれる人もいる。そういう国際交流はウェルカムですよ」 外国人も日本人もともに肩を並べて、気持ちよくしっとりと飲める日がくるのか。もしそうなれば、新宿ゴールデン街特有の“横のつながり”は世界を股にかけるようになるはずだ。 取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班
夜9時をすぎるころには新宿ゴールデン街を歩く外国人の数もピークに達する。
そんなお祭りのような賑わいを見せるゴールデン街の各所には「No Smoking(路上喫煙禁止)」や「No Drinking(路上飲酒禁止)」といった英語看板がみられるのだが、この時間にもなると路上でたばこを吸ったり、缶チューハイを飲む外国人の姿も目に入ってくる。
店内では仲間内でバカ騒ぎする外国人が多い一方、店内だけスマホで撮影して、立ち去ってしまう人もいた。
新宿ゴールデン街にバーを構える40代の男性店主はこう話す。 「外国人観光客はマナーに疎いところがありますよね。 コロナ前は歩きタバコは当たり前で、缶チューハイ片手に路上で宴会する人もいた。最近では英語表記の注意書きが増えたから、そこまで非常識な人は少なくなったけど、5、6人のグループで入店したのに何も飲まない人がいたり、『1杯目はもう払ったよ!』とか、頑なに飲み代をケチろうとする人もいる。 トイレだけ使って無言で帰っていく“トイレ泥棒”にはあ然としてしまいます(苦笑)」 ※写真はイメージです 別の30代男性店主も続ける。 「一番困るのが店内でのナンパです。外国では当たり前なのかもしれないけど、他の女性客の手をギュッと握ったり、マジで口説きにかかる人もけっこう多いので、度が過ぎている場合には注意しています」 50代の常連男性客は「昔のゴールデン街とは変わってしまった」と肩を落とした。 「本来のゴールデン街のよさは“横のつながり”。バーで知り合ったおじさんが実は有名な政治家や売れっ子作家だったとか、普通に生きていたら会うことのない人と知り合えたりするんです。 別に特別な人じゃなくても、その日初めて会った人と肩を組んで2軒目に向かえるようなゴールデン街の魅力に、すっかり取りつかれて、私もこの年まで通ってます。 でも今は外国人が増えすぎて……。もちろん彼らもフレンドリーなんだけど、言葉が通じないことも多いし、深い付き合いにはなりませんよね」 脇の遊歩道は外国人専用の路上飲みスポットに 時刻は夜11時をまわった。先ほどよりも人の数は減ってきたが、路上では酔っぱらった外国人グループがビートルズの『ヘイ・ジュード』を熱唱していたり、カップルが周囲を気にせずにキスしたり、なかには缶チューハイを持ったまま入店しようとする者の姿も見られた。 さらに、新宿ゴールデン街の脇にある遊歩道、「四季の路」は外国人専用の路上飲みスポットと化していた。 このようにカオス状態になっている新宿ゴールデン街を、商店街の責任者はどう考えているのか? 新宿三光商店街振興組合の組合長・成瀬昭氏はこう語る。 「新宿ゴールデン街のほとんどは木造の建物でとにかく火災に弱い。事実、2016年には計6棟がほぼ全焼しましたし、去年も火災が起きています。 英語看板で注意喚起をしていますが、自国との文化の違いで、いまだに路上でたばこを吸ってしまう方はいらっしゃいます。 今後も看板の数を増やしたり、チラシを配るなどしてゴールデン街でのマナーを守ってもらえるよう呼びかけたいと考えております」 マナー違反に対しては頭を悩ませる一方で、成瀬氏はこう感謝もする。 「新型コロナウイルスによる『緊急事態宣言』や『まん延防止等重点措置』の影響で、新宿ゴールデン街は深夜営業ができなくなってお客さまが減り、大きな被害を受けました。 ですが、去年10月の規制緩和以降は、外国人観光客のみなさまのおかげで街に活気が戻って、大変に感謝しております」 ※写真はイメージです マナーの悪い外国人観光客に閉口していた前出の40代男性店主ふたりも同意見だ。 「マナーの悪い人が一部いるとはいえ、正直うちとしては助かってます。 ゴールデン街はオーナーが高齢で店を畳んだり客離れが起きたりで、かなりさびれていたんです。 そんな状況を変えてくれたのが外国人観光客。彼らは平日も土日も関係なくお金を落としてくれる。今日までゴールデン街が存続できたのは、間違いなく彼らのおかげでしょう」 「今のゴールデン街は平日だと外国人頼みのところが大きい。 それに翻訳機を使って『日本でおすすめの旅行先はありますか?』とか『桜がとてもきれいでした』とうれしそうに話しかけてくれる人もいる。そういう国際交流はウェルカムですよ」 外国人も日本人もともに肩を並べて、気持ちよくしっとりと飲める日がくるのか。もしそうなれば、新宿ゴールデン街特有の“横のつながり”は世界を股にかけるようになるはずだ。 取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班
新宿ゴールデン街にバーを構える40代の男性店主はこう話す。
「外国人観光客はマナーに疎いところがありますよね。 コロナ前は歩きタバコは当たり前で、缶チューハイ片手に路上で宴会する人もいた。最近では英語表記の注意書きが増えたから、そこまで非常識な人は少なくなったけど、5、6人のグループで入店したのに何も飲まない人がいたり、『1杯目はもう払ったよ!』とか、頑なに飲み代をケチろうとする人もいる。 トイレだけ使って無言で帰っていく“トイレ泥棒”にはあ然としてしまいます(苦笑)」 ※写真はイメージです 別の30代男性店主も続ける。 「一番困るのが店内でのナンパです。外国では当たり前なのかもしれないけど、他の女性客の手をギュッと握ったり、マジで口説きにかかる人もけっこう多いので、度が過ぎている場合には注意しています」 50代の常連男性客は「昔のゴールデン街とは変わってしまった」と肩を落とした。 「本来のゴールデン街のよさは“横のつながり”。バーで知り合ったおじさんが実は有名な政治家や売れっ子作家だったとか、普通に生きていたら会うことのない人と知り合えたりするんです。 別に特別な人じゃなくても、その日初めて会った人と肩を組んで2軒目に向かえるようなゴールデン街の魅力に、すっかり取りつかれて、私もこの年まで通ってます。 でも今は外国人が増えすぎて……。もちろん彼らもフレンドリーなんだけど、言葉が通じないことも多いし、深い付き合いにはなりませんよね」 脇の遊歩道は外国人専用の路上飲みスポットに 時刻は夜11時をまわった。先ほどよりも人の数は減ってきたが、路上では酔っぱらった外国人グループがビートルズの『ヘイ・ジュード』を熱唱していたり、カップルが周囲を気にせずにキスしたり、なかには缶チューハイを持ったまま入店しようとする者の姿も見られた。 さらに、新宿ゴールデン街の脇にある遊歩道、「四季の路」は外国人専用の路上飲みスポットと化していた。 このようにカオス状態になっている新宿ゴールデン街を、商店街の責任者はどう考えているのか? 