今回も「うそ」の上塗りで乗り切ろうという魂胆なのか。本誌(「週刊新潮」)が4月27日号で報じた都民ファーストの会・平慶翔都議(35)の不倫とDV疑惑。当人は真っ向反論するが、一方で自身の選挙でも有権者を欺く「うそ」をついていたというから、この議員、どこまでも信用できないのである。
***
【不倫の証拠写真】「浣腸ね」慶翔氏が元交際相手の男性に送ったLINEを見る まずは本誌の報道をざっとおさらいしておこう。 告発したのは、今年の3月まで慶翔氏と交際していた元カレ、20代後半の山田聡さん(仮名)。聡さんによれば、慶翔氏とは2020年2月、出会い系アプリで知り会い、ほどなく関係をスタートさせた。この時、慶翔氏は高校時代の同級生という妻との間に2人の子をもうけており、不倫関係だったことになる。

平慶翔氏“長友マネー”で優雅な暮らし 慶翔氏はサッカー元日本代表・長友佑都(36)の妻でタレントの平愛梨(38)の弟としても知られる。当初はそうした身分と本名や、自身が妻子持ちであるという事実を隠し、さらには、3年に及ぶ交際の中で、聡さんに対しハンガーで殴るなどのDVや、偽名での秘書活動、約束した聡さんの借金返済をほごにするなど、数々の狼藉を働いてきた。 また、義兄・長友の個人事務所が契約する家賃約200万円の超高級タワマンで一時同棲したこともあり、“長友マネー”で優雅な暮らしを送っていたという。 本誌が取材を進めると、DVや聡さんを含む派手な男性関係が原因で、慶翔氏は妻と20年夏ごろに離婚していたことも発覚。「都議選でも支援者をだましていた」 これらの事実を報じると、慶翔氏はツイッターにこう投稿した。〈事実でない部分が多々あり、(中略)今後は法廷の場で、断固として同社及び同記者の責任を追及します〉 しかし――、「彼が2度目の当選を果たした21年7月の都議選でも、支援者をだましていたんですよ」 そう憤るのは、慶翔氏の地元政界関係者である。 慶翔氏は17年に東京・板橋選挙区で初当選するも、4年後、千代田選挙区に国替えし、都議会の“ドン”と言われた内田茂・元自民党都連幹事長(故人)の娘婿と熾烈(しれつ)な選挙戦を繰り広げた。当時、家族総出で応援に駆け付けた長友や愛梨、そして妹で女優の平祐奈(24)に加え、もう一人の女性の姿があった。離婚したはずの「妻」である。事務所であいさつ この関係者が続ける。「慶翔さんは離婚した奥さんを選挙活動に無理やり駆り出し、支援者の婦人方に“妻”として紹介してまわっていました」 偽名を名乗らされ、秘書として働いていた聡さんに聞くと、「当時、奥さんが事務所に来て支援者にあいさつしていたことを覚えています。ただ、平家のご両親に比べ、事務所に来る回数が少なく、違和感を覚えた人もいたようでした。慶翔は世間体を気にして、すぐに体裁を取り繕ううそをついてしまう人なんです」 この選挙の直後には「FRIDAYデジタル」が慶翔氏の選挙戦を取り上げ、妻のことも紹介している。そこで慶翔氏は、〈家族全員のサポート、家族全員で応援をしてくれる〉〈家族のサポートは力になっている〉 と、ことさらに「家族」を強調。「潔く身を引くべき」 しかし、その陰で妻は慶翔氏の所業に耐え切れず、子どもと共に自宅を出ていた。かような実態を知れば、慶翔氏の言葉には鼻白むばかりである。 政治アナリストの伊藤惇夫氏は、「本来、政治家の資質とプライベートな部分は切り離さなくてはならないと思うのですが……」 としながら、こう断ずる。「政治家は有権者や国民から少なくとも後ろ指をさされるような行動を慎まなければならないのは当たり前です。これまで報じられているのが事実であり、本人に倫理観があるのなら、議員として潔く身を引くべきでしょう」「週刊新潮」2023年5月4・11日号 掲載
まずは本誌の報道をざっとおさらいしておこう。
告発したのは、今年の3月まで慶翔氏と交際していた元カレ、20代後半の山田聡さん(仮名)。聡さんによれば、慶翔氏とは2020年2月、出会い系アプリで知り会い、ほどなく関係をスタートさせた。この時、慶翔氏は高校時代の同級生という妻との間に2人の子をもうけており、不倫関係だったことになる。
慶翔氏はサッカー元日本代表・長友佑都(36)の妻でタレントの平愛梨(38)の弟としても知られる。当初はそうした身分と本名や、自身が妻子持ちであるという事実を隠し、さらには、3年に及ぶ交際の中で、聡さんに対しハンガーで殴るなどのDVや、偽名での秘書活動、約束した聡さんの借金返済をほごにするなど、数々の狼藉を働いてきた。
また、義兄・長友の個人事務所が契約する家賃約200万円の超高級タワマンで一時同棲したこともあり、“長友マネー”で優雅な暮らしを送っていたという。
本誌が取材を進めると、DVや聡さんを含む派手な男性関係が原因で、慶翔氏は妻と20年夏ごろに離婚していたことも発覚。
これらの事実を報じると、慶翔氏はツイッターにこう投稿した。
〈事実でない部分が多々あり、(中略)今後は法廷の場で、断固として同社及び同記者の責任を追及します〉
しかし――、
「彼が2度目の当選を果たした21年7月の都議選でも、支援者をだましていたんですよ」
そう憤るのは、慶翔氏の地元政界関係者である。
慶翔氏は17年に東京・板橋選挙区で初当選するも、4年後、千代田選挙区に国替えし、都議会の“ドン”と言われた内田茂・元自民党都連幹事長(故人)の娘婿と熾烈(しれつ)な選挙戦を繰り広げた。当時、家族総出で応援に駆け付けた長友や愛梨、そして妹で女優の平祐奈(24)に加え、もう一人の女性の姿があった。離婚したはずの「妻」である。
この関係者が続ける。
「慶翔さんは離婚した奥さんを選挙活動に無理やり駆り出し、支援者の婦人方に“妻”として紹介してまわっていました」
偽名を名乗らされ、秘書として働いていた聡さんに聞くと、
「当時、奥さんが事務所に来て支援者にあいさつしていたことを覚えています。ただ、平家のご両親に比べ、事務所に来る回数が少なく、違和感を覚えた人もいたようでした。慶翔は世間体を気にして、すぐに体裁を取り繕ううそをついてしまう人なんです」
この選挙の直後には「FRIDAYデジタル」が慶翔氏の選挙戦を取り上げ、妻のことも紹介している。そこで慶翔氏は、
〈家族全員のサポート、家族全員で応援をしてくれる〉
〈家族のサポートは力になっている〉
と、ことさらに「家族」を強調。
しかし、その陰で妻は慶翔氏の所業に耐え切れず、子どもと共に自宅を出ていた。かような実態を知れば、慶翔氏の言葉には鼻白むばかりである。
政治アナリストの伊藤惇夫氏は、
「本来、政治家の資質とプライベートな部分は切り離さなくてはならないと思うのですが……」
としながら、こう断ずる。
「政治家は有権者や国民から少なくとも後ろ指をさされるような行動を慎まなければならないのは当たり前です。これまで報じられているのが事実であり、本人に倫理観があるのなら、議員として潔く身を引くべきでしょう」
「週刊新潮」2023年5月4・11日号 掲載