4月30 日、午後11時ごろ。東京・世田谷区にあるからあげ専門店の前に現れたのは、自転車に乗った人物。その不可解な行動を、防犯カメラが捉えていました。
店の前で一度止まり、一瞥してそのまま立ち去るかと思いきや…すぐに戻ってきました。
そして突然、店先に置いてあったごみ袋の中を確認し始めたのです。
その後いったんその場を離れたものの、約50秒後、再び戻ってくると…。
ごみ袋の中身を確認するようなしぐさを見せたあと、今度は、ごみ袋を自転車のかごに乗せ、持ち去りました。
さらに、その5分後。
再びカメラの前に現れると、ごみ袋を元の場所に戻して去っていきました。
「孤高のから揚げ」用賀店 篠田店長:気持ち悪いなっていうのが、第一印象ですね。
謎の人物にごみ袋を一時的に持ち去られた店は、多い時には一日に1000個以上のからあげを売る地元の人気店。用賀駅から近く、手頃な値段でリピーターが多いテイクアウト専門店です。
店長によると、今回狙われたごみ袋の中には、小分けされた袋が入っており、その中には、“店の仕入れに関する情報”が記載された「納品書」などが入っていたといいます。
「孤高のから揚げ」用賀店 篠田店長:(納品書は)だいたいこんな感じのものなんですけど、肉の種類とその数量ですね、それから1kg当たりの単価、その合計金額、どこ産かが書いてありますね。競合からすると貴重な、有益な情報だと思いますね。
映像をもう一度見てみると、左手に持っていたごみ袋を元の場所に戻す一方で…。
右手には小さな袋のようなものを持っているのが確認できます。
人気店の仕入れ情報を狙ったものなのでしょうか?
「孤高のから揚げ」用賀店 篠田店長:納品一覧表が持っていかれたのは、ちょっとうかつだったというか、痛いと言えば、痛いですね。
もし他店の情報を狙って持ち去ったとすれば、どのような罪に問われる可能生があるのでしょうか?若狭勝弁護士によると。
若狭勝弁護士:店の一つの営業秘密などを同業者がそれを使って、もともとの店に損害を加えるっていう目的だった場合には、「営業秘密の侵害罪」みたいなものに問われると。場合によって「不正競争防止法違反」になる可能性があるわけです。
(めざまし8 5月10日放送)