新宿三光商店街振興組合の組合長・成瀬昭氏はこう語る。 「新宿ゴールデン街のほとんどは木造の建物でとにかく火災に弱い。事実、2016年には計6棟がほぼ全焼しましたし、去年も火災が起きています。 英語看板で注意喚起をしていますが、自国との文化の違いで、いまだに路上でたばこを吸ってしまう方はいらっしゃいます。 今後も看板の数を増やしたり、チラシを配るなどしてゴールデン街でのマナーを守ってもらえるよう呼びかけたいと考えております」 マナー違反に対しては頭を悩ませる一方で、成瀬氏はこう感謝もする。 「新型コロナウイルスによる『緊急事態宣言』や『まん延防止等重点措置』の影響で、新宿ゴールデン街は深夜営業ができなくなってお客さまが減り、大きな被害を受けました。 ですが、去年10月の規制緩和以降は、外国人観光客のみなさまのおかげで街に活気が戻って、大変に感謝しております」 ※写真はイメージです マナーの悪い外国人観光客に閉口していた前出の40代男性店主ふたりも同意見だ。 「マナーの悪い人が一部いるとはいえ、正直うちとしては助かってます。 ゴールデン街はオーナーが高齢で店を畳んだり客離れが起きたりで、かなりさびれていたんです。 そんな状況を変えてくれたのが外国人観光客。彼らは平日も土日も関係なくお金を落としてくれる。今日までゴールデン街が存続できたのは、間違いなく彼らのおかげでしょう」 「今のゴールデン街は平日だと外国人頼みのところが大きい。 それに翻訳機を使って『日本でおすすめの旅行先はありますか?』とか『桜がとてもきれいでした』とうれしそうに話しかけてくれる人もいる。そういう国際交流はウェルカムですよ」 外国人も日本人もともに肩を並べて、気持ちよくしっとりと飲める日がくるのか。もしそうなれば、新宿ゴールデン街特有の“横のつながり”は世界を股にかけるようになるはずだ。 取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班
「外国人観光客はマナーに疎いところがありますよね。
コロナ前は歩きタバコは当たり前で、缶チューハイ片手に路上で宴会する人もいた。最近では英語表記の注意書きが増えたから、そこまで非常識な人は少なくなったけど、5、6人のグループで入店したのに何も飲まない人がいたり、『1杯目はもう払ったよ!』とか、頑なに飲み代をケチろうとする人もいる。
トイレだけ使って無言で帰っていく“トイレ泥棒”にはあ然としてしまいます(苦笑)」
※写真はイメージです 別の30代男性店主も続ける。 「一番困るのが店内でのナンパです。外国では当たり前なのかもしれないけど、他の女性客の手をギュッと握ったり、マジで口説きにかかる人もけっこう多いので、度が過ぎている場合には注意しています」 50代の常連男性客は「昔のゴールデン街とは変わってしまった」と肩を落とした。 「本来のゴールデン街のよさは“横のつながり”。バーで知り合ったおじさんが実は有名な政治家や売れっ子作家だったとか、普通に生きていたら会うことのない人と知り合えたりするんです。 別に特別な人じゃなくても、その日初めて会った人と肩を組んで2軒目に向かえるようなゴールデン街の魅力に、すっかり取りつかれて、私もこの年まで通ってます。 でも今は外国人が増えすぎて……。もちろん彼らもフレンドリーなんだけど、言葉が通じないことも多いし、深い付き合いにはなりませんよね」 脇の遊歩道は外国人専用の路上飲みスポットに 時刻は夜11時をまわった。先ほどよりも人の数は減ってきたが、路上では酔っぱらった外国人グループがビートルズの『ヘイ・ジュード』を熱唱していたり、カップルが周囲を気にせずにキスしたり、なかには缶チューハイを持ったまま入店しようとする者の姿も見られた。 さらに、新宿ゴールデン街の脇にある遊歩道、「四季の路」は外国人専用の路上飲みスポットと化していた。 このようにカオス状態になっている新宿ゴールデン街を、商店街の責任者はどう考えているのか? 新宿三光商店街振興組合の組合長・成瀬昭氏はこう語る。 「新宿ゴールデン街のほとんどは木造の建物でとにかく火災に弱い。事実、2016年には計6棟がほぼ全焼しましたし、去年も火災が起きています。 英語看板で注意喚起をしていますが、自国との文化の違いで、いまだに路上でたばこを吸ってしまう方はいらっしゃいます。 今後も看板の数を増やしたり、チラシを配るなどしてゴールデン街でのマナーを守ってもらえるよう呼びかけたいと考えております」 マナー違反に対しては頭を悩ませる一方で、成瀬氏はこう感謝もする。 「新型コロナウイルスによる『緊急事態宣言』や『まん延防止等重点措置』の影響で、新宿ゴールデン街は深夜営業ができなくなってお客さまが減り、大きな被害を受けました。 ですが、去年10月の規制緩和以降は、外国人観光客のみなさまのおかげで街に活気が戻って、大変に感謝しております」 ※写真はイメージです マナーの悪い外国人観光客に閉口していた前出の40代男性店主ふたりも同意見だ。 「マナーの悪い人が一部いるとはいえ、正直うちとしては助かってます。 ゴールデン街はオーナーが高齢で店を畳んだり客離れが起きたりで、かなりさびれていたんです。 そんな状況を変えてくれたのが外国人観光客。彼らは平日も土日も関係なくお金を落としてくれる。今日までゴールデン街が存続できたのは、間違いなく彼らのおかげでしょう」 「今のゴールデン街は平日だと外国人頼みのところが大きい。 それに翻訳機を使って『日本でおすすめの旅行先はありますか?』とか『桜がとてもきれいでした』とうれしそうに話しかけてくれる人もいる。そういう国際交流はウェルカムですよ」 外国人も日本人もともに肩を並べて、気持ちよくしっとりと飲める日がくるのか。もしそうなれば、新宿ゴールデン街特有の“横のつながり”は世界を股にかけるようになるはずだ。 取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班
