大手電力各社による電気料金の値上げ申請をめぐり、カルテルなどの不正が電気料金に与えた影響について、経産省と消費者庁の意見の対立が続いている。
消費者庁は8日、電力大手によるカルテルなどの不祥事が電気料金の値上げ申請に与えた影響について経済産業省に改めて説明を求めた。
消費者庁はカルテルが起きた背景について、「競争に耐えられないコストの非効率さがあったのではないか」と指摘。経産省側は、カルテルと高コスト体質の因果関係は確認されないと主張した。両者の意見は平行線だった。
経産省は疑念を払拭する意味でも「厳格な審査が重要」と説明しており、引き続き消費者庁と協議し値上げを認めるか判断する方針だ。