東京電力の社員が柏崎刈羽原発に関する書類を自宅に持ち帰った際に紛失していたことがわかりました。
東京電力によりますと、この社員は5月19日にテレワークのため自宅に書類80枚を持ち帰りました。勤務先からバスで自宅に着いた午後7時頃、自家用車に入っていた荷物を取り出そうとして、その書類を車の屋根に置きました。社員はそのままの状態で午後10時頃、車に乗って買い物に出かけたということです。
翌日、地域の人から東京電力に書類を拾ったという申し出がありました。また、書類がないことに気付いた社員が、柏崎市内の国道脇で封筒と一部の書類を発見しました。しかし、22日夕方の時点でまだ38枚が確認されていないということです。
東京電力によりますと、38枚は柏崎刈羽原発6号機の火災防護や溢水防護に関する内容が記載されていますが、原子炉安全上重要な情報や核物質防護に関する情報は含まれていないということです。
東京電力は、その社員と上司に厳重注意を行うとともに情報の厳正的確管理に努めていくとしています。