※写真はイメージです 別の30代男性店主も続ける。 「一番困るのが店内でのナンパです。外国では当たり前なのかもしれないけど、他の女性客の手をギュッと握ったり、マジで口説きにかかる人もけっこう多いので、度が過ぎている場合には注意しています」 50代の常連男性客は「昔のゴールデン街とは変わってしまった」と肩を落とした。 「本来のゴールデン街のよさは“横のつながり”。バーで知り合ったおじさんが実は有名な政治家や売れっ子作家だったとか、普通に生きていたら会うことのない人と知り合えたりするんです。 別に特別な人じゃなくても、その日初めて会った人と肩を組んで2軒目に向かえるようなゴールデン街の魅力に、すっかり取りつかれて、私もこの年まで通ってます。 でも今は外国人が増えすぎて……。もちろん彼らもフレンドリーなんだけど、言葉が通じないことも多いし、深い付き合いにはなりませんよね」 脇の遊歩道は外国人専用の路上飲みスポットに 時刻は夜11時をまわった。先ほどよりも人の数は減ってきたが、路上では酔っぱらった外国人グループがビートルズの『ヘイ・ジュード』を熱唱していたり、カップルが周囲を気にせずにキスしたり、なかには缶チューハイを持ったまま入店しようとする者の姿も見られた。 さらに、新宿ゴールデン街の脇にある遊歩道、「四季の路」は外国人専用の路上飲みスポットと化していた。 このようにカオス状態になっている新宿ゴールデン街を、商店街の責任者はどう考えているのか? 新宿三光商店街振興組合の組合長・成瀬昭氏はこう語る。 「新宿ゴールデン街のほとんどは木造の建物でとにかく火災に弱い。事実、2016年には計6棟がほぼ全焼しましたし、去年も火災が起きています。 英語看板で注意喚起をしていますが、自国との文化の違いで、いまだに路上でたばこを吸ってしまう方はいらっしゃいます。 今後も看板の数を増やしたり、チラシを配るなどしてゴールデン街でのマナーを守ってもらえるよう呼びかけたいと考えております」 マナー違反に対しては頭を悩ませる一方で、成瀬氏はこう感謝もする。 「新型コロナウイルスによる『緊急事態宣言』や『まん延防止等重点措置』の影響で、新宿ゴールデン街は深夜営業ができなくなってお客さまが減り、大きな被害を受けました。 ですが、去年10月の規制緩和以降は、外国人観光客のみなさまのおかげで街に活気が戻って、大変に感謝しております」 ※写真はイメージです マナーの悪い外国人観光客に閉口していた前出の40代男性店主ふたりも同意見だ。 「マナーの悪い人が一部いるとはいえ、正直うちとしては助かってます。 ゴールデン街はオーナーが高齢で店を畳んだり客離れが起きたりで、かなりさびれていたんです。 そんな状況を変えてくれたのが外国人観光客。彼らは平日も土日も関係なくお金を落としてくれる。今日までゴールデン街が存続できたのは、間違いなく彼らのおかげでしょう」 「今のゴールデン街は平日だと外国人頼みのところが大きい。 それに翻訳機を使って『日本でおすすめの旅行先はありますか?』とか『桜がとてもきれいでした』とうれしそうに話しかけてくれる人もいる。そういう国際交流はウェルカムですよ」 外国人も日本人もともに肩を並べて、気持ちよくしっとりと飲める日がくるのか。もしそうなれば、新宿ゴールデン街特有の“横のつながり”は世界を股にかけるようになるはずだ。 取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班
※写真はイメージです
※写真はイメージです

別の30代男性店主も続ける。 「一番困るのが店内でのナンパです。外国では当たり前なのかもしれないけど、他の女性客の手をギュッと握ったり、マジで口説きにかかる人もけっこう多いので、度が過ぎている場合には注意しています」 50代の常連男性客は「昔のゴールデン街とは変わってしまった」と肩を落とした。 「本来のゴールデン街のよさは“横のつながり”。バーで知り合ったおじさんが実は有名な政治家や売れっ子作家だったとか、普通に生きていたら会うことのない人と知り合えたりするんです。 別に特別な人じゃなくても、その日初めて会った人と肩を組んで2軒目に向かえるようなゴールデン街の魅力に、すっかり取りつかれて、私もこの年まで通ってます。 でも今は外国人が増えすぎて……。もちろん彼らもフレンドリーなんだけど、言葉が通じないことも多いし、深い付き合いにはなりませんよね」 脇の遊歩道は外国人専用の路上飲みスポットに 時刻は夜11時をまわった。先ほどよりも人の数は減ってきたが、路上では酔っぱらった外国人グループがビートルズの『ヘイ・ジュード』を熱唱していたり、カップルが周囲を気にせずにキスしたり、なかには缶チューハイを持ったまま入店しようとする者の姿も見られた。 さらに、新宿ゴールデン街の脇にある遊歩道、「四季の路」は外国人専用の路上飲みスポットと化していた。 このようにカオス状態になっている新宿ゴールデン街を、商店街の責任者はどう考えているのか? 新宿三光商店街振興組合の組合長・成瀬昭氏はこう語る。 「新宿ゴールデン街のほとんどは木造の建物でとにかく火災に弱い。事実、2016年には計6棟がほぼ全焼しましたし、去年も火災が起きています。 英語看板で注意喚起をしていますが、自国との文化の違いで、いまだに路上でたばこを吸ってしまう方はいらっしゃいます。 今後も看板の数を増やしたり、チラシを配るなどしてゴールデン街でのマナーを守ってもらえるよう呼びかけたいと考えております」 マナー違反に対しては頭を悩ませる一方で、成瀬氏はこう感謝もする。 「新型コロナウイルスによる『緊急事態宣言』や『まん延防止等重点措置』の影響で、新宿ゴールデン街は深夜営業ができなくなってお客さまが減り、大きな被害を受けました。 ですが、去年10月の規制緩和以降は、外国人観光客のみなさまのおかげで街に活気が戻って、大変に感謝しております」 ※写真はイメージです マナーの悪い外国人観光客に閉口していた前出の40代男性店主ふたりも同意見だ。 「マナーの悪い人が一部いるとはいえ、正直うちとしては助かってます。 ゴールデン街はオーナーが高齢で店を畳んだり客離れが起きたりで、かなりさびれていたんです。 そんな状況を変えてくれたのが外国人観光客。彼らは平日も土日も関係なくお金を落としてくれる。今日までゴールデン街が存続できたのは、間違いなく彼らのおかげでしょう」 「今のゴールデン街は平日だと外国人頼みのところが大きい。 それに翻訳機を使って『日本でおすすめの旅行先はありますか?』とか『桜がとてもきれいでした』とうれしそうに話しかけてくれる人もいる。そういう国際交流はウェルカムですよ」 外国人も日本人もともに肩を並べて、気持ちよくしっとりと飲める日がくるのか。もしそうなれば、新宿ゴールデン街特有の“横のつながり”は世界を股にかけるようになるはずだ。 取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班
別の30代男性店主も続ける。
