淡い緑の光を放つ「シイノトモシビタケ」=8日夜、和歌山県那智勝浦町
夜間に光るキノコ「シイノトモシビタケ」の発光が、和歌山県那智勝浦町の宇久井半島で始まった。「森の妖精」とも呼ばれ、直径1~2センチほどのかさを持つ小さなキノコが暗闇の中で淡い緑の光を発し、幻想的な姿を見せている。
同町にある環境省の「宇久井ビジターセンター」を拠点に活動するボランティア団体「宇久井海と森の自然塾」によると、シイノトモシビタケは九州などでも見られるが、宇久井半島では数が多く、100以上を確認した年もあるという。
自然塾のメンバーらが8日夜、約50のキノコが発光しているのを確認。自然塾の西垣内茂さん(83)は「神秘的なキノコの姿を楽しんで」と話した。