「一番困るのが店内でのナンパです。外国では当たり前なのかもしれないけど、他の女性客の手をギュッと握ったり、マジで口説きにかかる人もけっこう多いので、度が過ぎている場合には注意しています」 50代の常連男性客は「昔のゴールデン街とは変わってしまった」と肩を落とした。 「本来のゴールデン街のよさは“横のつながり”。バーで知り合ったおじさんが実は有名な政治家や売れっ子作家だったとか、普通に生きていたら会うことのない人と知り合えたりするんです。 別に特別な人じゃなくても、その日初めて会った人と肩を組んで2軒目に向かえるようなゴールデン街の魅力に、すっかり取りつかれて、私もこの年まで通ってます。 でも今は外国人が増えすぎて……。もちろん彼らもフレンドリーなんだけど、言葉が通じないことも多いし、深い付き合いにはなりませんよね」 脇の遊歩道は外国人専用の路上飲みスポットに 時刻は夜11時をまわった。先ほどよりも人の数は減ってきたが、路上では酔っぱらった外国人グループがビートルズの『ヘイ・ジュード』を熱唱していたり、カップルが周囲を気にせずにキスしたり、なかには缶チューハイを持ったまま入店しようとする者の姿も見られた。 さらに、新宿ゴールデン街の脇にある遊歩道、「四季の路」は外国人専用の路上飲みスポットと化していた。 このようにカオス状態になっている新宿ゴールデン街を、商店街の責任者はどう考えているのか? 新宿三光商店街振興組合の組合長・成瀬昭氏はこう語る。 「新宿ゴールデン街のほとんどは木造の建物でとにかく火災に弱い。事実、2016年には計6棟がほぼ全焼しましたし、去年も火災が起きています。 英語看板で注意喚起をしていますが、自国との文化の違いで、いまだに路上でたばこを吸ってしまう方はいらっしゃいます。 今後も看板の数を増やしたり、チラシを配るなどしてゴールデン街でのマナーを守ってもらえるよう呼びかけたいと考えております」 マナー違反に対しては頭を悩ませる一方で、成瀬氏はこう感謝もする。 「新型コロナウイルスによる『緊急事態宣言』や『まん延防止等重点措置』の影響で、新宿ゴールデン街は深夜営業ができなくなってお客さまが減り、大きな被害を受けました。 ですが、去年10月の規制緩和以降は、外国人観光客のみなさまのおかげで街に活気が戻って、大変に感謝しております」 ※写真はイメージです マナーの悪い外国人観光客に閉口していた前出の40代男性店主ふたりも同意見だ。 「マナーの悪い人が一部いるとはいえ、正直うちとしては助かってます。 ゴールデン街はオーナーが高齢で店を畳んだり客離れが起きたりで、かなりさびれていたんです。 そんな状況を変えてくれたのが外国人観光客。彼らは平日も土日も関係なくお金を落としてくれる。今日までゴールデン街が存続できたのは、間違いなく彼らのおかげでしょう」 「今のゴールデン街は平日だと外国人頼みのところが大きい。 それに翻訳機を使って『日本でおすすめの旅行先はありますか?』とか『桜がとてもきれいでした』とうれしそうに話しかけてくれる人もいる。そういう国際交流はウェルカムですよ」 外国人も日本人もともに肩を並べて、気持ちよくしっとりと飲める日がくるのか。もしそうなれば、新宿ゴールデン街特有の“横のつながり”は世界を股にかけるようになるはずだ。 取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班
「一番困るのが店内でのナンパです。外国では当たり前なのかもしれないけど、他の女性客の手をギュッと握ったり、マジで口説きにかかる人もけっこう多いので、度が過ぎている場合には注意しています」
50代の常連男性客は「昔のゴールデン街とは変わってしまった」と肩を落とした。 「本来のゴールデン街のよさは“横のつながり”。バーで知り合ったおじさんが実は有名な政治家や売れっ子作家だったとか、普通に生きていたら会うことのない人と知り合えたりするんです。 別に特別な人じゃなくても、その日初めて会った人と肩を組んで2軒目に向かえるようなゴールデン街の魅力に、すっかり取りつかれて、私もこの年まで通ってます。 でも今は外国人が増えすぎて……。もちろん彼らもフレンドリーなんだけど、言葉が通じないことも多いし、深い付き合いにはなりませんよね」 脇の遊歩道は外国人専用の路上飲みスポットに 時刻は夜11時をまわった。先ほどよりも人の数は減ってきたが、路上では酔っぱらった外国人グループがビートルズの『ヘイ・ジュード』を熱唱していたり、カップルが周囲を気にせずにキスしたり、なかには缶チューハイを持ったまま入店しようとする者の姿も見られた。 さらに、新宿ゴールデン街の脇にある遊歩道、「四季の路」は外国人専用の路上飲みスポットと化していた。 このようにカオス状態になっている新宿ゴールデン街を、商店街の責任者はどう考えているのか? 新宿三光商店街振興組合の組合長・成瀬昭氏はこう語る。 「新宿ゴールデン街のほとんどは木造の建物でとにかく火災に弱い。事実、2016年には計6棟がほぼ全焼しましたし、去年も火災が起きています。 英語看板で注意喚起をしていますが、自国との文化の違いで、いまだに路上でたばこを吸ってしまう方はいらっしゃいます。 今後も看板の数を増やしたり、チラシを配るなどしてゴールデン街でのマナーを守ってもらえるよう呼びかけたいと考えております」 マナー違反に対しては頭を悩ませる一方で、成瀬氏はこう感謝もする。 「新型コロナウイルスによる『緊急事態宣言』や『まん延防止等重点措置』の影響で、新宿ゴールデン街は深夜営業ができなくなってお客さまが減り、大きな被害を受けました。 ですが、去年10月の規制緩和以降は、外国人観光客のみなさまのおかげで街に活気が戻って、大変に感謝しております」 ※写真はイメージです マナーの悪い外国人観光客に閉口していた前出の40代男性店主ふたりも同意見だ。 「マナーの悪い人が一部いるとはいえ、正直うちとしては助かってます。 ゴールデン街はオーナーが高齢で店を畳んだり客離れが起きたりで、かなりさびれていたんです。 そんな状況を変えてくれたのが外国人観光客。彼らは平日も土日も関係なくお金を落としてくれる。今日までゴールデン街が存続できたのは、間違いなく彼らのおかげでしょう」 「今のゴールデン街は平日だと外国人頼みのところが大きい。 それに翻訳機を使って『日本でおすすめの旅行先はありますか?』とか『桜がとてもきれいでした』とうれしそうに話しかけてくれる人もいる。そういう国際交流はウェルカムですよ」 外国人も日本人もともに肩を並べて、気持ちよくしっとりと飲める日がくるのか。もしそうなれば、新宿ゴールデン街特有の“横のつながり”は世界を股にかけるようになるはずだ。 取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班
50代の常連男性客は「昔のゴールデン街とは変わってしまった」と肩を落とした。
「本来のゴールデン街のよさは“横のつながり”。バーで知り合ったおじさんが実は有名な政治家や売れっ子作家だったとか、普通に生きていたら会うことのない人と知り合えたりするんです。 別に特別な人じゃなくても、その日初めて会った人と肩を組んで2軒目に向かえるようなゴールデン街の魅力に、すっかり取りつかれて、私もこの年まで通ってます。 でも今は外国人が増えすぎて……。もちろん彼らもフレンドリーなんだけど、言葉が通じないことも多いし、深い付き合いにはなりませんよね」 脇の遊歩道は外国人専用の路上飲みスポットに 時刻は夜11時をまわった。先ほどよりも人の数は減ってきたが、路上では酔っぱらった外国人グループがビートルズの『ヘイ・ジュード』を熱唱していたり、カップルが周囲を気にせずにキスしたり、なかには缶チューハイを持ったまま入店しようとする者の姿も見られた。 さらに、新宿ゴールデン街の脇にある遊歩道、「四季の路」は外国人専用の路上飲みスポットと化していた。 このようにカオス状態になっている新宿ゴールデン街を、商店街の責任者はどう考えているのか? 新宿三光商店街振興組合の組合長・成瀬昭氏はこう語る。 「新宿ゴールデン街のほとんどは木造の建物でとにかく火災に弱い。事実、2016年には計6棟がほぼ全焼しましたし、去年も火災が起きています。 英語看板で注意喚起をしていますが、自国との文化の違いで、いまだに路上でたばこを吸ってしまう方はいらっしゃいます。 今後も看板の数を増やしたり、チラシを配るなどしてゴールデン街でのマナーを守ってもらえるよう呼びかけたいと考えております」 マナー違反に対しては頭を悩ませる一方で、成瀬氏はこう感謝もする。 「新型コロナウイルスによる『緊急事態宣言』や『まん延防止等重点措置』の影響で、新宿ゴールデン街は深夜営業ができなくなってお客さまが減り、大きな被害を受けました。 ですが、去年10月の規制緩和以降は、外国人観光客のみなさまのおかげで街に活気が戻って、大変に感謝しております」 ※写真はイメージです マナーの悪い外国人観光客に閉口していた前出の40代男性店主ふたりも同意見だ。 「マナーの悪い人が一部いるとはいえ、正直うちとしては助かってます。 ゴールデン街はオーナーが高齢で店を畳んだり客離れが起きたりで、かなりさびれていたんです。 そんな状況を変えてくれたのが外国人観光客。彼らは平日も土日も関係なくお金を落としてくれる。今日までゴールデン街が存続できたのは、間違いなく彼らのおかげでしょう」 「今のゴールデン街は平日だと外国人頼みのところが大きい。 それに翻訳機を使って『日本でおすすめの旅行先はありますか?』とか『桜がとてもきれいでした』とうれしそうに話しかけてくれる人もいる。そういう国際交流はウェルカムですよ」 外国人も日本人もともに肩を並べて、気持ちよくしっとりと飲める日がくるのか。もしそうなれば、新宿ゴールデン街特有の“横のつながり”は世界を股にかけるようになるはずだ。 取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班
「本来のゴールデン街のよさは“横のつながり”。バーで知り合ったおじさんが実は有名な政治家や売れっ子作家だったとか、普通に生きていたら会うことのない人と知り合えたりするんです。
別に特別な人じゃなくても、その日初めて会った人と肩を組んで2軒目に向かえるようなゴールデン街の魅力に、すっかり取りつかれて、私もこの年まで通ってます。
でも今は外国人が増えすぎて……。もちろん彼らもフレンドリーなんだけど、言葉が通じないことも多いし、深い付き合いにはなりませんよね」
脇の遊歩道は外国人専用の路上飲みスポットに 時刻は夜11時をまわった。先ほどよりも人の数は減ってきたが、路上では酔っぱらった外国人グループがビートルズの『ヘイ・ジュード』を熱唱していたり、カップルが周囲を気にせずにキスしたり、なかには缶チューハイを持ったまま入店しようとする者の姿も見られた。 さらに、新宿ゴールデン街の脇にある遊歩道、「四季の路」は外国人専用の路上飲みスポットと化していた。 このようにカオス状態になっている新宿ゴールデン街を、商店街の責任者はどう考えているのか? 新宿三光商店街振興組合の組合長・成瀬昭氏はこう語る。 「新宿ゴールデン街のほとんどは木造の建物でとにかく火災に弱い。事実、2016年には計6棟がほぼ全焼しましたし、去年も火災が起きています。 英語看板で注意喚起をしていますが、自国との文化の違いで、いまだに路上でたばこを吸ってしまう方はいらっしゃいます。 今後も看板の数を増やしたり、チラシを配るなどしてゴールデン街でのマナーを守ってもらえるよう呼びかけたいと考えております」 マナー違反に対しては頭を悩ませる一方で、成瀬氏はこう感謝もする。 「新型コロナウイルスによる『緊急事態宣言』や『まん延防止等重点措置』の影響で、新宿ゴールデン街は深夜営業ができなくなってお客さまが減り、大きな被害を受けました。 ですが、去年10月の規制緩和以降は、外国人観光客のみなさまのおかげで街に活気が戻って、大変に感謝しております」 ※写真はイメージです マナーの悪い外国人観光客に閉口していた前出の40代男性店主ふたりも同意見だ。 「マナーの悪い人が一部いるとはいえ、正直うちとしては助かってます。 ゴールデン街はオーナーが高齢で店を畳んだり客離れが起きたりで、かなりさびれていたんです。 そんな状況を変えてくれたのが外国人観光客。彼らは平日も土日も関係なくお金を落としてくれる。今日までゴールデン街が存続できたのは、間違いなく彼らのおかげでしょう」 「今のゴールデン街は平日だと外国人頼みのところが大きい。 それに翻訳機を使って『日本でおすすめの旅行先はありますか?』とか『桜がとてもきれいでした』とうれしそうに話しかけてくれる人もいる。そういう国際交流はウェルカムですよ」 外国人も日本人もともに肩を並べて、気持ちよくしっとりと飲める日がくるのか。もしそうなれば、新宿ゴールデン街特有の“横のつながり”は世界を股にかけるようになるはずだ。 取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班
脇の遊歩道は外国人専用の路上飲みスポットに 時刻は夜11時をまわった。先ほどよりも人の数は減ってきたが、路上では酔っぱらった外国人グループがビートルズの『ヘイ・ジュード』を熱唱していたり、カップルが周囲を気にせずにキスしたり、なかには缶チューハイを持ったまま入店しようとする者の姿も見られた。 さらに、新宿ゴールデン街の脇にある遊歩道、「四季の路」は外国人専用の路上飲みスポットと化していた。 このようにカオス状態になっている新宿ゴールデン街を、商店街の責任者はどう考えているのか? 新宿三光商店街振興組合の組合長・成瀬昭氏はこう語る。 「新宿ゴールデン街のほとんどは木造の建物でとにかく火災に弱い。事実、2016年には計6棟がほぼ全焼しましたし、去年も火災が起きています。 英語看板で注意喚起をしていますが、自国との文化の違いで、いまだに路上でたばこを吸ってしまう方はいらっしゃいます。 今後も看板の数を増やしたり、チラシを配るなどしてゴールデン街でのマナーを守ってもらえるよう呼びかけたいと考えております」 マナー違反に対しては頭を悩ませる一方で、成瀬氏はこう感謝もする。 「新型コロナウイルスによる『緊急事態宣言』や『まん延防止等重点措置』の影響で、新宿ゴールデン街は深夜営業ができなくなってお客さまが減り、大きな被害を受けました。 ですが、去年10月の規制緩和以降は、外国人観光客のみなさまのおかげで街に活気が戻って、大変に感謝しております」 ※写真はイメージです マナーの悪い外国人観光客に閉口していた前出の40代男性店主ふたりも同意見だ。 「マナーの悪い人が一部いるとはいえ、正直うちとしては助かってます。 ゴールデン街はオーナーが高齢で店を畳んだり客離れが起きたりで、かなりさびれていたんです。 そんな状況を変えてくれたのが外国人観光客。彼らは平日も土日も関係なくお金を落としてくれる。今日までゴールデン街が存続できたのは、間違いなく彼らのおかげでしょう」 「今のゴールデン街は平日だと外国人頼みのところが大きい。 それに翻訳機を使って『日本でおすすめの旅行先はありますか?』とか『桜がとてもきれいでした』とうれしそうに話しかけてくれる人もいる。そういう国際交流はウェルカムですよ」 外国人も日本人もともに肩を並べて、気持ちよくしっとりと飲める日がくるのか。もしそうなれば、新宿ゴールデン街特有の“横のつながり”は世界を股にかけるようになるはずだ。 取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班
時刻は夜11時をまわった。先ほどよりも人の数は減ってきたが、路上では酔っぱらった外国人グループがビートルズの『ヘイ・ジュード』を熱唱していたり、カップルが周囲を気にせずにキスしたり、なかには缶チューハイを持ったまま入店しようとする者の姿も見られた。 さらに、新宿ゴールデン街の脇にある遊歩道、「四季の路」は外国人専用の路上飲みスポットと化していた。 このようにカオス状態になっている新宿ゴールデン街を、商店街の責任者はどう考えているのか? 新宿三光商店街振興組合の組合長・成瀬昭氏はこう語る。 「新宿ゴールデン街のほとんどは木造の建物でとにかく火災に弱い。事実、2016年には計6棟がほぼ全焼しましたし、去年も火災が起きています。 英語看板で注意喚起をしていますが、自国との文化の違いで、いまだに路上でたばこを吸ってしまう方はいらっしゃいます。 今後も看板の数を増やしたり、チラシを配るなどしてゴールデン街でのマナーを守ってもらえるよう呼びかけたいと考えております」 マナー違反に対しては頭を悩ませる一方で、成瀬氏はこう感謝もする。 「新型コロナウイルスによる『緊急事態宣言』や『まん延防止等重点措置』の影響で、新宿ゴールデン街は深夜営業ができなくなってお客さまが減り、大きな被害を受けました。 ですが、去年10月の規制緩和以降は、外国人観光客のみなさまのおかげで街に活気が戻って、大変に感謝しております」 ※写真はイメージです マナーの悪い外国人観光客に閉口していた前出の40代男性店主ふたりも同意見だ。 「マナーの悪い人が一部いるとはいえ、正直うちとしては助かってます。 ゴールデン街はオーナーが高齢で店を畳んだり客離れが起きたりで、かなりさびれていたんです。 そんな状況を変えてくれたのが外国人観光客。彼らは平日も土日も関係なくお金を落としてくれる。今日までゴールデン街が存続できたのは、間違いなく彼らのおかげでしょう」 「今のゴールデン街は平日だと外国人頼みのところが大きい。 それに翻訳機を使って『日本でおすすめの旅行先はありますか?』とか『桜がとてもきれいでした』とうれしそうに話しかけてくれる人もいる。そういう国際交流はウェルカムですよ」 外国人も日本人もともに肩を並べて、気持ちよくしっとりと飲める日がくるのか。もしそうなれば、新宿ゴールデン街特有の“横のつながり”は世界を股にかけるようになるはずだ。 取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班
時刻は夜11時をまわった。先ほどよりも人の数は減ってきたが、路上では酔っぱらった外国人グループがビートルズの『ヘイ・ジュード』を熱唱していたり、カップルが周囲を気にせずにキスしたり、なかには缶チューハイを持ったまま入店しようとする者の姿も見られた。
さらに、新宿ゴールデン街の脇にある遊歩道、「四季の路」は外国人専用の路上飲みスポットと化していた。
このようにカオス状態になっている新宿ゴールデン街を、商店街の責任者はどう考えているのか? 新宿三光商店街振興組合の組合長・成瀬昭氏はこう語る。 「新宿ゴールデン街のほとんどは木造の建物でとにかく火災に弱い。事実、2016年には計6棟がほぼ全焼しましたし、去年も火災が起きています。 英語看板で注意喚起をしていますが、自国との文化の違いで、いまだに路上でたばこを吸ってしまう方はいらっしゃいます。 今後も看板の数を増やしたり、チラシを配るなどしてゴールデン街でのマナーを守ってもらえるよう呼びかけたいと考えております」 マナー違反に対しては頭を悩ませる一方で、成瀬氏はこう感謝もする。 「新型コロナウイルスによる『緊急事態宣言』や『まん延防止等重点措置』の影響で、新宿ゴールデン街は深夜営業ができなくなってお客さまが減り、大きな被害を受けました。 ですが、去年10月の規制緩和以降は、外国人観光客のみなさまのおかげで街に活気が戻って、大変に感謝しております」 ※写真はイメージです マナーの悪い外国人観光客に閉口していた前出の40代男性店主ふたりも同意見だ。 「マナーの悪い人が一部いるとはいえ、正直うちとしては助かってます。 ゴールデン街はオーナーが高齢で店を畳んだり客離れが起きたりで、かなりさびれていたんです。 そんな状況を変えてくれたのが外国人観光客。彼らは平日も土日も関係なくお金を落としてくれる。今日までゴールデン街が存続できたのは、間違いなく彼らのおかげでしょう」 「今のゴールデン街は平日だと外国人頼みのところが大きい。 それに翻訳機を使って『日本でおすすめの旅行先はありますか?』とか『桜がとてもきれいでした』とうれしそうに話しかけてくれる人もいる。そういう国際交流はウェルカムですよ」 外国人も日本人もともに肩を並べて、気持ちよくしっとりと飲める日がくるのか。もしそうなれば、新宿ゴールデン街特有の“横のつながり”は世界を股にかけるようになるはずだ。 取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班
このようにカオス状態になっている新宿ゴールデン街を、商店街の責任者はどう考えているのか? 新宿三光商店街振興組合の組合長・成瀬昭氏はこう語る。
「新宿ゴールデン街のほとんどは木造の建物でとにかく火災に弱い。事実、2016年には計6棟がほぼ全焼しましたし、去年も火災が起きています。 英語看板で注意喚起をしていますが、自国との文化の違いで、いまだに路上でたばこを吸ってしまう方はいらっしゃいます。 今後も看板の数を増やしたり、チラシを配るなどしてゴールデン街でのマナーを守ってもらえるよう呼びかけたいと考えております」 マナー違反に対しては頭を悩ませる一方で、成瀬氏はこう感謝もする。 「新型コロナウイルスによる『緊急事態宣言』や『まん延防止等重点措置』の影響で、新宿ゴールデン街は深夜営業ができなくなってお客さまが減り、大きな被害を受けました。 ですが、去年10月の規制緩和以降は、外国人観光客のみなさまのおかげで街に活気が戻って、大変に感謝しております」 ※写真はイメージです マナーの悪い外国人観光客に閉口していた前出の40代男性店主ふたりも同意見だ。 「マナーの悪い人が一部いるとはいえ、正直うちとしては助かってます。 ゴールデン街はオーナーが高齢で店を畳んだり客離れが起きたりで、かなりさびれていたんです。 そんな状況を変えてくれたのが外国人観光客。彼らは平日も土日も関係なくお金を落としてくれる。今日までゴールデン街が存続できたのは、間違いなく彼らのおかげでしょう」 「今のゴールデン街は平日だと外国人頼みのところが大きい。 それに翻訳機を使って『日本でおすすめの旅行先はありますか?』とか『桜がとてもきれいでした』とうれしそうに話しかけてくれる人もいる。そういう国際交流はウェルカムですよ」 外国人も日本人もともに肩を並べて、気持ちよくしっとりと飲める日がくるのか。もしそうなれば、新宿ゴールデン街特有の“横のつながり”は世界を股にかけるようになるはずだ。 取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班
「新宿ゴールデン街のほとんどは木造の建物でとにかく火災に弱い。事実、2016年には計6棟がほぼ全焼しましたし、去年も火災が起きています。
英語看板で注意喚起をしていますが、自国との文化の違いで、いまだに路上でたばこを吸ってしまう方はいらっしゃいます。 今後も看板の数を増やしたり、チラシを配るなどしてゴールデン街でのマナーを守ってもらえるよう呼びかけたいと考えております」 マナー違反に対しては頭を悩ませる一方で、成瀬氏はこう感謝もする。 「新型コロナウイルスによる『緊急事態宣言』や『まん延防止等重点措置』の影響で、新宿ゴールデン街は深夜営業ができなくなってお客さまが減り、大きな被害を受けました。 ですが、去年10月の規制緩和以降は、外国人観光客のみなさまのおかげで街に活気が戻って、大変に感謝しております」 ※写真はイメージです マナーの悪い外国人観光客に閉口していた前出の40代男性店主ふたりも同意見だ。 「マナーの悪い人が一部いるとはいえ、正直うちとしては助かってます。 ゴールデン街はオーナーが高齢で店を畳んだり客離れが起きたりで、かなりさびれていたんです。 そんな状況を変えてくれたのが外国人観光客。彼らは平日も土日も関係なくお金を落としてくれる。今日までゴールデン街が存続できたのは、間違いなく彼らのおかげでしょう」 「今のゴールデン街は平日だと外国人頼みのところが大きい。 それに翻訳機を使って『日本でおすすめの旅行先はありますか?』とか『桜がとてもきれいでした』とうれしそうに話しかけてくれる人もいる。そういう国際交流はウェルカムですよ」 外国人も日本人もともに肩を並べて、気持ちよくしっとりと飲める日がくるのか。もしそうなれば、新宿ゴールデン街特有の“横のつながり”は世界を股にかけるようになるはずだ。 取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班
英語看板で注意喚起をしていますが、自国との文化の違いで、いまだに路上でたばこを吸ってしまう方はいらっしゃいます。
今後も看板の数を増やしたり、チラシを配るなどしてゴールデン街でのマナーを守ってもらえるよう呼びかけたいと考えております」
マナー違反に対しては頭を悩ませる一方で、成瀬氏はこう感謝もする。 「新型コロナウイルスによる『緊急事態宣言』や『まん延防止等重点措置』の影響で、新宿ゴールデン街は深夜営業ができなくなってお客さまが減り、大きな被害を受けました。 ですが、去年10月の規制緩和以降は、外国人観光客のみなさまのおかげで街に活気が戻って、大変に感謝しております」 ※写真はイメージです マナーの悪い外国人観光客に閉口していた前出の40代男性店主ふたりも同意見だ。 「マナーの悪い人が一部いるとはいえ、正直うちとしては助かってます。 ゴールデン街はオーナーが高齢で店を畳んだり客離れが起きたりで、かなりさびれていたんです。 そんな状況を変えてくれたのが外国人観光客。彼らは平日も土日も関係なくお金を落としてくれる。今日までゴールデン街が存続できたのは、間違いなく彼らのおかげでしょう」 「今のゴールデン街は平日だと外国人頼みのところが大きい。 それに翻訳機を使って『日本でおすすめの旅行先はありますか?』とか『桜がとてもきれいでした』とうれしそうに話しかけてくれる人もいる。そういう国際交流はウェルカムですよ」 外国人も日本人もともに肩を並べて、気持ちよくしっとりと飲める日がくるのか。もしそうなれば、新宿ゴールデン街特有の“横のつながり”は世界を股にかけるようになるはずだ。 取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班
マナー違反に対しては頭を悩ませる一方で、成瀬氏はこう感謝もする。
「新型コロナウイルスによる『緊急事態宣言』や『まん延防止等重点措置』の影響で、新宿ゴールデン街は深夜営業ができなくなってお客さまが減り、大きな被害を受けました。 ですが、去年10月の規制緩和以降は、外国人観光客のみなさまのおかげで街に活気が戻って、大変に感謝しております」 ※写真はイメージです マナーの悪い外国人観光客に閉口していた前出の40代男性店主ふたりも同意見だ。 「マナーの悪い人が一部いるとはいえ、正直うちとしては助かってます。 ゴールデン街はオーナーが高齢で店を畳んだり客離れが起きたりで、かなりさびれていたんです。 そんな状況を変えてくれたのが外国人観光客。彼らは平日も土日も関係なくお金を落としてくれる。今日までゴールデン街が存続できたのは、間違いなく彼らのおかげでしょう」 「今のゴールデン街は平日だと外国人頼みのところが大きい。 それに翻訳機を使って『日本でおすすめの旅行先はありますか?』とか『桜がとてもきれいでした』とうれしそうに話しかけてくれる人もいる。そういう国際交流はウェルカムですよ」 外国人も日本人もともに肩を並べて、気持ちよくしっとりと飲める日がくるのか。もしそうなれば、新宿ゴールデン街特有の“横のつながり”は世界を股にかけるようになるはずだ。 取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班
「新型コロナウイルスによる『緊急事態宣言』や『まん延防止等重点措置』の影響で、新宿ゴールデン街は深夜営業ができなくなってお客さまが減り、大きな被害を受けました。
ですが、去年10月の規制緩和以降は、外国人観光客のみなさまのおかげで街に活気が戻って、大変に感謝しております」
※写真はイメージです マナーの悪い外国人観光客に閉口していた前出の40代男性店主ふたりも同意見だ。 「マナーの悪い人が一部いるとはいえ、正直うちとしては助かってます。 ゴールデン街はオーナーが高齢で店を畳んだり客離れが起きたりで、かなりさびれていたんです。 そんな状況を変えてくれたのが外国人観光客。彼らは平日も土日も関係なくお金を落としてくれる。今日までゴールデン街が存続できたのは、間違いなく彼らのおかげでしょう」 「今のゴールデン街は平日だと外国人頼みのところが大きい。 それに翻訳機を使って『日本でおすすめの旅行先はありますか?』とか『桜がとてもきれいでした』とうれしそうに話しかけてくれる人もいる。そういう国際交流はウェルカムですよ」 外国人も日本人もともに肩を並べて、気持ちよくしっとりと飲める日がくるのか。もしそうなれば、新宿ゴールデン街特有の“横のつながり”は世界を股にかけるようになるはずだ。 取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班
※写真はイメージです マナーの悪い外国人観光客に閉口していた前出の40代男性店主ふたりも同意見だ。 「マナーの悪い人が一部いるとはいえ、正直うちとしては助かってます。 ゴールデン街はオーナーが高齢で店を畳んだり客離れが起きたりで、かなりさびれていたんです。 そんな状況を変えてくれたのが外国人観光客。彼らは平日も土日も関係なくお金を落としてくれる。今日までゴールデン街が存続できたのは、間違いなく彼らのおかげでしょう」 「今のゴールデン街は平日だと外国人頼みのところが大きい。 それに翻訳機を使って『日本でおすすめの旅行先はありますか?』とか『桜がとてもきれいでした』とうれしそうに話しかけてくれる人もいる。そういう国際交流はウェルカムですよ」 外国人も日本人もともに肩を並べて、気持ちよくしっとりと飲める日がくるのか。もしそうなれば、新宿ゴールデン街特有の“横のつながり”は世界を股にかけるようになるはずだ。 取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班
※写真はイメージです
※写真はイメージです

マナーの悪い外国人観光客に閉口していた前出の40代男性店主ふたりも同意見だ。 「マナーの悪い人が一部いるとはいえ、正直うちとしては助かってます。 ゴールデン街はオーナーが高齢で店を畳んだり客離れが起きたりで、かなりさびれていたんです。 そんな状況を変えてくれたのが外国人観光客。彼らは平日も土日も関係なくお金を落としてくれる。今日までゴールデン街が存続できたのは、間違いなく彼らのおかげでしょう」 「今のゴールデン街は平日だと外国人頼みのところが大きい。 それに翻訳機を使って『日本でおすすめの旅行先はありますか?』とか『桜がとてもきれいでした』とうれしそうに話しかけてくれる人もいる。そういう国際交流はウェルカムですよ」 外国人も日本人もともに肩を並べて、気持ちよくしっとりと飲める日がくるのか。もしそうなれば、新宿ゴールデン街特有の“横のつながり”は世界を股にかけるようになるはずだ。 取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班
マナーの悪い外国人観光客に閉口していた前出の40代男性店主ふたりも同意見だ。
「マナーの悪い人が一部いるとはいえ、正直うちとしては助かってます。 ゴールデン街はオーナーが高齢で店を畳んだり客離れが起きたりで、かなりさびれていたんです。 そんな状況を変えてくれたのが外国人観光客。彼らは平日も土日も関係なくお金を落としてくれる。今日までゴールデン街が存続できたのは、間違いなく彼らのおかげでしょう」 「今のゴールデン街は平日だと外国人頼みのところが大きい。 それに翻訳機を使って『日本でおすすめの旅行先はありますか?』とか『桜がとてもきれいでした』とうれしそうに話しかけてくれる人もいる。そういう国際交流はウェルカムですよ」 外国人も日本人もともに肩を並べて、気持ちよくしっとりと飲める日がくるのか。もしそうなれば、新宿ゴールデン街特有の“横のつながり”は世界を股にかけるようになるはずだ。 取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班
「マナーの悪い人が一部いるとはいえ、正直うちとしては助かってます。
ゴールデン街はオーナーが高齢で店を畳んだり客離れが起きたりで、かなりさびれていたんです。 そんな状況を変えてくれたのが外国人観光客。彼らは平日も土日も関係なくお金を落としてくれる。今日までゴールデン街が存続できたのは、間違いなく彼らのおかげでしょう」 「今のゴールデン街は平日だと外国人頼みのところが大きい。 それに翻訳機を使って『日本でおすすめの旅行先はありますか?』とか『桜がとてもきれいでした』とうれしそうに話しかけてくれる人もいる。そういう国際交流はウェルカムですよ」 外国人も日本人もともに肩を並べて、気持ちよくしっとりと飲める日がくるのか。もしそうなれば、新宿ゴールデン街特有の“横のつながり”は世界を股にかけるようになるはずだ。 取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班
ゴールデン街はオーナーが高齢で店を畳んだり客離れが起きたりで、かなりさびれていたんです。
そんな状況を変えてくれたのが外国人観光客。彼らは平日も土日も関係なくお金を落としてくれる。今日までゴールデン街が存続できたのは、間違いなく彼らのおかげでしょう」
「今のゴールデン街は平日だと外国人頼みのところが大きい。 それに翻訳機を使って『日本でおすすめの旅行先はありますか?』とか『桜がとてもきれいでした』とうれしそうに話しかけてくれる人もいる。そういう国際交流はウェルカムですよ」 外国人も日本人もともに肩を並べて、気持ちよくしっとりと飲める日がくるのか。もしそうなれば、新宿ゴールデン街特有の“横のつながり”は世界を股にかけるようになるはずだ。 取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班
「今のゴールデン街は平日だと外国人頼みのところが大きい。
それに翻訳機を使って『日本でおすすめの旅行先はありますか?』とか『桜がとてもきれいでした』とうれしそうに話しかけてくれる人もいる。そういう国際交流はウェルカムですよ」
外国人も日本人もともに肩を並べて、気持ちよくしっとりと飲める日がくるのか。もしそうなれば、新宿ゴールデン街特有の“横のつながり”は世界を股にかけるようになるはずだ。 取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班
外国人も日本人もともに肩を並べて、気持ちよくしっとりと飲める日がくるのか。もしそうなれば、新宿ゴールデン街特有の“横のつながり”は世界を股にかけるようになるはずだ。
取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班
取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班